未成年者の健康課題および生活習慣に関する実態調査研究

文献情報

文献番号
201315062A
報告書区分
総括
研究課題名
未成年者の健康課題および生活習慣に関する実態調査研究
課題番号
H25-循環器等(生習)-指定-021
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
大井田 隆(日本大学 医学部 公衆衛生学分野)
研究分担者(所属機関)
  • 尾崎米厚(鳥取大学医学部)
  • 兼板佳孝(大分大学医学部)
  • 神田秀幸(横浜市立大学)
  • 鈴木健二(鈴木メンタルクリニック)
  • 樋口進(久里浜アルコール症センター)
  • 井谷修(日本大学医学部)
  • 池田真紀(日本大学医学部)
  • 市川宏伸(東京都小児総合医療センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成27(2015)年度
研究費
2,400,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、わが国の未成年(中高生)の健康課題および生活習慣とその動向を明らかにし、その傾向に影響を及ぼす要因の関連を検討し、わが国の未成年の健康問題を検討することである。本研究において、2014年度に全国中高生を対象に調査票による生活習慣等の調査を実施する予定であり、わが国の未成年の重要な健康課題をモニタリングし、対策を改善するため新たな問題を検討することは健康日本21(第2次)の最終評価や中間評価のための情報を提供するためでもあり、この調査研究を実施することは重要と考える。
研究方法
2011年に全国学校総覧を用いて全国の中学校より140校、高等学校より124校を無作為抽出し、対象校に調査票を送付した。調査回答校の在校生徒全員を対象とした調査で、学校の在籍人数に比例して抽出確率を決める抽出方法であるため、この抽出方法は、1段クラスター確率比例抽出である。調査実施場所は教室内で、調査方法は、調査票による自記式無記名調査である。各学校の担任教師より調査票を配布して記入後、各生徒が糊付封筒に調査票を入れて、教師が学校分をまとめて、返送してもらった。調査内容は、喫煙・飲酒行動、ニコチン依存度、喫煙・飲酒行動の要因などであった。解析は平成25年度に実施した。調査は9月に対象校の抽出し、10月初旬、調査の依頼、調査票送付をした。倫理面への配慮では、調査対象者が質問票に記入するときは担任の教師がのぞき込まないようにしたこと、誰がどの質問票を書いたのか不明であるようにしたことにより倫理上の問題はないと判断した。
結果と考察
中高生の喫煙及び飲酒行動に関する全国調査を、1996、2000、2004、2008、2010、2012年度に実施してきた。2012年調査では喫煙頻度では喫煙経験のある中学生男子;8.7%、高校生男子;15.1%、中学生女子;5.5%、高校生女子;8.2%で、現在の喫煙状況は中学生男子で「30日間で1日でも喫煙」;2.2%、毎日喫煙;0.5%、高校生男子で、「30日間で1日でも喫煙」;5.0%、毎日喫煙;2.2%、中学生女子で「30日間で1日でも喫煙」;1.1%、毎日喫煙;0.3%、高校生女子で「30日間で1日でも喫煙」;2.1%、毎日喫煙;0.8%、であった。飲酒頻度では、現在の飲酒状況は中学生男子で「30日間で1日でも飲酒」;7.4%、毎日飲酒;1.4%、高校生男子で、「30日間で1日でも飲酒」;14.4%、毎日飲酒;3.9%、中学生女子で「30日間で1日でも飲酒」;7.7%、毎日飲酒;1.2+%、高校生女子で「30日間で1日でも飲酒」;15.3%、毎日飲酒;3.0%、であった。
結論
経年的に観察して(1996年、2000年、2004年、2008、2010年、2012年)喫煙率は概ね減少していると、また飲酒率も概ね減少していると考えられた。今回の調査ではネット依存症についても調べた。病的使用女子:9.9%、男子:6.4%であった。

公開日・更新日

公開日
2015-09-07
更新日
-

研究報告書(PDF)

収支報告書

文献番号
201315062Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,120,000円
(2)補助金確定額
3,120,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,103,062円
人件費・謝金 80,000円
旅費 394,787円
その他 822,416円
間接経費 720,000円
合計 3,120,265円

備考

備考
利息265円

公開日・更新日

公開日
2015-10-13
更新日
-