細胞組織利用医薬品・医療用具の品質・安全性等の確保に関する基盤技術開発研究

文献情報

文献番号
200400178A
報告書区分
総括
研究課題名
細胞組織利用医薬品・医療用具の品質・安全性等の確保に関する基盤技術開発研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
早川 堯夫(国立医薬品食品衛生研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 土屋利江(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 山口照英(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 川西 徹(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 川崎ナナ(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 新見伸吾(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 鈴木孝昌(国立医薬品食品衛生研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究【再生医療研究】
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
68,400,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
細胞や組織を加工し、様々な疾患の治療に用いる細胞組織利用医薬品等の品質、安全性等を確保するために、ウイルス等の感染性危険因子の高感度・高精度検出法や、用いる細胞の特性解析、品質・安全性等の評価技術開発を目指す。
研究方法
1) PEI磁気ビーズを用いたウイルス濃縮による高感度ウイルス検出法の最適化を行った。2)細胞の同一性や変異の検出におけるSTRやマイクロアレイCGHの有用性について検討した。3) LC/MS/MSを用いてタンパク質一次構造、糖鎖結合部位、部位特異的糖鎖構造の解析を行った。4)TRF1の細胞がん化指標としての有用性について検討した。5)修飾ポリウレタンでコートした新規免疫隔離膜の機能を解析した。6)細胞治療の有効成分としての目的タンパク質の分離法を検討した。7)血管内皮前駆細胞(EPC)、肝幹細胞、心筋細胞分化誘導系を取り上げ、その細胞特性指標の解析を行った。
結果と考察
1) PEI磁気ビーズのウイルス濃縮機構を解明するとともに、抗ウイルス抗体の添加など濃縮条件の最適化を行った。感染性ウイルスの迅速・高感度検出のための感染性PCRの有用性を確認した。2) STRマーカーやマイクロアレイCGHが細胞の遺伝的同一性等の評価への適応可能なことを明らかにした。3) LC/MS/MS分析がタンパク質プロファイル評価法、糖鎖プロファイリング、及び目的タンパク質の特性解析法として有用であることを明らかにした。4) TRF1が細胞のがん化指標として非常に有用であることを明らかにした。5) 新規免疫隔離膜を用いることにより、液性免疫の評価が可能なことが確認された。6) 細胞治療の有効成分としての目的タンパク質の分離とMALDI-TOF-MSによる検出の高感度化のために磁性ナノ粒子が有用であることを明らかにした。7) EPCの細胞指標としてCD31やコネキシン37が有用であることを明らかにした。アネキシンⅢの肝幹細胞指標としての有用性が確認された。マウス胚性腫瘍細胞P19から、心筋細胞へ効率よく分化誘導させる系を確立し、分化誘導過程で遺伝子発現の変化を明らかにした。
結論
ウイルスの高感度検出系や細胞由来タンパク質の高感度構造解析法の開発など、細胞組織利用医薬品等の品質・安全性確保のための種々の基盤技術を開発した。

公開日・更新日

公開日
2005-05-12
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2006-02-03
更新日
-

文献情報

文献番号
200400178B
報告書区分
総合
研究課題名
細胞組織利用医薬品・医療用具の品質・安全性等の確保に関する基盤技術開発研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
早川 堯夫(国立医薬品食品衛生研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 土屋利江(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 山口照英(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 川西 徹(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 川崎ナナ(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 新見伸吾(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 鈴木孝昌(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 宮澤 宏(国立医薬品食品衛生研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究【再生医療研究】
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
細胞や組織を加工し、様々な疾患の治療に用いる細胞組織利用医薬品等の品質、安全性等を確保するために、ウイルス等の感染性危険因子の高感度・高精度検出法や、用いる細胞の特性解析、品質・安全性等の評価技術開発を目指す。
研究方法
1)ウイルス濃縮による高感度ウイルス検出法開発を行った。ウイルス感染性の迅速・高感度検出系の開発を行った。2)細胞の同一性や変異の検出におけるSTRやマイクロアレイCGHの有用性について検討した。3) LC/MS/MSを用いてタンパク質一次構造、糖鎖結合部位、部位特異的糖鎖構造の解析を行った。4)TRF1の細胞がん化指標としての有用性について検討した。5)修飾ポリウレタンでコートした新規免疫隔離膜の機能を解析した。6)細胞治療の有効成分としての目的タンパク質の分離法を検討した。7)血管内皮前駆細胞(EPC)、肝幹細胞、心筋細胞分化誘導系を取り上げ、その細胞特性指標の解析を行った。
結果と考察
1)PEI磁気ビーズによるウイルス濃縮機構の解明と濃縮条件の最適化を行い、HBVやHCVに適用した。迅速・高感度なウイルス感染性の検出に感染性PCRが有用であることを見出した。2)STRマーカーやマイクロアレイCGHが細胞の遺伝的同一性等の評価への適応可能なことを明らかにした。3)LC/MS/MS分析がタンパク質プロファイル評価法、糖鎖プロファイリング、及び目的タンパク質の特性解析法として有用であることを明らかにした。4)TRF1が細胞のがん化指標として非常に有用であることを明らかにした。5)新規免疫隔離膜を用いることにより、液性免疫の評価が可能なことが確認された。6)細胞治療の有効成分としての目的タンパク質の分離とMALDI-TOF-MSによる検出の高感度化のために磁性ナノ粒子が有用であることを明らかにした。7)EPCの細胞指標としてCD31、コネキシン37や40が有用であることを明らかにした。肝幹細胞指標の探索を行いアネキシンⅢの有用性を明らかにした。マウス胚性腫瘍細胞P19の心筋細胞や神経分化系の解析を行い、分化誘導過程で変動する遺伝子を探索した。
結論
ウイルスの高感度検出系や細胞由来タンパク質の高感度構造解析法の開発など、細胞組織利用医薬品等の品質・安全性確保のための種々の基盤技術を開発した。

公開日・更新日

公開日
2005-05-12
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2006-02-03
更新日
-