岩手県における東日本大震災被災者の支援を目的とした大規模コホート研究

文献情報

文献番号
201330029A
報告書区分
総括
研究課題名
岩手県における東日本大震災被災者の支援を目的とした大規模コホート研究
課題番号
H25-健危-指定(復興)-001
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
小林 誠一郎(岩手医科大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 小川 彰(岩手医科大学 学長)
  • 祖父江 憲治(岩手医科大学 副学長)
  • 坂田 清美(岩手医科大学 医学部)
  • 小笠原 邦昭(岩手医科大学 医学部)
  • 石橋 靖宏(岩手医科大学 医学部)
  • 中村 元行(岩手医科大学 医学部)
  • 滝川 康裕(岩手医科大学 医学部)
  • 千田 勝一(岩手医科大学 医学部)
  • 酒井 明夫(岩手医科大学 医学部)
  • 大塚 耕太郎(岩手医科大学 医学部)
  • 鈴木 るり子(岩手看護短期大学 地域看護学)
  • 川上 憲人(東京大学大学院 医学系研究科)
  • 西 信雄(国立健康・栄養研究所 国際産学連携センター)
  • 野原 勝(岩手県保健福祉部 医療政策・医師支援推進室)
  • 米澤 慎悦(岩手県予防医学協会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 健康安全・危機管理対策総合研究
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
令和2(2020)年度
研究費
90,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、東日本大震災の被害が甚大であった岩手県沿岸部被災地域の約1万人の同意者に健康調査を実施することにより、健康状態の改善度・悪化度を客観的に評価し、被災者に適切な支援を継続的に実施することおよび追跡研究を実施することにより、被災者の健康影響を縦断的に評価できる体制を構築することを目的としている。
研究方法
平成25年度は平成23年度の同意者のうち約7割から協力を得ることができた。これは平成24年度の協力率と同程度であった。健康調査では血圧、血清脂質検査、呼吸機能、末梢血検査、腎機能、肝機能等の健康診査および、不眠(アテネ不眠尺度)や心の健康(K6)を含む質問紙調査を実施した。
結果と考察
平成25年度の健康診査および質問紙調査のデータを解析した結果、全体としては震災直後に比べ健康状態は維持・改善されていたものの、家屋被害や死別経験、暮らし向きの苦しさや健康状態の悪さが精神健康や不眠の問題と関連している可能性が示唆された。
結論
震災から3年が経過しても、被災地域の住民は様々な健康課題を抱えており、今後も健診や追跡研究およびその結果に基づいた支援を継続していくことが重要である。

公開日・更新日

公開日
2015-09-07
更新日
-

研究報告書(PDF)

収支報告書

文献番号
201330029Z