がんの診療科データベースとJapanese National Cancer Database (JNCDB)の構築と運用

文献情報

文献番号
201118058A
報告書区分
総括
研究課題名
がんの診療科データベースとJapanese National Cancer Database (JNCDB)の構築と運用
課題番号
H22-3次がん・一般-043
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
手島 昭樹(大阪大学大学院 医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 三木 恒治(京都府立医科大学大学院)
  • 日月 裕司(国立がん研究センター)
  • 笠松 高弘(国立がん研究センター)
  • 木下 貴之(国立がん研究センター)
  • 呉屋 朝幸(杏林大学医学部)
  • 山内 智香子(滋賀県立成人病センター)
  • 宇野 隆(千葉大学大学院 医学研究院)
  • 中村 和正(九州大学病院 別府医療センター)
  • 角 美奈子(国立がん研究センター    )
  • 戸板 孝文(琉球大学大学院 医学研究科)
  • 古平 毅(愛知県立がんセンター)
  • 権丈 雅浩(広島大学大学院 医歯薬総合研究科)
  • 小川 和彦(大阪大学大学院 医学系研究科)
  • 鹿間 直人(埼玉医科大学)
  • 大西 洋(山梨大学 医学部)
  • 小泉 雅彦(大阪大学医学部附属病院)
  • 安藤 裕(放射線医学総合研究所)
  • 中川 恵一(東京大学大学院 医学研究科)
  • 塚本 信宏(済生会横浜市東部病院)
  • 小塚 拓洋(癌研有明病院)
  • 沼崎 穂高(大阪大学大学院 医学系研究科)
  • 寺原 敦朗(東邦大学医療センター大森病院)
  • 佐々木 茂(信州大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
12,928,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
臨床治療面を重視したがん診療科DBを普及させて、日本放射線腫瘍学会に症例登録できるDBの開発と運用を行う。それによりNCDや他臓器別がん登録と共に臨床治療面を重視した全国がん診療評価システムを構築することに貢献する。
研究方法
①院内/地域がん登録とのデータ連携を進める。
②臓器別がん登録との連携を進める。
③治療RISへ本JNCDBDBフォーマット装填を進める。
④日本版ATCの構築のための開発を行う。
⑤JNCDBの大改訂を行い操作性を大幅に向上させる。
⑥症例全国登録の準備を開始する。
⑦がん登録法制化検討を継続する。
⑧全国放射治療施設定期構造調査を継続・支援する。
結果と考察
① 院内がん登録支援ソフトウエアHos-CanRとのデータ連携性を確認した。
②食道癌全国登録の支援継続。他4疾患も各論DB調査項目策定と優先度層別化で協力を得た。
③IHE-J ROで開発企業を交渉を継続しJNCDBフォーマットの装填を進めた。
④治療計画データの集積、検証、閲覧システムを独自開発した。
⑤基本DBの操作性を大幅に向上させ、専門医申請の実績評価として15項目、定期構造調査の疾患毎症例数を自動抽出可能にした。5疾患各論DBの内容を洗練させて優先度による3層構造とし操作性と網羅性を両立させて学会HPに公開した。
⑥学会HPに放射線腫瘍学データセンターを開設して分析データやDBフォーマットを公開した。学童向けのアニメを用いたがん普及啓発ツールを用いて中学生に対する「がん教育」を実践し、がん登録の重要性を発信した。
⑦大阪大学で承認後、学会倫理委員会申請中である。
⑧特殊治療施行状況HP一般公開、治療装置追加配備依頼を学会を通じて84施設に行った。
結論
JNCDB開発運用によりわが国のがん診療の実態が正確に把握され、医療現場の診療の質向上に具体的に寄与しうる。

公開日・更新日

公開日
2015-05-20
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2012-12-18
更新日
-

収支報告書

文献番号
201118058Z