口腔機能と口腔疾患の効果的なスクリーニング法に関する研究

文献情報

文献番号
200732061A
報告書区分
総括
研究課題名
口腔機能と口腔疾患の効果的なスクリーニング法に関する研究
課題番号
H18-医療-一般-037
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
黒崎 紀正(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科総合診療歯科学)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

文献情報

文献番号
200732061B
報告書区分
総合
研究課題名
口腔機能と口腔疾患の効果的なスクリーニング法に関する研究
課題番号
H18-医療-一般-037
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
黒崎 紀正(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科総合診療歯科学)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

行政効果報告

文献番号
200732061C

成果

専門的・学術的観点からの成果
地域住民に対する調査で、口腔内に疾患を有していてもそれを自覚している人は成人少ないことが確認された。したがって、多くの人を対象として口腔疾患の早期発見、早期治療、また、疾患リスクが高い人への保健指導を行うことは重要である。そのためには、歯科専門家がいない健康診査の場も広く利用して、成人対象の集団健診等の場で使用できる、質問票を利用した簡便でかつ効果的なスクリーニング法の利用が望ましい。本研究により開発された質問票は早期に治療が必要な者と指導が必要な者をスクリーニングする方法として有用である。
臨床的観点からの成果
歯科健康診査は歯科医師が個別に口腔内診査を行うため、精度が高い反面、一人あたりの所要時間と費用が多くなる傾向にあり、現在の成人に対する歯科健康診査の実施は少ない状況にある。しかし、成人が口腔疾患を有している率は高く、口腔疾患が要因となり食事に悪影響を与えることにより、生活習慣病のリスクも高まる。従って、生活習慣病予防のためにも口腔機能とそれを低下させる口腔疾患をスクリーニングすることは重要である。
本研究の質問票の利用により、簡便で安価にスクリーニングすることが可能となる
ガイドライン等の開発
無し
その他行政的観点からの成果
平成20年度から実施される特定健康診査・特定保健指導において、歯科健康診査は含まれていないが、食事に大きな影響を与える口腔の機能や疾病をスクリーニングすることは重要である。本研究により開発された質問票を利用することにより、歯科専門職がいない場であっても簡易にかつ安価にスクリーニングを実施できる。また、作成した指導時の資料の利用により、健診受診者に気づきと行動変容を促すことが容易になる。
その他のインパクト
喫煙の害として代表的な慢性閉鎖性肺疾患や肺がん等は高齢期に多く発症するため、高齢者以外にとっては切実な問題と感じられないことが多い。しかし、喫煙の害は歯、歯肉、舌苔の着色、口臭、歯周病等、口腔に早期にかつ明確にあらわれ、自分の目で確認が可能である。それを保健指導の場で指摘することは、禁煙の開始や禁煙の継続に有効な手段の1つとなる。本研究で作成した指導用資料は歯科以外の場で高齢者以外に禁煙を勧める資料として有用である。

発表件数

原著論文(和文)
1件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
4件
学会発表(国際学会等)
1件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
杉崎正志、来間恵里、木野孔司 他
顎関節症スクリーニング用質問1項目の選定とその妥当性検討
日本顎関節学会雑誌 , 19 (3) , 33-39  (2007)

公開日・更新日

公開日
2018-06-07
更新日
-