文献情報
文献番号
201402001A
報告書区分
総括
研究課題名
東日本大震災等の大災害と保健医療統計の分析・評価・推計に関する研究
課題番号
H24-統計-一般-006
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 修二(藤田保健衛生大学 医学部衛生学講座)
研究分担者(所属機関)
- 村上 義孝(東邦大学 医学部社会医学講座医療統計学分野)
- 川戸美由紀(藤田保健衛生大学 医学部衛生学講座)
- 山縣然太朗(山梨大学大学院 医学工学総合研究部社会医学講座)
- 坂田 清美(岩手医科大学 医学部衛生学公衆衛生学講座)
- 鈴木 寿則(仙台白百合女子大学 人間学部健康栄養学科)
- 早川 岳人(福島県立医科大学 衛生学・予防医学講座)
- 尾島 俊之(浜松医科大学 健康社会医学講座)
- 加藤 昌弘(愛知県健康福祉部保健医療局)
- 林 正幸(福島県立医科大学情報科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 【補助金】 政策科学総合研究(統計情報総合研究)
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
8,210,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
東日本大震災等の大災害と保健医療統計の分析・評価・推計に関して、包括的に研究することを目的とした。大災害は東日本大震災を主要な対象とし、国内外の他の大災害を副次的対象(文献的検討が中心)とする。統計は患者調査、医療施設調査、人口動態統計をはじめ、保健医療関連統計全体を対象とする。
研究方法
研究の進め方としては、第1回研究班会議を平成26年6月に開催し、研究計画を再確認するとともに、研究課題に関する意見交換を行った。その後、各研究者が互いに連携しつつ研究を進め、必要に応じて会議を随時開催した。10月末に各研究課題の進捗状況を確認した。第2回研究班会議を平成26年2月はじめに開催し、研究結果を議論した。その議論を踏まえて、各研究結果をまとめるとともに、これらの研究結果を総括した。
結果と考察
本年度の研究成果としては、17研究報告にまとめた。分担研究課題の「大災害による統計への影響の分析」に関して、東日本大震災前後の患者調査受療者数・受療率の解析、東日本大震災から2年間の医療施設の状況、東日本大震災前後の病院患者数の状況、保健医療統計の影響状況と補正の実施可能性、国民生活基礎調査の世帯数の補正、患者調査の推計患者数の補正であった。「統計を用いた大災害による影響の分析」に関して、震災が出生性比、周産期予後に与えた影響の、阪神淡路大震災と東日本大震災での比較、福祉行政報告例・被保護者調査にみる生活保護給付の状況、東日本大震災における高血圧症の受療分析:国保レセプトを用いた受療率の比較、福島県における平成22年5月から25年8月の国民健康保険レセプトから観察した大震災の影響について、人口動態統計に基づく東日本大震災前後の婚姻、離婚の推移、人口動態統計に基づく東日本大震災後の自殺死亡数、東日本大震災発生前後における要介護認定率の推移に関する研究であった。「統計を用いた大災害からの復興の分析」に関して、統計を用いた医療分野の分析、保健分野の統計数値の変化による影響の把握、保健分野の影響の評価(市町村の分析)、「大災害と統計の情報の保存・提供」に関して、東日本大震災と保健医療統計のwebサイトであった。
結論
当初の研究目的について、「大災害による統計への影響の分析」と「統計を用いた大災害による影響の分析」はおおよそ達成し、「統計を用いた大災害からの復興の分析」は観察期間の短さから達成に十分でない面があり、「大災害と統計の情報の保存・提供」は今後の掲載内容の充実を条件としておおよそ達成したと考える。
公開日・更新日
公開日
2015-05-15
更新日
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