集積された医療事故事例の予防可能性の検証と防止のために必要となる費用に関する研究

文献情報

文献番号
200835001A
報告書区分
総括
研究課題名
集積された医療事故事例の予防可能性の検証と防止のために必要となる費用に関する研究
課題番号
H18-医療・一般-001
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
大道 久(財団法人日本医療機能評価機構)
研究分担者(所属機関)
  • 長谷川 剛(自治医科大学附属病院)
  • 寺崎 仁(財団法人日本医療機能評価機構)
  • 齋藤 剛(財団法人日本医療機能評価機構)
  • 遠矢 雅史(財団法人日本医療機能評価機構)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
5,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、医療事故防止のために投入されている費用を分析し、より効果的な予防策や資源投入先の優先度を検討するとともに、医療事故防止に向けた財政措置に説得力のある根拠を提示することなどが目的である。
研究方法
医療安全確保のために投入されている人員等の現状を把握するために、1500病院の多様な規模と機能の病院を対象にアンケート調査を実施した。調査項目として、医療安全管理関連業務の従事者の職種・勤務形態・業務内容、インシデント報告等の件数、医療安全研修参加状況、苦情・クレーム処理と紛争解決支援体制等を設定し、投入されている業務量を人件費に換算して費用を算出した。また、安全に配慮された医薬品や材料・用具の導入コストについても検討された。
結果と考察
調査対象病院1514施設のうち、843病院(回答率55.8%)から回答を得た。医療安全管理に投入されている費用を人件費に換算して算出した結果、全病院の医療安全管理に関する費用は、1年100床当たり平均約2680万円、1日1床当たり平均約734円であった。そのうち一般病院(n=551)では、1年100床当たり平均約2870万円、1日1床当たり平均約786円であった。療養病床のみの病院(n=27)では、1年100床当たり平均約2700万円、1日1床当たり平均約741円であり、一般・療養のケアミックス病院(n=189)では、1年100床当たり平均約2770万円、1日1床当たり平均約704円であった。そして、精神科病院(n=50)では1年100床当たり平均約1327万円、1日1床当たり平均約364円であった。 また、安全に配慮された医薬品や用具・設備の導入に伴う費用を断面調査として把握することは必ずしも適当でないことが明らかとなり、なお検討を続ける必要がある。
結論
医療安全管理に要する費用を人件費に換算して算出した結果、全病院の医療安全管理に関する費用の平均額は、1年100床当たり平均約2680万円(中央値2092万円)、1ヶ月100床当たり約223万円(中央値約174万円)、1日1床当たり平均約734円(中央値573円)であった。小規模病院では1床当たりの医療安全管理費用を相対的に多く投じている傾向がある。国民が安全に医療を受けるためには、病院における医療安全管理体制の強化・維持が重要且つ急務であり、安全な医療供給体制を支える経済的支援の更なる充実が不可欠である。

公開日・更新日

公開日
2009-06-26
更新日
-

文献情報

文献番号
200835001B
報告書区分
総合
研究課題名
集積された医療事故事例の予防可能性の検証と防止のために必要となる費用に関する研究
課題番号
H18-医療・一般-001
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
大道 久(財団法人日本医療機能評価機構)
研究分担者(所属機関)
  • 長谷川 剛(自治医科大学附属病院)
  • 寺崎 仁(財団法人日本医療機能評価機構)
  • 齋藤 剛(財団法人日本医療機能評価機構)
  • 遠矢 雅史(財団法人日本医療機能評価機構)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、医療事故防止のために投入されている費用を分析し、より効果的な予防策や資源投入先の優先度を検討するとともに、医療事故防止に向けた財政措置に説得力のある根拠を提示することなどである。
研究方法
医療安全確保のために投入されている人員等の現状を把握するために、1500病院の多様な規模と機能の病院を対象にアンケート調査を実施した。調査項目として、医療安全管理関連業務の従事者の職種・勤務形態・業務内容、インシデント報告等の件数、医療安全研修参加状況、苦情・クレーム処理と紛争解決支援体制等を設定し、投入されている業務量を人件費に換算して費用を算出した。また、安全に配慮された医薬品や材料・用具の導入コストについても検討された。
結果と考察
調査対象病院1514施設のうち、843病院(回答率55.8%)から回答を得た。医療安全管理に投入されている費用を人件費に換算して算出した結果、全病院の医療安全管理に関する費用は、1年100床当たり平均約2680万円、1日1床当たり平均約734円であった。そのうち一般病院(n=551)では、1年100床当たり平均約2870万円、1日1床当たり平均約786円であった。療養病床のみの病院(n=27)では、1年100床当たり平均約2700万円、1日1床当たり平均約741円であり、一般・療養のケアミックス病院(n=189)では、1年100床当たり平均約2770万円、1日1床当たり平均約704円であった。そして、精神科病院(n=50)では1年100床当たり平均約1327万円、1日1床当たり平均約364円であった。 また、安全に配慮された医薬品や用具・設備の導入に伴う費用を断面調査として把握することは必ずしも適当でないことが明らかとなり、なお検討を続ける必要がある。
結論
医療安全管理に要する費用を人件費に換算して算出した結果、全病院の医療安全管理に関する費用の平均額は、1年100床当たり平均約2680万円(中央値2092万円)、1ヶ月100床当たり約223万円(中央値約174万円)、1日1床当たり平均約734円(中央値573円)であった。小規模病院では1床当たりの医療安全管理費用を相対的に多く投じている傾向がある。国民が安全に医療を受けるためには、病院における医療安全管理体制の強化・維持が重要且つ急務であり、安全な医療供給体制を支える経済的支援の更なる充実が不可欠である。

公開日・更新日

公開日
2010-04-23
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200835001C