全ての臓器と組織移植症例の一元的な登録と追跡制度の確立ならびにドナーとレシピエントの安全性確保とQOL向上に関する研究

文献情報

文献番号
201126041A
報告書区分
総括
研究課題名
全ての臓器と組織移植症例の一元的な登録と追跡制度の確立ならびにドナーとレシピエントの安全性確保とQOL向上に関する研究
課題番号
H23-免疫・指定-019
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
高原 史郎(大阪大学大学院 医学系研究科 先端移植基盤医療学)
研究分担者(所属機関)
  • 湯沢 賢治(国立病院水戸医療センター 臨床研究部・移植医療研究室)
  • 剣持 敬(国立病院機構千葉東病院 臨床研究センター)
  • 篠崎 尚史(東京歯科大学市川総合病院 角膜センター)
  • 高橋 公太(新潟大学大学院医歯学総合研究科 腎泌尿器病態学分野)
  • 八木澤 隆(自治医科大学医学部  腎泌尿器外科学講座 腎臓外科学部門 )
  • 三重野 牧子(自治医科大学情報センター 医学情報学)
  • 北田 秀久(九州大学病院 臨床・腫瘍外科(第一外科))
  • 渡井 至彦(名古屋第二日赤病院 第二移植外科)
  • 市丸 直嗣(健保連大阪中央病院 泌尿器科)
  • 矢澤 浩治(大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科学(泌尿器科))
  • 木内 哲也(名古屋大学 大学院医学系研究科 移植・内分泌外科学)
  • 梅下 浩司(大阪大学大学院医学系研究科 保健学専攻)
  • 近藤 丘(東北大学加齢医学研究所 外科系臨床医学・胸部外科学)
  • 後藤 満一(福島県立医科大学 外科 )
  • 福嶌 教偉(大阪大学大学院医学系研究科 重症臓器不全治療学)
  • 小野 稔(東京大学大学院医学系研究科 心臓外科)
  • 上野 豪久(大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座小児成育外科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患等予防・治療研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
23,100,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
臓器と組織の移植医療の発展のため、全てのドナーとレシピエントの一元的な登録・追跡制度を確立し、そのデータの解析により、成績向上並びにドナーとレシピエントの安全性を確保し、両者のQOLを向上させえることを目的として研究を開始した。
研究方法
先行する平成20~22年度本補助金「腎臓移植の成績向上をめざした臨床データ解析を目的とした症例登録と追跡制度の確立並びにドナー及びレシピエントの安全性確保とQOL向上に関する研究」で構築されたUSBメモリーを用いた腎移植登録システムJARTREを完全にWeb化し、JRTRE-Wを完成させる。従来の登録データはデータの形式に不統一があり、そのままではWebでのシステムに移行できなかった。これは数年毎に登録項目とデータ内容が変わってきたためで、これらを修正し、Web登録システムで利用可能にする。Web登録・追跡システムのデータを統計解析できることを確認する。
結果と考察
USBメモリーを用いた腎移植登録システムJARTREを完全にWeb化し、JRTRE-Wを完成させ、新規登録を開始した。肝移植登録システムLITRE-Jは、今年度に本稼働を開始し、新規登録を開始しものの、過去のデータの移行ができなかったため過去の追跡データの入力できなかった。他の臓器移植登録システムは、Web登録移行の準備を行った。組織移植については、症例登録システム問題点を明らかにした。最後に、全臓器と組織移植症例の一元的な登録と追跡をおこなうサーバーをどうするかという問題を、大きな検討課題として残した。
結論
腎臓と肝臓のWeb登録・追跡システムの完成、本稼働とともに、データを格納するサーバーの保守、セキュリティー管理の問題が最後まで残った。今年度は研究事業として、本研究班の研究経費からサーバーに関する経費を捻出し、サーバーは一般企業(Medical Data Baseサービス会社)に置いて維持した。しかし、将来的に考えると、本研究班は永久に継続するものではなく、サーバーを維持すべきものではない。また、日本移植学会がサーバーを維持すべきものでもない。この全ての臓器と組織移植症例の一元的な登録と追跡をおこなうサーバーのセキュリティーの維持、保守管理を何処で、誰が行うべきかということは大きな問題である。次年度以降、本研究組織が終了するまでに解決しなければならない課題として残した。

公開日・更新日

公開日
2012-06-07
更新日
-

収支報告書

文献番号
201126041Z