文献情報
文献番号
201401022A
報告書区分
総括
研究課題名
診断群分類の持続的な精緻化に基づく医療機能および医療資源必要量の適正な評価のあり方に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H26-政策-指定-011
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
伏見 清秀(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科医療政策情報学)
研究分担者(所属機関)
- 石川ベンジャミン光一(国立がん研究センターがん対策情報センターがん統計研究部がん医療費調査室)
- 今中雄一(京都大学医学研究科)
- 阿南 誠(国立病院機構九州医療センター医療情報管理センター)
- 康永秀生(東京大学大学院医学系研究科医学部医療管理学)
- 藤森研司(東北大学大学院医学系研究科医学部医療管理学分野)
- 池田俊也(国際医療福祉大学薬学部薬学科)
- 松田晋哉(産業医科大学医学部公衆衛生学)
- 堀口裕正(国立病院機構本部総合研究センター診療情報分析部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 【補助金】 政策科学総合研究(政策科学推進研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
33,465,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
DPC/PDPS制度改定は2年毎に実施しており、改定時に導入された項目の評価や新たな調査項目の解析結果等を評価するために迅速な研究の遂行が求められるとともに、急性期医療を含む医療提供体制の評価、我が国の医療の質の評価と確保が求められている。そこで、本研究の目的を以下の2つとした。
① 医療資源必要量を適正に反映する重症度を考慮した診断群分類の精緻化と急性期、回復期、外来診療を含む評価手法の開発
② 地域医療を含む医療機能と医療の質の評価につながるDPC/PDPSデータ活用手法の開発
具体的には、調整係数廃止に向けた制度設計の精緻化として、より適正に患者の重症度に応じた医療資源必要量を評価する手法を開発すること、現在の一般病床の一部が有する、回復期機能、亜急性期機能も含めて、病床・病棟の機能と医療機関の機能を適切に評価する手法を明かとすること、併せて、これらの手法開発上、さらには幅広い医療機能、医療の質評価等に資するDPC/PDPSデータ活用手法の開発を本研究の目的とした。
① 医療資源必要量を適正に反映する重症度を考慮した診断群分類の精緻化と急性期、回復期、外来診療を含む評価手法の開発
② 地域医療を含む医療機能と医療の質の評価につながるDPC/PDPSデータ活用手法の開発
具体的には、調整係数廃止に向けた制度設計の精緻化として、より適正に患者の重症度に応じた医療資源必要量を評価する手法を開発すること、現在の一般病床の一部が有する、回復期機能、亜急性期機能も含めて、病床・病棟の機能と医療機関の機能を適切に評価する手法を明かとすること、併せて、これらの手法開発上、さらには幅広い医療機能、医療の質評価等に資するDPC/PDPSデータ活用手法の開発を本研究の目的とした。
研究方法
各施設が厚生労働省に提出するDPC関連データを、医療機関と個別に守秘義務契約を結んだ上で収集し、分析資料とした。医療資源必要量を適正に反映する重症度を考慮した診断群分類の精緻化と急性期、回復期、外来診療を含む評価手法の開発については、詳細な診療行為情報や傷病名情報を含めた多次元的医療資源必要度評価手法の開発を行った。重点的に検討する分野として、脳卒中、ニューロパチー、肺炎、COPD、虚血性心疾患,心不全、整形外科、リウマチ、糖尿病、前立腺疾患、悪性腫瘍を含めた。
また、非DPC病院を含めた幅広い医療機関よりDPC調査データ等の診療情報を収集し、医療機関の機能の差異を機能評価係数等に反映させる手法を検討した。地域医療を含む医療機能と医療の質の評価につながるDPC/PDPSデータ活用手法の開発については、患者居住地情報を含むDPC/PDPSデータを活用して、EFファイル診療明細データ、地理情報システム(GIS)等も活用した地域における医療機関の機能、疾患別、病床別の医療機能を評価する手法を開発した。
併せて、DPC/PDPSデータを活用したクリニカルインディケーター等の医療の質の評価手法の充実化、臨床疫学研究への応用の推進を進め、幅広い医療評価手法の基盤形成をめざした。
また、非DPC病院を含めた幅広い医療機関よりDPC調査データ等の診療情報を収集し、医療機関の機能の差異を機能評価係数等に反映させる手法を検討した。地域医療を含む医療機能と医療の質の評価につながるDPC/PDPSデータ活用手法の開発については、患者居住地情報を含むDPC/PDPSデータを活用して、EFファイル診療明細データ、地理情報システム(GIS)等も活用した地域における医療機関の機能、疾患別、病床別の医療機能を評価する手法を開発した。
併せて、DPC/PDPSデータを活用したクリニカルインディケーター等の医療の質の評価手法の充実化、臨床疫学研究への応用の推進を進め、幅広い医療評価手法の基盤形成をめざした。
結果と考察
昨年度までの研究に引き続き、パブリック・クラウドサービスを利用して研究班ホームページを作成し、約1100病院からの暗号化したDPC調査データファイルを安全かつ効率的にデータベース化して研究を進めた。DPC分析システムの開発、CCPマトリックスの導入に係わる検討(脳卒中領域、肺炎、関節リウマチ、糖尿病、循環器領域等)、地域医療の評価手法に関する検討、医療の評価手法に関する検討(扁桃摘出術後の出血合併症、結核患者の在院死亡と関連する因子、バルーン内視鏡検査における消化管穿孔のリスク要因、川崎病ガイドライン遵守とアウトカムの関連、下大静脈フィルターの有効性、病院標準化死亡比、がん終末期の治療、認知症、非高齢者市中肺炎等)、DPC傷病名コーディングテキストに関する検討、新様式1の調査項目の評価、DPCセミナーの開催とデータ分析支援.DPCデータ提供のあり方についての検討を行った。
結論
本研究は、医療環境の変化に対応するDPC診断群分類の今後の維持・整備手法を明らかとし、次期以降の改訂手法の基盤を提供すると考えられた。また、特に地域医療の観点からの医療機関の機能評価手法を示し、今後の機能評価係数の精緻化に必要な情報を提供した。さらに、DPCデータを用いた医療の質評価手法を開発するとともに臨床疫学研究の手法も示し、我が国の医療の質の向上、臨床疫学の発展に寄与することが期待された。併せて、DPCデータの利活用促進の方法とその課題を示した。加えて、DPC活用のための情報基盤整備を進め、DPCデータ作成分析技術の向上によるデータの質の向上と適正な医療提供体制の整備につながることが期待された。
公開日・更新日
公開日
2015-06-11
更新日
-