自己免疫疾患に関する調査研究

文献情報

文献番号
201510064A
報告書区分
総括
研究課題名
自己免疫疾患に関する調査研究
課題番号
H26-難治等(難)-一般-083
研究年度
平成27(2015)年度
研究代表者(所属機関)
住田 孝之(筑波大学 医学医療系内科)
研究分担者(所属機関)
  • 山本 一彦(京大学大学院 医学系研究科内科学専攻アレルギー リウマチ学内科学 )
  • 上阪 等(東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科 )
  • 竹内 勤(慶應義塾大学 医学部)
  • 田中 良哉(産業医科大学 医学部第1内科学講座)
  • 渥美 達也(北海道大学大学院 医学研究科免疫・代謝内科学分野)
  • 三森 明夫(国立国際医療研究センター 膠原病科)
  • 山田 亮(京都大学大学院 医学研究科統計遺伝学)
  • 天野 浩文(順天堂大学 医学部・膠原病リウマチ内科)
  • 石井 智徳(東北大学病院 臨床研究推進センター)
  • 三森 経世(京都大学大学院 医学研究科内科学講座臨床免疫学)
  • 神田 隆(山口大学大学院 医学系研究科システム統御医学系専攻 脳・神経病態制御医学領域神経内科学分野)
  • 藤本 学(筑波大学 医学医療系皮膚科)
  • 砂田 芳秀(川崎医科大学 医学部)
  • 川口 鎮司(東京女子医科大学 リウマチ科・膠原病内科)
  • 室 慶直(名古屋大学大学院 医学系研究科皮膚結合組織病態学分野、皮膚科学)
  • 太田 晶子(埼玉医科大学 医学部公衆衛生学教室)
  • 神人 正寿(熊本大学大学院 生命科学研究部)
  • 川上 純(長崎大学 医歯薬学総合研究科)
  • 佐野 統(兵庫医科大学 内科学講座リウマチ・膠原病科)
  • 坪田 一男(慶應義塾大学 眼科)
  • 斎藤 一郎(鶴見大学 歯学部病理学講座)
  • 中村 誠司(九州大学大学院 歯学研究院 口腔顎顔面病態学講座 顎顔面腫瘍制御学分野)
  • 高村 悦子(東京女子医科大学 眼科)
  • 田中 真生(金沢医科大学 血液免疫内科学)
  • 坪井 洋人(筑波大学 医学医療系内科)
  • 三村 俊英(埼玉医科大学 リウマチ膠原病科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等克服研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
18,937,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
自己免疫疾患診療の標準化、医療の質の向上・患者のQOLの改善を目指すために、1)実践的かつ国際的視野に立った診断基準の検定・改訂、2)重症度分類の確立、3)臨床調査個人票案の提唱、4)臨床現場で活用できる診療ガイドラインの作成を目的とする。自己免疫疾患の医療の向上、患者のQOLの改善を目指すために必要不可欠な研究プロジェクトである。
研究方法
1)SLE:(1)予防因子・予後予測因子の解明:臨床調査個人票データベースから、予防因子・予後予測因子を解析した(Lupus 2014)。(2)重症度分類:SLEDAIを基準として、重症度分類を提唱した。(3)国際診断基準の検定: ACR基準およびNIH基準に対して検証し、論文作成中。(4)診療ガイドライン作成:組織を構築してclinical question(CQ)を選択した。
2)PM/DM:(1)予防因子・予後予測因子の解明:臨床調査個人票を解析して予防因子・予後予測因子を明らかにした(Modern Rheumatol 2013)。(2)ゲノム解析による臨床病態予測:ゲノムワイド解析を進めMYOGEN国際コンソーシアムの認証を得た。(3)国際診断基準の検定:IMACS診断基準案の妥当性を検討中。(4)重症度分類の確立:新たな重症度分類を提唱した。(5)診療ガイドラインの作成:エビデンスに基づく診療ガイドラインを作成し公表した(2015)。
3)SS:(1)予防因子・予後予測因子の解明:二次疫学調査に基づく予防因子・予後予測因子を解析した(Modern Rheumatol 2013)。(2)ゲノム解析による臨床病態予測:ゲノムワイド解析を行いSICCA国際コンソーシアムの認証を得た。(3)国際診断基準の検討:新規EULAR-ACR基準を検証中。(4)重症度分類の確立:ESSDAIに基づく重症度分類を提唱した。(5)診療ガイドラインの作成:組織を構築し38個のCQについてSR作成中。
4)ASD:(1)予防因子・予後予測因子の解析:疫学二次調査に基づき解析した(Modern Rheumatol 2015)。(2)診断基準:現行の診断基準の検定を始めた。(3)重症度分類:新たに提唱した。(4)診療ガイドラインの作成:検討メンバーを組織し28個のCQについてSR作成中。
結果と考察
1)SLE分科会:ACR基準とNIH基準に関して、日本人SLE患者を対象として解析し、公表準備中。重症度分類、臨床調査個人票に関しては検証中。H28年度をゴールとして診療ガイドラインの作成をスタートした。
2)PM/DM分科会:IMCCPの国際分類基準の検定結果に基づき、日本での採用に関してさらに検討する。ADMの診断が可能な診断基準に改訂した。重症度分類、臨床調査個人票に関しては検証中。
3)SS分科会:旧厚労省改訂基準を日本の診断基準とした。重症度分類および臨床調査個人票に関して検証中。H28年度をゴールとして診療ガイドラインを作成中。
4)AOSD分科会:診断基準の改訂に関する議論を進めた。作成した重症度分類および臨床調査個人票を検証中。H28年度をゴールとして診療ガイドラインを作成中。
結論
PM/DMについては、診療ガイドラインを出版し作成を完了した。
SLE、SS、ASDは、H28年度中の完成を目標に作成中である。

公開日・更新日

公開日
2017-03-31
更新日
-

収支報告書

文献番号
201510064Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
22,724,000円
(2)補助金確定額
22,724,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 11,673,652円
人件費・謝金 1,251,181円
旅費 3,679,644円
その他 2,333,812円
間接経費 3,787,000円
合計 22,725,289円

備考

備考
利息 37円 自己資金 1,252円

公開日・更新日

公開日
2018-06-13
更新日
-