強皮症・皮膚線維化疾患の診断基準・重症度分類・診療ガイドライン作成事業

文献情報

文献番号
201415093A
報告書区分
総括
研究課題名
強皮症・皮膚線維化疾患の診断基準・重症度分類・診療ガイドライン作成事業
課題番号
H26-難治等(難)-一般-058
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
尹 浩信(熊本大学 大学院生命科学研究部、医学部附属病院)
研究分担者(所属機関)
  • 浅野 善英(東京大学医学部附属病院皮膚科)
  • 竹原 和彦(金沢大学医薬保健研究域医学系皮膚科学)
  • 藤本 学(筑波大学医学医療系皮膚科)
  • 桑名 正隆(日本医科大学大学院医学研究科アレルギー膠原病内科)
  • 神人 正寿(熊本大学大学院生命科学研究部皮膚病態治療再建学)
  • 後藤 大輔(筑波大学医学医療系内科)
  • 石川 治(群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学)
  • 山本 俊幸(福島県立医科大学医学部皮膚科)
  • 川口 鎮司(東京女子医科大学リウマチ科)
  • 熊ノ郷 淳(大阪大学大学院医学系研究科・呼吸器免疫アレルギー内科学)
  • 長谷川 稔(福井大学医学部感覚運動医学講座皮膚科学)
  • 波多野 将(東京大学医学部附属病院循環器内科)
  • 高橋 裕樹(札幌医科大学医学部消化器・免疫・リウマチ内科学講座)
  • 岡 晃(東海大学総合医学研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【補助金】 難治性疾患等克服研究(難治性疾患克服研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
11,231,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
2004年に厚生労働省強皮症調査研究により「強皮症における診断基準・重症度分類・治療指針」が作成され、2007年に改訂された。2010年にはEBMに基づいた「全身性強皮症診療ガイドライン」が公表された。欧米の全身性強皮症の診断基準の改訂および治療の変化に対応するため、今回新たに全身性強皮症のみならず限局性強皮症、好酸球性筋膜炎、硬化性萎縮性苔癬の診断基準・重症度分類・診療ガイドラインを作成することとなった。
研究方法
各疾患、各臓器毎に分担研究者・研究協力者の中からエキスパートを選出し、担当を決定した。班会議、メール会議を頻回に行い、各疾患の診断基準・重症度分類・診療ガイドラインの作成改訂を進めた。
結果と考察
全身性強皮症診断基準に関しては2013年 ACR/EULARから発表された分類基準を参考にしつつ、本邦の従来の診断基準に改訂を加えることとした。全身性強皮症の重症度分類に関しては過去の重症度分類を参考としつつACR/EULARでの議論をふまえ、肺病変など一部変更した。全身性強皮症の診療ガイドラインに関しては、過去に作成したものを参考にしつつ、最近数年での治療の変遷を鑑みてCQ(クリニカルクエスチョン)を変更、追加した。限局性強皮症・好酸球性筋膜炎・硬化性萎縮性苔癬に関しては従来診断基準がないため、班会議、メール会議にて疾患概念を議論し、新たに診断基準を作成した。限局性強皮症・好酸球性筋膜炎・硬化性萎縮性苔癬の重症度分類に関しても現存のものがないため、班会議、メール会議にて重症例について議論し、新たに重症度分類を作製した。各疾患の診療ガイドラインも現在まで存在しないため新たに重要なCQを挙げ、班会議、メール会議にて議論して絞り込んだ。班会議、メール会議を頻回に行い、全身性強皮症および各皮膚線維化疾患の診断基準・重症度分類が完成し、各疾患の診療ガイドラインのCQを決定することが出来た。これは当初に想定したより早く達成されたものである。
結論
本年度各疾患の診療ガイドラインのCQを決定することができたため、次年度はMinds診療ガイドライン作成マニュアルに従い、EBMに基づいて各CQに対する推奨度、推奨文、解説等の作成を進める予定である。

公開日・更新日

公開日
2017-03-31
更新日
-

研究報告書(PDF)

分担研究報告書
分担研究報告書
研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2017-03-31
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2016-05-13
更新日
-

収支報告書

文献番号
201415093Z