統合失調症患者の服薬セルフモニタリングシステムの開発

文献情報

文献番号
201446026A
報告書区分
総括
研究課題名
統合失調症患者の服薬セルフモニタリングシステムの開発
課題番号
-
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
井上 剛伸(国立障害者リハビリテーションセンター 研究所)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【委託費】 障害者対策総合研究開発
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2015-09-17
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201446026C

成果

専門的・学術的観点からの成果
(1)研究目的の成果
通信機能付きのセンサ付服薬カレンダーを用い、統合失調症患者が、スマートフォン等で服薬状況等を確認する服薬セルフモニタリングシステムの開発した。また患者宅での効果検証実験より、服薬アドヒアランスの向上等の効果が確認された。
(2)研究成果の学術的・国際的・社会的意義
国内外に統合失調症患者を対象としたセンサ付服薬カレンダーの開発研究はなく、開発対象のシステム、当事者参加型の開発手法、効果検証すべてがモデルケースとして学術的意義を持つ。
臨床的観点からの成果
(1)研究目的の成果
効果検証実験の結果、6人中4人の患者が1か月利用し、患者の服薬アドヒアランスの向上、服薬管理への意識向上、支援者との薬に関する情報共有化が見られた。この結果は、本システムが訪問服薬支援に貢献しうることを示唆した。
(2)研究成果の臨床的・国際的・社会的意義
多くの臨床場面で、患者が自らの服薬状況を表現しにくく、実験を通して患者が自らの身体状態や薬の影響、服薬状況を語るようになった点は、高く評価された。
ガイドライン等の開発
統合失調症患者への本システムの導入に関する適合モデルを提案した。
モニタリング項目選定のモデルを提案した。
その他行政的観点からの成果
統合失調症患者の在宅支援に技術開発が更なる貢献を果たす布石となった。
その他のインパクト
服薬セルフモニタリングシステムの開発および効果検証実験中間報告会を行ったところ、日経ヘルスデジタル(平成27年3月19日)に掲載された。
「統合失調症の当事者らが開発に参加 自己チェックにもメリット」月刊ケアマネジメント, 27(10), 2016-10

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
1件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
1件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
1件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-09-17
更新日
2020-08-07

収支報告書

文献番号
201446026Z