がん診療ガイドラインの適用と評価に関する研究

文献情報

文献番号
200634073A
報告書区分
総括
研究課題名
がん診療ガイドラインの適用と評価に関する研究
課題番号
H17-医療-一般-042
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
平田 公一(日本癌治療学会)
研究分担者(所属機関)
  • 門田 守人(日本癌治療学会 )
  • 北島 政樹(日本癌治療学会 )
  • 宇田川 康博(日本癌治療学会 )
  • 加賀美 芳和(日本癌治療学会 )
  • 久保田 哲朗(日本癌治療学会 )
  • 桑野 博行(日本癌治療学会 )
  • 斎田 俊明(日本癌治療学会 )
  • 坂田 優(日本癌治療学会 )
  • 佐々木 常雄(日本癌治療学会 )
  • 杉原 健一(日本癌治療学会 )
  • 高塚 雄一(日本癌治療学会 )
  • 中尾 昭公(日本癌治療学会 )
  • 福井 次矢(日本癌治療学会 )
  • 藤岡 知昭(日本癌治療学会 )
  • 宮崎 勝(日本癌治療学会 )
  • 古畑 智久(日本癌治療学会 )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
25,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
食道がん,腎がん,膵がん,大腸がん,胆道がん,皮膚悪性種瘍,卵巣がんの7がん種の治療ガイドライン,治療アルゴリズム ,それらの根拠となる重要論文の構造化抄録の作成を引き続き行い,さらにそれらのインターネット上での公開用資料の作成を本年度の目的とした。
研究方法
研究目的とした対象は治療アルゴリズム ,アルゴリズム説明文(簡易版あるいは詳細版),構造化抄録である。なお,基本となる診療ガイドライン作成は各がん種の特殊性を考慮すると,同一フォーマットでの作成は困難と考えられるので,異なる表現形式となる場合もある。治療アルゴニズムについては,各がん種の診療ガイドラインを基に,可能な限り同一フォーマットでの作成を目指す。構造化抄録の作成フォーマットは日本医療機能評価機構の医療情報サービス事業(Minds事業)と同一のものとする。
結果と考察
7がん種全てについて公開可能となる資料の作成を完了した。閲覧者が利用しやすいよう治療ガイドライン,治療アルゴリズム ,構造化抄録が互いにリンクし合うように工夫作成した。広くがん治療の情報を国民に提供するための資料を作成した。今後のガイドラインの改訂,そして利用状況の把握のためんにアンケート調査を閲覧者対象に行うことも盛り込んだ。
結論
本邦の各種学術団体と密接な連携をとり,専門的視点からガイドラインを作成した。がん治療を受ける患者にはもちろんのこと,そこに関わる臨床医に科学情報として提供することにより,患者,臨床医の双方ががん診療に関わる情報を共有できることとなる。そのことによって,患者の理解・納得がより深くなり,有用で効率の良いインフォームド・コンセントが可能となり,本邦のがん医療の質と成績の向上につながるものと考えている。優れたガイドラインの作成をなし得たとしても,がん診療に携わる医師やがん患者とその家族などに広く利用されなくして、本来の目標が達成されないものと考えており、今後、アンケート調査の結果を集計し,ガイドライン作成および公開に関する事業に役立てて生きたい。

公開日・更新日

公開日
2007-08-08
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2008-01-23
更新日
-

文献情報

文献番号
200634073B
報告書区分
総合
研究課題名
がん診療ガイドラインの適用と評価に関する研究
課題番号
H17-医療-一般-042
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
平田 公一(日本癌治療学会)
研究分担者(所属機関)
  • 門田 守人(日本癌治療学会)
  • 北島 政樹(日本癌治療学会)
  • 宇田川康博(日本癌治療学会)
  • 加賀美芳和(日本癌治療学会)
  • 久保田哲朗(日本癌治療学会)
  • 蔵本 博行(日本癌治療学会)
  • 桑野 博行(日本癌治療学会)
  • 斎田 俊明(日本癌治療学会)
  • 坂田 優(日本癌治療学会)
  • 佐々木 常雄(日本癌治療学会)
  • 杉原 健一(日本癌治療学会)
  • 高塚 雄一(日本癌治療学会)
  • 中尾 昭公(日本癌治療学会)
  • 福井 次矢(日本癌治療学会)
  • 藤岡 知昭(日本癌治療学会)
  • 宮崎 勝(日本癌治療学会)
  • 古畑 智久(日本癌治療学会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
がんの臨床の場において,抗がん剤の適切とは言い難い投与により重篤な有害反応が引き起こされ,治療にあたる医師の知識不足が問われるといった事例が生じていたりするなどのことから,医療安全と発生後対策を問われたり,また新たな薬剤・手法が開発されるなかで社会への正確な情報を提供することの要求が生じている。「より良い医療を患者に提供する」ことの担保として,治療にあたる医師に対しては,治療内容を適切に患者に提示することが求められるが,がん診療ガイドラインは,当該医師が治療内容を患者に提示する際に必要な情報を提供する目的で作成されるものである。
研究方法
食道がん,腎がん,膵がん,大腸がん,胆道がん,皮膚悪性種瘍,卵巣がんの7がん種を対象とし治療ガイドライン,治療アルゴリズム ,それらの根拠となる重要論文の構造化抄録を作成する。ガイドラインの作成方法については,可能な限り「診療ガイドラインの作成の手順 ver.4.3」(福井次矢,丹後俊郎著)に則り,作成するものとした。
結果と考察
ガイドラインは客観性と高質性の点からより確実で保証されたものであると認識されることが重要であるため,本研究班は,がんに関わる各専門系学術団体と密接な連携をとり,専門的視点から作成することを基本とした。7がん種全ての治療ガイドライン,治療アルゴリズム ,構造化抄録とそれらのインターネット上での公開を可能とする資料の作成を完了した。今後のガイドラインの改訂,そして利用状況の把握のため,関するアンケート調査を行うことにした。ガイドラインの閲覧を可能にすることにより,がん治療を受ける患者およびそこに関わる臨床医に,患者や家族の理解・納得がより深く得られ,有用で効率のよいインフォームド・コンセントやがん診療の質の向上につながるものと思われる。
結論
優れたガイドラインの作成をなし得たとしても,がん診療に携わる医師やがん患者とその家族などに広く利用されなくして、本来の目標が達成されないものと考えており、今後、アンケート調査の結果を集計し,ガイドライン作成および公開に関する事業に役立てて生きたい。現時点では,がん治療の質の向上のためにどれだけの方に情報を提供できるかは,不明であるが,重要な一歩をなしえたものと確信している。

公開日・更新日

公開日
2007-08-08
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2008-01-23
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200634073C