24時間訪問介護・看護の効果的・効率的な実施方法の開発研究-夜間・早朝の訪問看護必要者の発見と提供方法の標準化

文献情報

文献番号
200400266A
報告書区分
総括
研究課題名
24時間訪問介護・看護の効果的・効率的な実施方法の開発研究-夜間・早朝の訪問看護必要者の発見と提供方法の標準化
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
村嶋 幸代(東京大学 大学院医学系研究科 医学部地域看護学分野)
研究分担者(所属機関)
  • 永田 智子(東京大学 大学院医学系研究科 医学部)
  • 近藤 由生子(東京大学 大学院医学系研究科 医学部)
  • 田口 敦子(東京大学 大学院医学系研究科 医学部)
  • 川越 博美(聖路加看護大学)
  • 岡本 玲子(神戸大学 医学部 保健学科  )
  • 田上 豊(㈱三菱総合研究所・ヒューマン・ケア事業開発部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
11,550,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
高齢者が安心して在宅で療養を継続するためには、訪問介護だけではなく、訪問看護も利用者の必要に応じて夜間・早朝に提供され、適切な看護と医療を担うことが必要である。しかし、夜間・早朝の訪問看護を提供するための訪問看護ステーションの体制、これが必要な対象者、その提供頻度は明確にされていない。そこで、本研究では、地域の複数のステーションが連合して夜間・早朝の訪問看護および介護を提供することを試み、その過程を通して、①夜間・早朝の看護師による訪問必要者の把握(アセスメント票の開発)、②看護職と介護職の連携の標準化(介護職への業務委譲の可能性の探索、ケアマネジメント票の開発)、③夜間・早朝の訪問看護提供システムの構築(複数のステーションの連携体制の開拓)、④夜間・早朝の訪問看護の標準化および評価方法の開拓(マニュアルの作成)を行うことを目的とする。
研究方法
平成16年度は3年計画の1年次であり、1)夜間・早朝の訪問看護必要者を把握するためのチェックシートの開発と妥当性の検証、2)全国の夜間・早朝の訪問看護実施ステーションおよびその利用者の実態把握、2)ケアマネジメントに関する文献検索を行った。
結果と考察
1)訪問看護の必要性チェックシートの開発:今までの蓄積の上に、開発・検証を重ね、一応の完成をみた。
2)夜間・早朝の計画的訪問を実施している訪問看護ステーションの概況調査:常勤看護職員4~5人しか雇用していない訪問看護ステーションが多く、多くの事業所でマンパワー不足が指摘されていた。一方で、夜間・早朝に緊急訪問が多く、夜間・早朝も計画的訪問を実施する重要性が示唆された。
3)ケアマネジメントに関する文献検索:文献検索を行ったところ、海外では、看護に関するケアマネジメントの研究が多数なされていたが、日本ではまだ発展途上の段階であった。
結論
我々が開発している訪問看護の必要性チェックシートを、ケアマネジャーや訪問看護師が使用することで、夜間・早朝の訪問看護を必要とする人に適切な看護と医療を提供できると期待される。また、訪問看護ステーションのマンパワー不足、計画的訪問を実施する重要性等をふまえ、次年度には、実際に地域の複数のステーションが連合し、夜間・早朝の訪問看護・介護を提供すること試みたい。

公開日・更新日

公開日
2005-06-14
更新日
-