文献情報
文献番号
201105001A
報告書区分
総括
研究課題名
大規模災害に対応した保健・医療・福祉サービスの構造、設備、管理運営体制等に関する研究
課題番号
H23-特別・指定-001
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
筧 淳夫(工学院大学 建築学部建築デザイン学科)
研究分担者(所属機関)
- 山下 哲郎(工学院大学 建築学部建築学科)
- 中山 茂樹(千葉大学 大学院工学研究科)
- 小林 健一(国立保健医療科学院 生活環境研究部)
- 福島 富士子(国立保健医療科学院 生涯健康研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
18,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究は、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって被災した保健・医療・福祉サービスの被災状況を詳細に把握することにより、将来の被災地域における復興に活用できる資料を提供するとともに、今後の我が国における保健・医療・福祉サービスのよりよい震災対策に向けた基礎資料を提供することを目的としている。
研究方法
本研究においては東日本大震災によって甚大な影響を受けた被災地の保健・医療・福祉サービスの状況を明らかにして,将来の被災地域における復興に活用するための資料を提供するとともに,これからの耐震対策に向けての基礎的資料を得ることを目的として,2つの研究課題を設定している。具体的には以下に示す5つの調査研究を実施した。
【研究課題Ⅰ】保健・医療・福祉サービスの被災実態調査
(1) 保健・医療・福祉サービス資源の情報提供に関する研究
(2) ライフライン・建築・設備の被災状況及び診療活動の状況
(3) 東日本大震災時の助産師活動から見えた地域における妊産婦ケアシステムの在り方
(4) 医療機関の被災状況に関するアンケート調査
【研究課題Ⅱ】医療機関の耐震対策実態調査
(1) 病院における災害対策の実施状況に関する研究
【研究課題Ⅰ】保健・医療・福祉サービスの被災実態調査
(1) 保健・医療・福祉サービス資源の情報提供に関する研究
(2) ライフライン・建築・設備の被災状況及び診療活動の状況
(3) 東日本大震災時の助産師活動から見えた地域における妊産婦ケアシステムの在り方
(4) 医療機関の被災状況に関するアンケート調査
【研究課題Ⅱ】医療機関の耐震対策実態調査
(1) 病院における災害対策の実施状況に関する研究
結果と考察
東日本大震災による保健・医療・福祉サービスの被災状況をGISにより示すとともに、ヒアリング調査及びアンケート調査によって、その詳細を明らかにした。また、全国の医療施設の耐震対策の現状を明らかにし、今後の耐震対策における政策上の課題を明らかにした。
結論
住民の健康を支える保健,医療,福祉サービスの拠点が面的に大きな被災を受けていることが明らかとなったが,その立て直しにおいては地域におけるヘルスケアシステムの提供に関する,新たな枠組みの構築が必要であると思われる。また一方で,各施設単位でのハードやソフトの両面における耐震性の向上も求められている。各地域において様々な被災状況が見られるが,それに対して各地で復興の努力が積み重ねられている。このような活動をより推進しやすくするためには,各被災地同士の横断的な事例の共有が有効ではないだろうか。
コミュニティの1つの大きな機能として保健,医療,福祉サービスを位置づけた復興が進むことが望まれる。
コミュニティの1つの大きな機能として保健,医療,福祉サービスを位置づけた復興が進むことが望まれる。
公開日・更新日
公開日
2012-11-22
更新日
-