隧道等建設工事の現行測定法の検証とアーク溶接等への新測定法の提案に関する研究

文献情報

文献番号
200938001A
報告書区分
総括
研究課題名
隧道等建設工事の現行測定法の検証とアーク溶接等への新測定法の提案に関する研究
課題番号
H19-労働・一般-002
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
名古屋 俊士(早稲田大学 理工学術院創造理工学部環境資源工学科)
研究分担者(所属機関)
  • 村田克((財)労働科学研究所 研究部)
  • 中村憲司(早稲田大学理工学術院創造理工学部環境資源工学科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
1)隧道等建設工事現場でガイドライン測定法の検証を実施
2)特化則の改正により特定化学物質になったニッケル化合物の測定法
3)溶接作業の粉じん濃度及びCO濃度測定法の開発
4)金属等研磨作業の現状が明確でないので測定法の開発及び実態調査
5)呼吸器系の障害が起こる可能性のあるオイルミストに関して公的測定法がないので測定法の開発
6)「球状活性炭―加熱脱着―GC/FID」法の有機溶剤測定への適用性の検討
研究方法
1)隧道等建設工事の現場において、①測定点の位置の問題、②粉じん濃度目標3mg/m3を下げる必要性の有無、③エアラインマスク及び電動ファン付き呼吸用保護具の有効性の検証及び④個人サンプラーを用いた個人曝露濃度測定の評価法及び必要性を検討
2)ニッケル化合物をチャンバー内に拡散させる基礎研究
3)現場実態調査を実施
4)現場実態調査を実施
5)加熱減量法及び機器分析法の基礎研究と現場適用の検証
6)有機溶剤を用いた)「球状活性炭―加熱脱着―GC/FID」法の基礎研究
結果と考察
1)隧道等建設工事現場の検証結果(1)切羽から30m及び50m位置における測定点についての検証では、現状の50mを変更するだけの確たる根拠は認められなかった。(2)現状の3mg/m3を変更するための確たる根拠はなかった。(3)電動ファン付き呼吸用保護具は、素晴らしい防護効果のあることが検証された。
2)ニッケル化合物の測定はあ、ろ紙を通過する面速を19cm/sで測定する。
3)溶接作業時の測定として、粉じんのCOもC測定及びB+測定が有効な測定法であった。
4)研磨作業についても、C測定及びB+測定が有効な測定法であった。
5)オイルミストの測定法として、高濃度用加熱減量法及び低濃度用機器分析法を用いた測定法を  開発した。
6)「球状活性炭―加熱脱着―GC/FID」法は、38種類の有機溶剤の測定が可能である。
結論
隧道等建設工事現場でガイドライン測定法の検証を実施した結果、現行のガイドラインを改正するだけの根拠が見あたらなかった。また、電動ファン付き呼吸用保護具の有効性の検証できた。さらに、個人曝露濃度測定の意義が何処にあるのか疑問が残る結果となった。ニッケル化合物の測定法の成果は、通達レベルで測定現場に知らせることが出来た。溶接作業時の粉じん濃度とCO濃度及び研磨作業時の粉じん濃度にC測定及びB+測定及び10分単純移動平均評価法が有効であった。測定法の無かったオイルミストの測定法を開発することができた。「球状活性炭―加熱脱着―GC/FID」法で38種類の有機溶剤の測定が可能となった。

公開日・更新日

公開日
2010-06-15
更新日
-

文献情報

文献番号
200938001B
報告書区分
総合
研究課題名
隧道等建設工事の現行測定法の検証とアーク溶接等への新測定法の提案に関する研究
課題番号
H19-労働・一般-002
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
名古屋 俊士(早稲田大学 理工学術院創造理工学部環境資源工学科)
研究分担者(所属機関)
  • 村田克((財)労働科学研究所 研究部)
  • 中村憲司(早稲田大学 理工学術院創造理工学部環境資源工学科 )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
1)隧道等建設工事現場でガイドライン測定法の検証を実施
2)特化則の改正により特定化学物質になったニッケル化合物の測定法
3)溶接作業の粉じん濃度及びCO濃度測定法の開発
4)金属等研磨作業の現状が明確でないので測定法の開発及び実態調査
5)呼吸器系の障害が起こる可能性のあるオイルミストに関して公的測定法がないので測定法の開発
6)「球状活性炭―加熱脱着―GC/FID」法の有機溶剤測定への適用性の検討
研究方法
1)隧道等建設工事の現場において、①測定点の位置の問題、②粉じん濃度目標3mg/m3を下げる必要性の有無、③エアラインマスク及び電動ファン付き呼吸用保護具の有効性の検証及び④個人サンプラーを用いた個人曝露濃度測定の評価法及び必要性を検討
2)ニッケル化合物をチャンバー内に拡散させる基礎研究
3)現場実態調査を実施
4)現場実態調査を実施
5)加熱減量法及び機器分析法の基礎研究と現場適用の検証
6)有機溶剤を用いた)「球状活性炭―加熱脱着―GC/FID」法の基礎研究
結果と考察
1)隧道等建設工事現場の検証結果(1)切羽から30m及び50m位置における測定点についての検証では、現状の50mを変更するだけの確たる根拠は認められなかった。(2)現状の3mg/m3を変更するための確たる根拠はなかった。(3)電動ファン付き呼吸用保護具は、素晴らしい防護効果のあることが検証された。
2)ニッケル化合物の測定はあ、ろ紙を通過する面速を19cm/sで測定する。
3)溶接作業時の測定として、粉じんのCOもC測定及びB+測定が有効な測定法であった。
4)研磨作業についても、C測定及びB+測定が有効な測定法であった。
5)オイルミストの測定法として、高濃度用加熱減量法及び低濃度用機器分析法を用いた測定法を  開発した。
6)「球状活性炭―加熱脱着―GC/FID」法は、38種類の有機溶剤の測定が可能である。
結論
隧道等建設工事現場でガイドライン測定法の検証を実施した結果、現行のガイドラインを改正するだけの根拠が見あたらなかった。また、電動ファン付き呼吸用保護具の有効性が検証できた現状において、隧道工事現場で個人曝露濃度測定を行う意義が何処にあるのか疑問が残る結果となった。ニッケル化合物の測定は、面速19cm/sで測定することでインハラブル粒径を測定出来ることを報告した。溶接作業時の粉じんとCO及び研磨作業時の粉じん測定としてC測定及びB+測定が有効な測定法であった。測定法の無かったオイルミストの測定法が開発できた。「球状活性炭―加熱脱着―GC/FID」法で38種類の有機溶剤の測定が可能となった。

公開日・更新日

公開日
2010-06-15
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200938001C