文献情報
文献番号
200400403A
報告書区分
総括
研究課題名
先天異常モニタリング・サーベイランスに関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
平原 史樹(横浜市立大学大学院医学研究科生殖生育病態医学(産婦人科学) )
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 子ども家庭総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
7,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
先天異常発生要因の存在を疫学的観点からモニタリングシステムにより解析検討し、また葉酸による神経管閉鎖障害の発生リスク低減への効果に関する検討解析をあわせおこなう。
研究方法
各地域も含めた全国規模モニタリングにより先天異常発生動向,催奇形性有害因子の存在の検討・解析を疫学的手法により行う.また,葉酸の摂取状況と葉酸摂取推進情報提供の浸達状況の解析,さらに葉酸代謝酵素パターンと摂取状況による代謝状況の調査分析を行った.
結果と考察
調査期間内の先天異常児は、出産児総数84,449児のうち1,538児(1.82%)であった。各外表奇形の内訳等については、心室中隔欠損が最も多く、ついで口唇・口蓋裂、ダウン症、耳介低位、水頭症、十二指腸・小腸閉鎖、が高頻度発生異常であった。また地域モニタリングにおいてもほぼ同様の頻度、種類で先天異常発生を見た。また、妊娠女性の妊娠時の食生活、栄養摂取状況の調査では、葉酸という栄養素について知っていたのは(よく知っていた、すこし知っていた)両者をあわせて69.4%であった。しかし厚労省の葉酸摂取推奨を知っていたのは(よく知っていた、すこし知っていた)両者をあわせ40.5%に留まった。
一方、若年女性の葉酸代謝に関連したビタミン栄養状態の検討では葉酸は331±136g/日(充足者89.2%)、B12は4.8±3.5g/日(78.0%),B6は1.1±0.3mg/日(39.2%)であり、血清葉酸、B12,B6濃度はそれぞれ18.1±7.5nmol/L,450±154pmol/L,74.5±65.8nmol/Lで、摂取量との相関は葉酸(r=0.159)とB6(r=0.200)において有意であった。さらに血清総ホモシステイン(tHcy)値は9.1±2.7 mol/lで、10mol/lを超えている者は26.4%であった。
一方、若年女性の葉酸代謝に関連したビタミン栄養状態の検討では葉酸は331±136g/日(充足者89.2%)、B12は4.8±3.5g/日(78.0%),B6は1.1±0.3mg/日(39.2%)であり、血清葉酸、B12,B6濃度はそれぞれ18.1±7.5nmol/L,450±154pmol/L,74.5±65.8nmol/Lで、摂取量との相関は葉酸(r=0.159)とB6(r=0.200)において有意であった。さらに血清総ホモシステイン(tHcy)値は9.1±2.7 mol/lで、10mol/lを超えている者は26.4%であった。
結論
以上の結果より、先天異常児の発生状況は2003年度のモニタリング集計分析からも例年の結果に同様の傾向を示したが、これまでに提議された問題点でもある、増加奇形での解析(神経管閉鎖不全(無脳児、二分脊椎)、尿道下裂、ダウン症など)がより詳細に検討されることが必要と考えられた。また、 妊婦への葉酸摂取通達(2000年)への提議策定に対する葉酸摂取の浸透状況の検討が必要である。
公開日・更新日
公開日
2005-07-01
更新日
-