文献情報
文献番号
201024137A
報告書区分
総括
研究課題名
難治性川崎病の治療ガイドライン作成
研究課題名(英字)
-
課題番号
H22-難治・一般-082
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
加藤 達夫(独立行政法人国立成育医療研究センター)
研究分担者(所属機関)
- 佐地 勉(東邦大学医療センター大森病院)
- 浜岡 建城(京都府立医科大学)
- 小川 俊一(日本医科大学)
- 服部 成介(北里大学薬学部)
- 阿部 淳(独立行政法人国立成育医療研究センター 研究所)
- 賀藤 均(独立行政法人国立成育医療研究センター 病院)
- 坂本 なほ子(独立行政法人国立成育医療研究センター 研究所)
- 中村好一(自治医科大学公衆衛生学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
15,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究班の目的は、1)難治性川崎病(rKD)の定義、治療法、近年使用頻度が増加したインフリキシマブ(IFB)の効果と安全性、冠動脈内発生の血栓に対する治療の実態を明らかにすること、2)rKDの早期診断方法の確立の研究を行い、rKDの治療ガイドラインを作成することである。また、冠動脈合併症(CAL)は免疫グロブリン静注療法(IVIG:2g/kg/回)反応性のKDでも起こりうるためその要因を探る。また小児の正常冠動脈径の基準を作成することも行う。
研究方法
目的の1)はアンケート郵送調査、2)はBAPを抗酸化ストレスの指標として測定した。別のグループではPRV-1、sTNFR-1、sTNFR-2、G-CSF、IL-6をIVIG 前後で測定し、IVIG不応との関係を統計学的に調査した。川崎病特異抗体はプロテオミクス技術を使用した。小児正常冠動脈径は全国各施設からHPを介しての入力を年齢、冠動脈径の入力を行った。IVIG反応例でのCAL合併での特徴を検討した。
結果と考察
rKDとは過半数がIVIG終了後24時間でIVIG反応性を解熱(37.5度未満)と血液検査を加味して判定していた。rKDの治療は、約9割の施設で2回目IVIGを行っていた。2009年からの1年間にIFMを使用例は二次調査で回答は42例であった。年齢は生後3ヶ月から9歳8ヶ月であった。1歳以下は8例、1から4歳までが22例、4歳以上が9例だった。有効は33例(88.1%)で、CALは14例(33%)で残存したが、IFMで悪化した例はなかった。重症な副作用はなかった。急性期冠動脈内血栓に対する治療は、11施設から22例の回答があった。抗血栓薬剤の投与方法は静脈内単独静注が9例で、冠動脈内単独投与は7例であった。出血など副作用はなかった。ROM、BAPの酸化ストレスマーカー、PRV-1がIVIG不応の早期予測に有用であることがわかった。IVIG反応例でも第30病日に眼球結膜充血の残存例で有意にCAL残存が多かった。他の研究は半ばである。
結論
rKDへのIFM1回投与は安全で8割で効果がある。酸化ストレス、PRV-1はrKD早期診断、IVIG後の病勢判断に有用である。冠動脈内血栓溶解は静注でも冠動脈内で効果に差はなく、副作用はない。
公開日・更新日
公開日
2011-12-27
更新日
-