アジアの感染症担当研究機関とのラボラトリーネットワークの促進と共同研究体制の強化に関する研究

文献情報

文献番号
201123058A
報告書区分
総括
研究課題名
アジアの感染症担当研究機関とのラボラトリーネットワークの促進と共同研究体制の強化に関する研究
課題番号
H23-新興・指定-020
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
倉根 一郎(国立感染症研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 清水 博之(国立感染症研究所)
  • 泉谷 秀昌(国立感染症研究所)
  • 森川 茂(国立感染症研究所)
  • 松山 州徳(国立感染症研究所)
  • 倉 文明(国立感染症研究所)
  • 中山 周一(国立感染症研究所)
  • 駒瀬 勝啓(国立感染症研究所)
  • 片山 和彦(国立感染症研究所)
  • 蒲地 一成(国立感染症研究所)
  • 森田 昌知(国立感染症研究所)
  • 野崎 智義(国立感染症研究所)
  • 三戸部治郎(国立感染症研究所)
  • 高崎 智彦(国立感染症研究所)
  • 津田 良夫(国立感染症研究所)
  • 津久井久美子(国立感染症研究所)
  • 柴山 恵吾(国立感染症研究所)
  • 小林 和夫(国立感染症研究所)
  • 甲斐 雅規(国立感染症研究所)
  • 今岡 浩一(国立感染症研究所)
  • 小泉 信夫(国立感染症研究所)
  • 俣野 哲朗(国立感染症研究所)
  • 加藤 はる(国立感染症研究所)
  • 井上 智(国立感染症研究所)
  • 大野 秀明(国立感染症研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
110,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
高病原性鳥インフルエンザ、デング熱、下痢性疾患等のアジアで発生している感染症が旅行者等を通しわが国に進入する危険性が常に存在している。それらの発生状況を常時に把握し、わが国への侵入あるいは拡散を防止する事前対応のための監視ネットワークを構築する。
研究方法
1.腸管系下痢症、2.麻疹、インフルエンザ等の呼吸器系感染症、3.ベクター媒介性疾患等の新興感染症を対象に研究プロジェクトを組織し、アジア地域とのネットワークを構築し、病原体検査法の標準化および共通のマニュアルの作成、病原体の分子疫学的解析の共同研究、病原体情報の効率的交換の促進を図る。
結果と考察
今までに感染研と共同研究契約(MOU)を締結してきている中国CDC, 台湾CDC、ベトナムNIHE, インドNICEDとの間で、実質的な共同研究を開始した。アジアで問題となっている下痢性疾患(コレラ、赤痢、ノロウイルス、ジアルジア、アメーバ赤痢)、ウイルス性疾患(デング熱、狂犬病、麻疹, HIV)、呼吸器感染症(百日咳、レジオネラ、ヒストプラスマ、ARIウイルス)、新興感染症((SFTS、NDM-1,薬剤耐性)等を対象として、その病原体の表現型(生物型、薬剤耐性等)および遺伝型(塩基配列の差による型別)の解析結果の情報収集を図る基盤の作成を各国の研究機関との連携により開始した。研究成果は、新規病原体の発生、あるいは既存病原体の変異およびその伝播を迅速に検知する源になる。
結論
一国で発生した感染症は、ヒトあるいは物を介して瞬く間に世界中に拡散し、時には莫大なる被害をもたらす。それを未然に阻止する対策が求められている。アジア諸国を中心として感染症対策に関与する研究機関と国立感染症研究所とのネットワークを構築し、各国における研究促進を図ると共に、感染研との人的交流を促進し、危機発生時に迅速に対応できる下地を作ることを開始した。

公開日・更新日

公開日
2012-06-28
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2013-01-17
更新日
-

収支報告書

文献番号
201123058Z