文献情報
文献番号
201706021A
報告書区分
総括
研究課題名
病院勤務医の勤務実態に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H29-特別-指定-021
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
種田 憲一郎(国立保健医療科学院 国際協力研究部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究費
6,680,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
平成28年度厚生労働科学特別研究事業「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査研究」において、医師の過酷な勤務実態が明らかになった。そして平成29年の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会報告書」において、「業務が集中しがちな医師については、他職種へのタスク・シフティング(業務の移管)が可能な業務の洗い出しを行う等の取組みを積極的に進めるべきである。」とされた。こうした議論を踏まえ、本研究においては、勤務医のどのような業務が他職種へのシフトが可能なのか検討するために、詳細に勤務実態を評価する。
研究方法
1)他形式調査:
19病院から約150名の医師の他形式調査を実施した。他形式調査では、医師と同病院に勤務する看護師等が医師の業務の様子を1分毎に観察記録し、これを研究者チームが詳細なコード分類を実施した。
2)ストレス調査:同医師を含む約300名のストレス調査も自記式質問紙によって実施した。
19病院から約150名の医師の他形式調査を実施した。他形式調査では、医師と同病院に勤務する看護師等が医師の業務の様子を1分毎に観察記録し、これを研究者チームが詳細なコード分類を実施した。
2)ストレス調査:同医師を含む約300名のストレス調査も自記式質問紙によって実施した。
結果と考察
1)概算では平均勤務時間合計が、他形式調査からは当直ありの医師が31時間52分、当直無しの医師が12時間27分であった。そして、診療外の時間のうち休憩を除いた時間は(自己研修、教育、研究、その他)、当直有りの医師は5時間57分、当直無しの医師では2時間39分であった。これによって医師の業務内容を可視化し、さらに詳細な分析を実施する基礎資料を作成した。
2)仕事に関する心理的な負担は、質・量ともに高く、身体的負担も多い感じる割合が高かったものの、技能の活用度、働き甲斐はとても高いことが示唆された。対人関係などに関するストレスは低く、上司、同僚、家族からのサポートは良好だと感じている医師が多いことが示唆された。
2)仕事に関する心理的な負担は、質・量ともに高く、身体的負担も多い感じる割合が高かったものの、技能の活用度、働き甲斐はとても高いことが示唆された。対人関係などに関するストレスは低く、上司、同僚、家族からのサポートは良好だと感じている医師が多いことが示唆された。
結論
勤務医師の詳細な実態を可視化する基礎データを作成した。平成30年度に継続して実施し、更なる詳細な分析を実施する。
公開日・更新日
公開日
2018-07-03
更新日
-