ナノメディシンの実用化基盤データベース開発及び評価に関する研究

文献情報

文献番号
200400196A
報告書区分
総括
研究課題名
ナノメディシンの実用化基盤データベース開発及び評価に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
長谷川 慧重((財)医療機器センター)
研究分担者(所属機関)
  • 櫻井 靖久(東京女子医科大学)
  • 古幡 博(東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター)
  • 菅 弘之(国立循環器病センター研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 萌芽的先端医療技術推進研究【ナノメディシン分野】
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
35,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、ナノメディシン情報バンクを構築し、医療ニーズとナノテクノロジーとの効果的連結を深めることを目的とした。
研究方法
データベース開発は、開発委員会を組織し、その下で遂行した。シーズ情報においては、世界的動向把握のための海外動向調査、国内外の企業及び研究者の技術情報収集を行った。ニーズ情報については、大学医学部を中心にナノメディシンに関する臨床ニーズを収集した。ナノメディシンフォーラムとしては、特定テーマにより、医療、ナノテクノロジー各分野から有識者を招き、医療側のニーズ、最新の研究動向とナノテクノロジーの適用可能性、実用化ビジョンなどについて議論した。
結果と考察
①NNIシンポジウム、NBICシンポジウム、COMS2004、マイクロTAS国際会議、ナノメディシンサミット等のナノメディシン関連の国際会議を中心に動向調査を実施した。一部において日本の研究者等の活躍が見られるものの、産業化の速度と質、臨床家の参加状況の点からやや米国に遅れをとっている印象が残った。②ナノメディシンに関する海外84社、国内49社の企業情報を収集した。国別では、米国が大部分を占め、次いで日本、ドイツ、イギリス、オーストラリアであった。技術内容では、DDSなどの製剤系、イメージングなどの診断ツールの順で多かった。③ナノメディシンに関する312名の海外研究者情報を収集した。国別の研究者数は、米国が大部分を占め、次いでカナダ、スイス、イギリス、ドイツの順であった。④大学医学部の臨床医から臨床ニーズを136件収集した。この調査により、臨床サイドは診断と標的治療を同時に行える技術を多く要求していることが判明した。⑤生体材料、分子イメージング、ナノDDSを用いた新規医療技術に関するナノメディシンフォーラムを開催し、技術課題と解決案を中心に、産業化に必要な要件等について議論した。これら全ての情報はデータベースに収載している。また、データベースの操作性・機能性向上のため、インタフェースの全面改良を行った。
結論
本年度は、海外動向調査、国内外企業・研究者の技術情報シートの作成、臨床ニーズの顕在化及びナノメディシンフォーラムを行った。ナノメディシンの実用化基盤データベースは、次のURLにて公開している。http://nano.jaame.or.jp/medicine/index.html

公開日・更新日

公開日
2005-05-11
更新日
-