文献情報
文献番号
201610041A
報告書区分
総括
研究課題名
神経変性疾患領域における基盤的調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H26-難治等(難)-一般-085
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
中島 健二(独立行政法人 国立病院機構 松江医療センター)
研究分担者(所属機関)
- 祖父江 元(名古屋大学大学院医学系研究科)
- 高橋 良輔(京都大学医学研究科)
- 小久保 康昌(三重大学大学院地域イノベーション学研究科)
- 保住 功(岐阜薬科大学)
- 長谷川 一子(独立行政法人 国立病院機構 相模原病院)
- 饗場 郁子(独立行政法人 国立病院機構 東名古屋病院)
- 佐々木 秀直(北海道大学大学院医学研究科)
- 佐野 輝(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科)
- 渡辺 保裕(鳥取大学医学部)
- 小野寺 理(新潟大学脳研究所)
- 吉良 潤一(九州大学大学院医学研究院)
- 斎藤 加代子(東京女子医科大学附属遺伝子医療センター)
- 森田 光哉(自治医科大学)
- 青木 正志(東北大学大学院医学系研究科)
- 梶 龍兒(徳島大学ヘルスバイオサイエンス研究部)
- 中川 正法(京都府立医科大学大学院医学研究科)
- 野元 正弘(愛媛大学大学院医学系研究科)
- 服部 信孝(順天堂大学医学部)
- 横田 隆徳(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科)
- 村田 美穂(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター病院)
- 村山 繁雄(東京都健康長寿医療センター)
- 桑原 聡(千葉大学大学院医学研究院)
- 望月 秀樹(大阪大学大学院医学系研究科)
- 吉田 眞理(愛知医科大学加齢医科学研究所)
- 阿部 康二(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科)
- 辻 省次(東京大学医学部附属病院)
- 戸田 達史(神戸大学大学院医学研究科)
- 池内 健(新潟大学脳研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
19,674,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
1)筋萎縮性側索硬化症(ALS)、2)脊髄性筋萎縮症(SMA)、3)原発性側索硬化症(PLS)、4)球脊髄性筋萎縮症(SBMA)、5)Parkinson病(PD)、6)進行性核上性麻痺(PSP)、7)大脳皮質基底核変性症(CBD)、8)Huntington病(HD)、9)神経有棘赤血球症(NA)、10)脊髄空洞症、11)前頭側頭葉変性症(FTLD)、12)Charcot-Marie-Tooth病(CMT)、13)ジストニア、14) 脳内鉄沈着神経変性症(NBIA)、15)ALS/パーキンソン認知症複合(紀伊ALS/PDC)、16)特発性基底核石灰化症(IBGC)を対象に実態調査、エビデンスに基づいた診断基準や重症度分類、診療ガイドライン作成を行う。
研究方法
1)診療ガイドラインの作成・改訂を関連学会・研究班と連携して検討
2)患者・家族の支援に向けて療養の手引き・ケアマニュアルを作成
3)国際的な診断基準・重症度分類に我が国の知見を加えて我が国に適した基準を作成
4)患者レジストリを構築して自然歴調査と共に生体試料を収集
2)患者・家族の支援に向けて療養の手引き・ケアマニュアルを作成
3)国際的な診断基準・重症度分類に我が国の知見を加えて我が国に適した基準を作成
4)患者レジストリを構築して自然歴調査と共に生体試料を収集
結果と考察
1.臨床調査個人票、診断基準・重症度分類を検討した。
2.疾患別研究を下記に示す。
(1)ALSについて1)診断向上に向けて神経生理検査の有用性を検討、2)前向きコホートJaCALS(研究代表者:祖父江班員)と連携して臨床情報や生体試料を収集、3)行動・性格変化に関するALS-FTD-Qについて解析し(Watanabe Y et al. J Neurol Sci. 2016)、和訳版をHpに掲載(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/pdffiles/ALS-FTD-Q-J.pdf)、4)遺伝子解析の診断基準への活用について検討した。
(2) SMAの患者登録システムを構築し、我が国で初めてSMA自然歴調査を行った。
(3) PLSの診断基準改訂に向けて上位ニューロン障害評価法を検討した。
(4) SBMAの臨床情報収集を進めた。
(5) PDに関し1)診療ガイドライン改訂、2)療養の手引きを改訂してHpに掲載(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/parkinson.pdf)し、冊子版も発行、3)自動車運転に関する調査、進行期PDの通院・診療状況に関して検討、診断バイオマーカーの検討をした。
(6) PSPについて1) AMED研究班(研究代表者:池内班員)と連携し、全国41施設が参加して自然歴調査と共に生体試料収集を行うJALPAC研究を進め(149例を登録)、2)診療ガイドライン作成を進め、ケアマニュアルを作成してHpに掲載(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/pdffiles/PSPv4.pdf)した。
(7) CBDについて1)病理診断例による臨床診断基準の検討であるJ-VAC研究を進め、2)診療ガイドラインの作成を進め、3)ケアマニュアルを改訂して印刷発行・Hp公開をした(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/cbd.pdf)。
(8) HDについて1)診療ガイドラインの作成を進め、2)療養の手引きの改訂を行って本研究班Hpで公開した(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/huntington.pdf)。
(9) NAの診療の手引きの原稿を作成した。
(10)脊髄空洞症の診断基準改訂に向けて自己抗体の有用性を検討した。
(11) FTLDについて1)AMED研究班(研究代表者:祖父江元班員)と連携して臨床情報収集研究(FTLD-J)を構築し、2)診療ガイドライン改訂を進め、3)FTLD療養の手引きを作成した。
(12) 昨年度に構築したCMT Patient Registory(CMTPR)システムにおいて患者登録を進め、318名を登録した。
(13)ジストニア診療ガイドラインの作成を進め、Japan Dystonia Consortiumを構築した。
(14) NBIAの療養マニュアル(診療ガイドライン)の作成を検討した。
(15) 紀伊ALS/PDC療養の手引きを作成し、Hp(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/als.pdf)に掲載し、発行した。
(16) IBGCの診断・診断基準について検討した。
3.遺伝子診断体制やブレインバンクネットワークの構築を検討した。
2.疾患別研究を下記に示す。
(1)ALSについて1)診断向上に向けて神経生理検査の有用性を検討、2)前向きコホートJaCALS(研究代表者:祖父江班員)と連携して臨床情報や生体試料を収集、3)行動・性格変化に関するALS-FTD-Qについて解析し(Watanabe Y et al. J Neurol Sci. 2016)、和訳版をHpに掲載(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/pdffiles/ALS-FTD-Q-J.pdf)、4)遺伝子解析の診断基準への活用について検討した。
(2) SMAの患者登録システムを構築し、我が国で初めてSMA自然歴調査を行った。
(3) PLSの診断基準改訂に向けて上位ニューロン障害評価法を検討した。
(4) SBMAの臨床情報収集を進めた。
(5) PDに関し1)診療ガイドライン改訂、2)療養の手引きを改訂してHpに掲載(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/parkinson.pdf)し、冊子版も発行、3)自動車運転に関する調査、進行期PDの通院・診療状況に関して検討、診断バイオマーカーの検討をした。
(6) PSPについて1) AMED研究班(研究代表者:池内班員)と連携し、全国41施設が参加して自然歴調査と共に生体試料収集を行うJALPAC研究を進め(149例を登録)、2)診療ガイドライン作成を進め、ケアマニュアルを作成してHpに掲載(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/pdffiles/PSPv4.pdf)した。
(7) CBDについて1)病理診断例による臨床診断基準の検討であるJ-VAC研究を進め、2)診療ガイドラインの作成を進め、3)ケアマニュアルを改訂して印刷発行・Hp公開をした(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/cbd.pdf)。
(8) HDについて1)診療ガイドラインの作成を進め、2)療養の手引きの改訂を行って本研究班Hpで公開した(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/huntington.pdf)。
(9) NAの診療の手引きの原稿を作成した。
(10)脊髄空洞症の診断基準改訂に向けて自己抗体の有用性を検討した。
(11) FTLDについて1)AMED研究班(研究代表者:祖父江元班員)と連携して臨床情報収集研究(FTLD-J)を構築し、2)診療ガイドライン改訂を進め、3)FTLD療養の手引きを作成した。
(12) 昨年度に構築したCMT Patient Registory(CMTPR)システムにおいて患者登録を進め、318名を登録した。
(13)ジストニア診療ガイドラインの作成を進め、Japan Dystonia Consortiumを構築した。
(14) NBIAの療養マニュアル(診療ガイドライン)の作成を検討した。
(15) 紀伊ALS/PDC療養の手引きを作成し、Hp(http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/als.pdf)に掲載し、発行した。
(16) IBGCの診断・診断基準について検討した。
3.遺伝子診断体制やブレインバンクネットワークの構築を検討した。
結論
1.PD、PSP、CBD、HD、FTLD、ジストニアのガイドラインの作成を進めた。
2.PD、HD、FTLDの療養の手引き、PSP、CBDのケアマニュアルを作成した。
3.診断基準・重症度分類の作成に向けて検討した。
4.患者調査・疫学調査による実態把握や自然歴の解析、レジストリ研究を進めた。
2.PD、HD、FTLDの療養の手引き、PSP、CBDのケアマニュアルを作成した。
3.診断基準・重症度分類の作成に向けて検討した。
4.患者調査・疫学調査による実態把握や自然歴の解析、レジストリ研究を進めた。
公開日・更新日
公開日
2017-05-29
更新日
-