遺伝子多型解析による乳癌ホルモン療法の有効性及び副作用予測診断システムの確立

文献情報

• 文献番号: 201313034A
• 報告書区分: 総括
• 研究課題名: 遺伝子多型解析による乳癌ホルモン療法の有効性及び副作用予測診断システムの確立
• 課題番号: H23-３次がん-一般-004
• 研究年度: 平成25(2013)年度
• 研究代表者(所属機関): 前佛 均(北海道公立大学法人 札幌医科大学 道民医療推進学講座)
• 研究分担者(所属機関): -
• 研究区分: 厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第３次対がん総合戦略研究
• 研究開始年度: 平成23(2011)年度
• 研究終了予定年度: 平成25(2013)年度
• 研究費: 11,308,000円
• 研究者交替、所属機関変更: -

研究報告書（概要版）

文献情報

• 文献番号: 201313034B
• 報告書区分: 総合
• 研究課題名: 遺伝子多型解析による乳癌ホルモン療法の有効性及び副作用予測診断システムの確立
• 課題番号: H23-３次がん-一般-004
• 研究年度: 平成25(2013)年度
• 研究代表者(所属機関): 前佛 均(北海道公立大学法人 札幌医科大学 道民医療推進学講座)
• 研究分担者(所属機関): -
• 研究区分: 厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第３次対がん総合戦略研究
• 研究開始年度: 平成23(2011)年度
• 研究終了予定年度: 平成25(2013)年度
• 研究者交替、所属機関変更: -

研究報告書（概要版）

行政効果報告

• 文献番号: 201313034C

成果

• 専門的・学術的観点からの成果: 本研究においてCYP2D6 genotypeとKi-67 Labeling Index低下率との関係を検討した結果、CYP2D6 wt/wtおよびwt/*Vの群に比べてCYP2D6 *V/*V群でタモキシフェン治療後のKi-67低下率が低い傾向を認め、CYP2D6活性低下により治療効果が減弱する可能性が示唆された(P=0.08)。この傾向は、治療前乳がん組織におけるKi-67 labeling indexが10％未満および10％以上の症例に限定した場合もほぼ同様の傾向を認めた。
• 臨床的観点からの成果: 本研究成果より、CYP2D6 低活性型をホモでもつ群においてタモキシフェン治療後のKi-67低下率が低い傾向を認め、CYP2D6活性低下により治療効果が減弱する可能性が示唆された。本解析結果によりCYP2D6 genotypeとタモキシフェンの治療効果の有意な関連が明らかとなれば、タモキシフェンによる投薬治療を開始する前にCYP2D6 genotypeを測定し、genotypeに応じた適切な投与量で治療を行うといった個別化投薬が実現可能になるものと考えられる。
• ガイドライン等の開発: なし
• その他行政的観点からの成果: なし
• その他のインパクト: なし

発表件数

• 原著論文（和文）: 1件
• 原著論文（英文等）: 1件
• その他論文(和文): 0件
• その他論文(英文等): 0件
• 学会発表(国内学会): 6件
• 学会発表(国際学会等): 6件
• その他成果(特許の出願): 0件
• その他成果(特許の取得): 0件
• その他成果(施策への反映): 0件
• その他成果(普及・啓発活動): 0件

主な原著論文20編（論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る）

• 原著論文1: Hitoshi Zembutsu,Seigo Nakamura,Yusuke Nakamura et al.; Significant Effect of Polymorphisms in CYP2D6 on Response to Tamoxifen Therapy for Breast Cancer. A Prospective Multicenter Study. ; Cline Cancer Res , 23 (8) , 2019-2026 (2017); 10.1158/1078-0432.CCR-16-1779
• 原著論文2: 前佛均; Genotype情報を用いた乳がんオーダーメイド内分泌治療のための多施設共同前向き臨床研究; 臨床薬理の進歩 , 37 , 47-55 (2016)

公開日・更新日

• 公開日: 2016-07-06
• 更新日: 2018-05-22

収支報告書

• 文献番号: 201313034Z