保健分野のポスト国連ミレニアム開発目標に向けた指標開発に関する研究

文献情報

文献番号
201403015A
報告書区分
総括
研究課題名
保健分野のポスト国連ミレニアム開発目標に向けた指標開発に関する研究
課題番号
H25-地球規模-若手-004
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
大澤 絵里(国立保健医療科学院 国際協力研究部)
研究分担者(所属機関)
  • 三浦 宏子(国立保健医療科学院 国際協力研究部)
  • 児玉 知子(あんずクリニック)
  • 福島 富士子(東邦大学 看護学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 【補助金】 地球規模保健課題推進研究(地球規模保健課題推進研究)
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成27(2015)年度
研究費
2,103,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、ポストミレニアム開発目標(ポストMillenium Development Goals: ポストMDGs)の国際的な保健課題克服に向け、当該分野における有識者からの情報収集を行い、国内外の目標・指標を総括し、特にアジアを基点としつつ今後の地球規模での健康レベルのさらなる向上のための提言を行うことを目的としている。
研究方法
研究実施前半のポストMDGs,加えて国連持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の議論のレビューにより,最も重要な保健分野の課題として1)非感染性疾患(Non-communicalble Diseases: NCDs),2)Universal Health Coverage (UHC), 3)健康の公平性(health equality/equity)があがってきたために,当該分野の文献レビュー,有識者からの情報収集,および指標の可能性として日本から発信できる指標の整理として,日本の既存統計である国民生活基礎調査のデータ解析を行った。
結果と考察
OECDやWHOの報告書, 各国のナショナルヘルスプラン,各国の有識者への質問票調査により,実現可能性の高い指標を検討したが,各分担研究の結果より,エビデンスのある指標としてあがった主なものは以下の通りである。

<UHC> 医療・必須医薬品へのアクセス,保健分野への予算配分(財務),全医療費のうちの自己負担額の割合(医療の財務)など
<NCD> 喫煙率,糖尿病有病率,野菜果物摂取量と頻度,運動量,高血圧症の割合 など
<健康に関わる社会経済的地位> 職業分類による社会経済的地位,世帯ごとの社会経済的地位(主に女性に対して)など
結論
日本のデータ解析に関しては,本年度はデータクリーニングまでの実施となったため,本年度の研究成果としてはあげていないが,来年度引き続き,データ解析を実施する。
今年度得られた成果は、平成27年度に開催予定である「各国におけるポストMDGsのモニタリング可能な保健分野の指標の実際」に関するシンポジウムにおいて,非感染性疾患(Non-communicalble Diseases: NCDs),Universal Health Coverage (UHC), 健康の公平性(health equality/equity)に関して,各国との意見交換の場の基礎的情報および,日本国内からのエビデンスのデータ提示の可能性の情報として活用する。また,学会発表、論文執筆を通し、日本国内でのポストMDGsの周知に活用する。

公開日・更新日

公開日
2015-06-15
更新日
-

研究報告書(PDF)

収支報告書

文献番号
201403015Z