文献情報
文献番号
201518003A
報告書区分
総括
研究課題名
個別施策層のインターネットによるモニタリング調査と教育・検査・臨床現場における予防・支援に関する研究
課題番号
H26-エイズ-一般-001
研究年度
平成27(2015)年度
研究代表者(所属機関)
日高 庸晴(宝塚大学 看護学部)
研究分担者(所属機関)
- 白阪 琢磨(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター)
- 古谷野 淳子(新潟大学医歯学総合病院 感染管理部)
- 川畑 拓也(大阪府立公衆衛生研究所 感染症部ウイルス課)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 エイズ対策研究
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
15,999,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
Men who have Sex with Men(MSM)を対象に6つの研究課題を実施した。本研究ではインターネットを用いたモニタリング調査や予防介入に加えて、MSMを取り巻く教育・検査・臨床現場における予防と支援を通じて、MSMのおかれている社会的環境の変容に資する取り組みを行うことを目的とした。
研究方法
インターネットによるMSMのHIV感染リスクに関する行動疫学研究(研究1)、認知行動理論(CBT)によるHIV予防介入研究(研究2)、学校教育における性的指向・性同一性に配慮したHIV予防教育に関する研究(研究3)、HIV抗体検査陽性判明者のHIV分子疫学的解析とリスク行動の関連に関する研究(研究4)、療養中HIV陽性者(MSM)における治療と予防行動のモニタリングに関する研究(研究5)、ストリートユースのHIV感染リスクに関する行動疫学研究(研究6)を実施した。
結果と考察
研究1:インターネット介入プログラムとしてコンドーム編、HIV検査編、危険ドラッグ編を設計し、18,880人の参加登録を得た。
研究2: HIV陽性者(MSM)および異性愛女性のセイファーセックス支援のための取り組み、女性向けゴムを使う100の方法を作成、本手法を保健所等における検査時やコミュニティでの活用を目指し検討した。
研究3:教室に一人は存在するMSMへ学校で予防メッセージを届けるために、性的指向や性自認といった性の多様性を理解する授業案を開発、試験的に中学校と高校の各1校で授業を実施、効果評価を行った。
研究4:検査でHIV陽性と判明した者の感染しているHIV遺伝子を解析し、次に梅毒についてTp抗体陽性群と陰性群について比較検討した。
研究5:HIV陽性MSMのHIV感染判明前後の性行動やその関連要因と変化を明らかにする質問紙調査を実施し、55人の初回回答分について集計した。
研究6:ストリートユースのHIV感染リスクの実態を明らかにするためのフィールド調査を実施、11人の研究参加を得た。食費や生活費のためのサバイバルセックスの現状が明らかになった。
研究2: HIV陽性者(MSM)および異性愛女性のセイファーセックス支援のための取り組み、女性向けゴムを使う100の方法を作成、本手法を保健所等における検査時やコミュニティでの活用を目指し検討した。
研究3:教室に一人は存在するMSMへ学校で予防メッセージを届けるために、性的指向や性自認といった性の多様性を理解する授業案を開発、試験的に中学校と高校の各1校で授業を実施、効果評価を行った。
研究4:検査でHIV陽性と判明した者の感染しているHIV遺伝子を解析し、次に梅毒についてTp抗体陽性群と陰性群について比較検討した。
研究5:HIV陽性MSMのHIV感染判明前後の性行動やその関連要因と変化を明らかにする質問紙調査を実施し、55人の初回回答分について集計した。
研究6:ストリートユースのHIV感染リスクの実態を明らかにするためのフィールド調査を実施、11人の研究参加を得た。食費や生活費のためのサバイバルセックスの現状が明らかになった。
結論
研究をほぼ計画通りに進めた。MSMのHIV感染リスク行動の現状に即したインターネットによる介入プログラムを提供すると共に、個別面接による予防介入に加え、ストリートユースの実態調査を実施した。また、学校・検査・臨床現場における予防と支援に関する研究を実施した。
公開日・更新日
公開日
2016-06-20
更新日
-