健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究

文献情報

文献番号
201222032A
報告書区分
総括
研究課題名
健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究
課題番号
H23-循環器等(生習)-一般-003
研究年度
平成24(2012)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 修二(藤田保健衛生大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 辻  一郎(東北大学大学院 医学系研究科)
  • 尾島 俊之(浜松医科大学)
  • 村上 義孝(滋賀医科大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
2,400,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」と「健康日本21(第2次)における健康寿命の算定に関する研究」の2つの課題を研究した。第1の課題は元々のもので、平成23・24年度の2年計画である。研究目的としては、健康寿命の将来予測を行うとともに、生活習慣の改善による健康寿命の延伸、および、健康寿命の延伸による医療費・介護費の削減額を見積もることであった。第2の課題は追加したもので、平成24年度の1年計画である。研究目的としては、健康日本21(第2次)に健康寿命の現状値を提供するとともに、自治体などでの健康寿命の算定を支援することであった。
研究方法
研究班としては研究代表者、研究分担者3人と研究協力者9人で構成した。第1回班会議で実施計画を具体化し、進捗状況を確認しながら各研究者が互いに連携して進め、第2回班会議での議論を経て成果をまとめた。倫理面への配慮として、データの利用にあたって「疫学研究に関する倫理指針」を遵守した。
結果と考察
第1の課題において、分担課題の「健康寿命における将来予測」、「健康寿命における生活習慣病の対策シナリオの設定」、「健康寿命における生活習慣病対策効果の予測モデルの構築」と「健康寿命における生活習慣病対策の費用対効果の推定」ではいずれも平成23年度の検討結果を基礎として、最終的な研究成果を示した。その他の研究報告としては、「国際的な健康寿命の活用(JA EHLEISへの参画)」、「介護認定された前期高齢者の5年後における介護度推移について」と「市町版健康寿命に関する検討」であった。第2の課題において、「健康寿命の算定方法と年次推移・都道府県分布」、「健康寿命の精度の試算」と「健康日本21(第2次)における健康寿命の算定―算定方法の指針と算定プログラム―」の3つの研究報告にまとめた。また、「健康寿命の算定方法の指針」と「健康寿命の算定プログラム」を開発・公開した。
結論
研究計画の最終年度として、健康日本21(第2次)の健康寿命の現状およびその目標を想定した健康寿命の予測などを与え、研究目的をおおよそ達成したと考えられる。

公開日・更新日

公開日
2013-04-25
更新日
-

研究報告書(PDF)

文献情報

文献番号
201222032B
報告書区分
総合
研究課題名
健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究
課題番号
H23-循環器等(生習)-一般-003
研究年度
平成24(2012)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 修二(藤田保健衛生大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 辻  一郎(東北大学大学院 医学系研究科)
  • 尾島 俊之(浜松医科大学)
  • 村上 義孝(滋賀医科大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」と「健康日本21(第2次)における健康寿命の算定に関する研究」の2つの課題を研究した。第1の課題は元々のもので、平成23年度が主に準備、24年度が実施・完了の2年計画である。研究目的としては、健康寿命の将来予測を行うとともに、生活習慣の改善による健康寿命の延伸、および、健康寿命の延伸による医療費・介護費の削減額を見積もることであった。第2の課題は追加したもので、平成24年度の1年計画である。研究目的としては、健康日本21(第2次)に健康寿命の現状値を提供するとともに、自治体などでの健康寿命の算定を支援することであった。
研究方法
研究班としては研究代表者、研究分担者3人と研究協力者9人で構成した。各年度ともに、第1回班会議で年度実施計画を具体化し、進捗状況を確認しながら各研究者が互いに連携して進め、第2回班会議での議論を経て成果をまとめた。倫理面への配慮として、データの利用にあたって「疫学研究に関する倫理指針」を遵守した。
結果と考察
第1の課題において、分担課題の「健康寿命における将来予測」、「健康寿命における生活習慣病の対策シナリオの設定」、「健康寿命における生活習慣病対策効果の予測モデルの構築」と「健康寿命における生活習慣病対策の費用対効果の推定」ではいずれも平成23年度に準備の結果が中心であり、平成24年度に最終的な研究成果を示した。その他の研究報告として、平成23年度は「愛知県11医療圏における健康寿命の推移とコホート分析」、「健康寿命の算定に関する基礎的検討―日常生活に制限のない平均期間、健康と自覚している平均期間―」と「健康寿命の算定に関する基礎的検討―平均自立期間―」であり、平成24年度は「国際的な健康寿命の活用(JA EHLEISへの参画)」、「介護認定された前期高齢者の5年後における介護度推移について」と「市町版健康寿命に関する検討」であった。第2の課題において、平成24年度に研究成果として「健康寿命の算定方法と年次推移・都道府県分布」、「健康寿命の精度の試算」と「健康日本21(第2次)における健康寿命の算定―算定方法の指針と算定プログラム―」の3つの研究報告にまとめた。また、「健康寿命の算定方法の指針」と「健康寿命の算定プログラム」を開発・公開した。
結論
平成23・24年度の研究を通して、健康日本21(第2次)の健康寿命の現状およびその目標を想定した健康寿命の予測などを与え、研究目的をおおよそ達成したと考えられる。

公開日・更新日

公開日
2013-04-25
更新日
-

研究報告書(PDF)

行政効果報告

文献番号
201222032C

成果

専門的・学術的観点からの成果
健康寿命の現状評価と将来予測を行うとともに、生活習慣の改善による健康寿命の延伸、および、健康寿命の延伸による医療費・介護費の削減額を見積もった。健康増進対策の具体的目標としての健康寿命の研究において、方法論の基礎を与えるとともに、今後の発展の方向性を提案した。
臨床的観点からの成果
特記事項なし。
ガイドライン等の開発
健康寿命の現状が「健康日本21(第2次)」に収載された(厚生労働省告示第430号「厚生労働大臣.国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」(平成24年7月10日))。健康寿命の算定方法と都道府県の算定値が「厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会. 健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料. 2012」(平成24年7月)の29-30頁に引用された。
その他行政的観点からの成果
「健康寿命の算定方法の指針」と「健康寿命の算定プログラム」を開発し、ホームページ「厚生労働科学研究:健康寿命のページ」に公開し、自治体の健康寿命算定を支援した。これらの公開は、厚生労働省健康局がん対策・健康増進課から自治体へ事務連絡された(「厚生労働省健康局がん対策・健康増進課. 健康日本21(第2次)の健康寿命に係る算定方法に関する情報提供について」(平成24年9月25日))。「
その他のインパクト
第71回日本公衆衛生学会のシンポジウム「「健康日本21(第2次)」のねらいと戦略」で研究成果が取り上げられた(平成24年10月25日)。第72回日本公衆衛生学会のシンポジウム「健康日本21(第2次)の新たな課題~健康格差の縮小を目指して~」で研究成果が取り上げられた(平成25年10月25日)。「平成28年版厚生労働白書」の13頁に研究成果が掲載・引用された。

発表件数

原著論文(和文)
2件
橋本修二, 他. 日本公衆衛生雑誌 2013;60:738-44. 遠又靖丈, 他. 日本公衆衛生雑誌 2014;61:679-85.
原著論文(英文等)
2件
Hashimoto S, et al. J Epidemiol 2012;22:199-204. Seko R, et al. J Epidemiol 2012;22:238-243.
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
13件
2011年:日本疫学会・日本公衆衛生学会ほか4件。2012年:日本公衆衛生学会ほか5件。2013年:日本公衆衛生学会ほか3件。2014年:日本抗加齢医学会1件。
学会発表(国際学会等)
1件
2012年:ISPOR 15th Annual European Congress 1件。
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
1件
健康寿命の現状が「健康日本21(第2次)」に収載された。
その他成果(普及・啓発活動)
2件
健康寿命のホームページ(http://toukei.umin.jp/kenkoujyumyou/)を整備して、研究成果を広く公開・利用可能とした。「厚生労働白書」に研究成果が掲載・引用された。

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Hashimoto S, Kawado M, Yamada H, et al.
Gains in disability-free life expectancy from elimination of diseases and injuries in Japan.
J Epidemiol , 22 (3) , 199-204  (2012)
10.2188/jea.JE20110112
原著論文2
Seko R, Hashimoto S, Kawado M, et al.
Trends in life expectancy with care needs based on long-term care insurance data in Japan.
J Epidemiol , 22 (3) , 238-243  (2012)
10.2188/jea.JE20110069
原著論文3
橋本修二, 川戸美由紀, 山田宏哉, 他
健康日本21(第二次)の目標を考慮した健康寿命の将来予測
日本公衆衛生雑誌 , 60 (12) , 738-744  (2013)
原著論文4
遠又靖丈, 辻 一郎, 杉山賢明, 他
健康日本21(第二次)の健康寿命の目標を達成した場合における介護費・医療費の節減額に関する研究
日本公衆衛生雑誌 , 61 (11) , 679-685  (2014)

公開日・更新日

公開日
2015-04-28
更新日
2017-05-25

収支報告書

文献番号
201222032Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
2,640,000円
(2)補助金確定額
2,640,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 446,174円
人件費・謝金 933,114円
旅費 746,901円
その他 273,811円
間接経費 240,000円
合計 2,640,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2015-10-13
更新日
-