食育を通じた健康づくり及び生活習慣病予防戦略に関する研究

文献情報

文献番号
200926070A
報告書区分
総括
研究課題名
食育を通じた健康づくり及び生活習慣病予防戦略に関する研究
課題番号
H19-循環器等(生習)・若手-001
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
荒井 裕介(独立行政法人国立健康・栄養研究所 栄養疫学プログラム国民健康・栄養調査プロジェクト)
研究分担者(所属機関)
  • 橋本 令子(和洋女子大学生活科学系)
  • 三好 美紀(独立行政法人国立健康・栄養研究所国際産学連携センター)
  • 廣田 晃一(独立行政法人国立健康・栄養研究所情報センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
7,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究班では生活習慣病予防を目的とした効果的な「食育」プログラム開発に資するエビデンス及び事例蓄積を行い公開するとともに、「食育」を健康づくり、生活習慣病予防にどのようにいかすことができるのかその戦略を研究し、効果的な実践活動の促進への支援とすることを目的とした。
研究方法
「食育文献データベース」「食育研究データベース」「行政取組データベース」「諸外国事例データベース」の4つから構成し、本年度はデータベースの利活用向上の取組、普及啓発を中心に行った。
結果と考察
1.健康づくり・生活習慣病予防のための「食育研究データベース」の構築 
日本栄養改善学会食育推進企画検討会の協力を得て実施し、全79事例をデータベース化して公開した。登録事例から特に効果的な「食育」研究を展開するプロセスとして、目標を設定して評価を行うことの重要性が示唆された。
2.健康づくりに向けた「食育」取組データベース(行政取組データベース)の構築 
本年度は150事例が追加され、249団体450事例を公開している。リーフレット作成等の普及啓発を行った。またワンクリック検索機能である「トピックス検索」機能の追加やインターフェイスの再構築を行った。
3.「諸外国事例データベース」の構築に関する研究
これまで収集した海外の食生活改善の取り組みについて共通項目を整理し、データベースを構築した。文献等では把握できない情報源であり、効果的なプログラムの開発等に参考にできる。
4.諸外国のポピュレーションストラテジーの事例調査
オランダの現地調査を行った。他のEU諸国と同様に肥満や慢性疾患の増加が主要な健康問題となっており、国民の食生活改善を目指した取り組みが行われている。その一環として、マスメディアを通じたHealthy eatingキャンペーンが積極的に進められており、インターネットを有効に活用した情報発信および関連機関の連携が特徴的であった。
5.文献データベース及び双方向型ネットワークシステムの構築に関する研究
継続的な事例の蓄積が可能な双方向型ネットワークの検討を行った。
結論
国内外の事例を体系的、網羅的に収集、評価、整理したことにより、健康づくり及び生活習慣病予防、特に肥満予防に向けた「食育」活動のための事例及びエビデンスを、食育を実践する管理栄養士等の専門家に継続的に提供でき、予防を重視した効果的な健康づくりの国民運動の展開に寄与することができると考える。

公開日・更新日

公開日
2010-05-20
更新日
-

文献情報

文献番号
200926070B
報告書区分
総合
研究課題名
食育を通じた健康づくり及び生活習慣病予防戦略に関する研究
課題番号
H19-循環器等(生習)・若手-001
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
荒井 裕介(独立行政法人国立健康・栄養研究所 栄養疫学プログラム国民健康・栄養調査プロジェクト)
研究分担者(所属機関)
  • 橋本 令子(和洋女子大学生活科学系)
  • 三好 美紀(独立行政法人国立健康・栄養研究所国際産学連携センター)
  • 廣田 晃一(独立行政法人国立健康・栄養研究所情報センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究班では生活習慣病予防を目的とした効果的な「食育」プログラム開発に資するエビデンス及び事例蓄積を行い公開するとともに、「食育」を健康づくり、生活習慣病予防にどのようにいかすことができるのかその戦略を研究し、効果的な実践活動の促進への支援とすることを目的とした。
研究方法
「食育文献データベース」「食育研究データベース」「行政取組データベース」「諸外国事例データベース」の4つから構成し、本年度はデータベースの利活用向上の取組、普及啓発を中心に行った。
結果と考察
1.「食育」に関する文献検索及び系統的レビューと「食育文献データベース」構築に関する研究
 最近20年間に国内外で行われた生活習慣病予防のための効果的な「食育」プログラムに関する知見を得るために系統的レビューを行い、そのレビュー結果をまとめた「食育文献データベース」を構築した。

2.健康づくり・生活習慣病予防のための「食育研究データベース」の構築
 日本栄養改善学会食育推進企画検討会の協力を得て実施し、全79事例をデータベース化して公開した。登録事例から特に効果的な「食育」研究を展開するプロセスとして、目標を設定して評価を行うことの重要性が示唆された。

3.健康づくりに向けた「食育」取組データベース(行政取組データベース)の構築
 全国各自治体で実施されている健康づくりを目的とした「食育」に関する取組を収集した。平成22年3月現在、249団体(市町村、保健所等)、450事例を公開している。アクセスは累計 71,715件あり、週平均約1,000件であった。 

4.「諸外国事例データベース」の構築に関する研究
 これまで収集した海外の食生活改善の取り組みについて共通項目を整理し、データベースを構築した。文献等では把握できない情報源であり、効果的なプログラムの開発等に参考にできる。

5.文献データベース及び双方向型ネットワークシステムの構築に関する研究
継続的な事例の蓄積が可能な双方向型ネットワークの検討を行った。
結論
国内外の事例を体系的、網羅的に収集、評価、整理したことにより、健康づくり及び生活習慣病予防、特に肥満予防に向けた「食育」活動のための事例及びエビデンスを、食育を実践する管理栄養士等の専門家に継続的に提供でき、予防を重視した効果的な健康づくりの国民運動の展開に寄与することができると考える。

公開日・更新日

公開日
2010-05-20
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200926070C

成果

専門的・学術的観点からの成果
国内外の事例を体系的、網羅的に収集、評価、整理したことにより、健康づくり及び生活習慣病予防、特に肥満予防に向けた「食育」活動のための事例及びエビデンスを、食育を実践する管理栄養士等の専門家に継続的に提供でき、予防を重視した効果的な健康づくりの国民運動の展開に寄与することができた。
臨床的観点からの成果
国内外の事例を体系的、網羅的に収集、評価、整理したことにより、健康づくり及び生活習慣病予防、特に肥満予防に向けた「食育」活動のための事例及びエビデンスを、食育を実践する管理栄養士等の専門家に継続的に提供でき、予防を重視した効果的な健康づくりの国民運動の展開に寄与することができた。
ガイドライン等の開発
特になし
その他行政的観点からの成果
本データベースは、内閣府が作成する「食育白書」で取り上げられるとともに、厚生労働省補助事業の報告にも活用されている。
その他のインパクト
趣旨や事例検索を解説したリーフレットを作成して各自治体に配布するとともに、行政の保健医療担当者が購読層の雑誌「公衆衛生情報」において座談会を実施した。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
1件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
9件
学会発表(国際学会等)
5件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
4件
その他成果(普及・啓発活動)
10件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-10-07
更新日
-