個別施策層のインターネットによるモニタリング調査と教育・検査・臨床現場における予防・支援に関する研究

文献情報

文献番号
201421024A
報告書区分
総括
研究課題名
個別施策層のインターネットによるモニタリング調査と教育・検査・臨床現場における予防・支援に関する研究
課題番号
H26-エイズ-一般-001
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
日高 庸晴(宝塚大学 看護学部)
研究分担者(所属機関)
  • 川畑 拓也(大阪府立公衆衛生研究所 感染症部ウイルス課)
  • 佐々木掌子(立教女学院短期大学現代コミュニケーション学科)
  • 白阪 琢磨(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター エイズ先端医療研究部)
  • 古谷野 淳子(新潟大学医歯学総合病院 感染管理部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【補助金】 エイズ対策研究
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
13,181,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
Men who have Sex with Men(MSM)を対象に5つの研究課題を実施した。本研究ではインターネットを用いたモニタリング調査や予防介入に加えて、MSMを取り巻く教育・検査・臨床現場における予防と支援を通じて、MSMのおかれている社会的環境の変容のための一助とすることを目的とした。

研究方法
インターネットによるMSMのHIV感染リスクに関する行動疫学研究(研究1)、認知行動理論(CBT)によるHIV予防介入研究(研究2)、学校教育における性的指向・性同一性に配慮したHIV予防教育に関する研究(研究3)、HIV抗体検査陽性判明者のHIV分子疫学的解析とリスク行動の関連に関する研究(研究4)、療養中HIV陽性者(MSM)における治療と予防行動のモニタリングに関する研究(研究5)を実施した。
結果と考察
研究1:MSMの感染予防行動の動向把握とその関連要因を明らかにすると共に、その経年的モニタリングのためのインターネット調査を実施した(有効回答数20,821名)。
研究2:CBTの手法を用いた個別認知行動面接によるHIV予防介入手法の普及のために、コミュニティや保健所での実施可能性について検討した。
研究3:MSMに配慮したHIV予防教育の実施のために、学校で実施可能な授業案の作成を試みた。
研究4:HIV陽性と判明した者の感染しているHIV遺伝子を解析し、遺伝的に近い関係にあるHIVに感染している者同士をリスクが共通していると仮定してグルーピングし、グループ同士のリスク因子を比較・解析することを目的として研究を開始した。
研究5:HIV陽性MSMの臨床現場における縦断調査の実施のために、1年目は質問紙の開発を行い、調査開始に着手した。
結論
研究をほぼ計画通りに進め、MSMのHIV感染リスク行動の現状とその関連要因をインターネットによる横断調査によって明らかにした。また、個別面接による予防介入に加えて、学校・検査・臨床現場における予防と支援に関する研究を開始する体制が研究1年目に整った。

公開日・更新日

公開日
2015-06-16
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2015-07-03
更新日
-

収支報告書

文献番号
201421024Z