化学物質リスク評価法の国際的バリデーションに関する研究

文献情報

文献番号
200638021A
報告書区分
総括
研究課題名
化学物質リスク評価法の国際的バリデーションに関する研究
課題番号
H18-化学-一般-003
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
大野 泰雄(国立医薬品食品衛生研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 小野 敦(医薬基盤研究所)
  • 小島 肇(国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター 薬理部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 化学物質リスク研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
22,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
我が国及び欧米で開発された安全性試験法の内、化学物質の安全性評価のための行政試験法として見込みのある方法について、欧米の研究機関と協力して、国際的に受け入れられる方法を確立する。
研究方法
HeLa細胞をベースにしたエストロジェン受容体αに対するレポーターアッセイ試験法及びLumi-Cell法の内分泌かく乱化学物質検出法としての妥当性、及びコメットアッセイの遺伝毒性試験法としての妥当性を検討するためのバリデーションを米国及びEUと共に実施するため、国際的なManagement Teamを組織する。次いで、プロトコール、被験物質、及び試験実施施設を選考し、バリデーションを実施する。なお、日本国内で会合を持ち、協力体制の確立、プロトコ-ルならびにモデル化合物の決定を行う。
結果と考察
内分泌かく乱化学物質のin vitroの検索方法の中で、受容体導入レポーター遺伝子転写活性化試験について、米国のICCVAMに所属するNICEATM (米国代替法バリデーションセンター)およびEUの動物実験代替法専門機関であるECVAMと分担して国際的なバリデーションを計画・実施している。なお、HeLa細胞をベースとしたエストロジェン受容体αに対するレポーターアッセイ試験系については、これまでにagonistのバリデーションしか終了していないことから、antagonistのバリデーションを追加すべく、NICE ATMおよびECVAMと調整している。一方、米国で開発された受容体導入レポーター遺伝子転写活性化試験Lumi-Cell法バリデーション実施のために、国際的な運営委員会を組織し、プロトコールの確定、参加施設の選抜、被験物質の選択等を行った。
遺伝毒性試験の一つであるコメットアッセイについては、国立衛研が中心となり、日本環境変異原学会、ICCVAM、及びECVAMと協力して国際的なバリデーションを実施するため、プロトコールおよび操作手順について検討した。その結果、本試験法のバリデーションを実施するために検討すべき技術的問題が多く明らかになったため、参加施設で共同研究を行い、プロトコールおよび操作手順を確定した。
結論
Lumi-Cell法及びコメットアッセイについて、国際的なバリデーションの準備が出来た。

公開日・更新日

公開日
2007-04-10
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2008-01-23
更新日
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