文献情報
文献番号
202522014A
報告書区分
総括
研究課題名
THP指針に基づく職場での歯科口腔保健の推進並びにリスクアセスメント歯科健診を含む法定歯科健診の適切な実施に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
25JA1003
研究年度
令和7(2025)年度
研究代表者(所属機関)
上條 英之(東京歯科大学 歯科社会保障学)
研究分担者(所属機関)
- 福田 英輝(国立保健医療科学院)
- 大山 篤(東京科学大学 口腔疾患予防学分野)
- 小林 宏明(東京科学大学歯学部)
- 澁谷 智明(日立製作所京浜地区産業医療統括センタ 新川崎健康支援センタ)
- 石塚 洋一(東京歯科大学 歯学部)
- 佐藤 涼一(東京歯科大学 歯学部)
- 江口 貴子(東京歯科大学短期大学 歯科衛生学科(東京歯科大学本館14階))
- 後藤 理絵(公益財団法人ライオン歯科衛生研究所 研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
令和7(2025)年度
研究終了予定年度
令和9(2027)年度
研究費
2,087,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
事業場の歯科口腔保健の普及啓発を図ることを目的として先駆的に歯科口腔保健サービスの提供している事業場の事例集等の改定・充実を目的として、先進的に歯科口腔保健事業を実施している事業場を対象に調査を行うとともに事例収集を行うためのヒアリング調査を行うこと並びにリスクアセスメント歯科健診制度の普及啓発を図ることが本研究の目的となります。
研究方法
先駆的な歯科口腔保健サービを提供している事業所の情報収集するため、以下の方法により研究を実施しました。
1)ヒアリング対象の事業場選定のための調査の実施
質問紙を作成し対象事業場について健康経営度調査 (経済産業省)等の既存調査から31の事業場を選出し郵送調査でヒアリング調査の協力が可能な事業場を選定しました。
2)事例集の見直しのためのヒアリング調査の実施
調査を実施した事業場のうちヒアリング調査への協力が得られた事業場を選定し令和7年度は株式会社ナカニシ、富士通株式会社、YKK株式会社黒部事業所の3つの事業場に対しヒアリング調査を行いました。
3)「職域における口腔保健指導のためのリンク集【2025年度版】の作成
関連の研究で2022年度に策定したリンク集原案を参考に以下の作業を行い、
(1)リンク集のテーマ確定
(2)リンクの改訂作業
(3)リンク先からの掲載許可
(4)リンクの集約、リンク集の作成
「職域における口腔保健指導のためのリンク集【2025年度版】を作成しました。
4)リスクアセスメント対象物歯科健康診断ガイドブックの改定
労働衛生を専門とする有識者および労働衛生コンサルタントを含む研究分担者により小委員会を設置しガイドブックを改定しました。
1)ヒアリング対象の事業場選定のための調査の実施
質問紙を作成し対象事業場について健康経営度調査 (経済産業省)等の既存調査から31の事業場を選出し郵送調査でヒアリング調査の協力が可能な事業場を選定しました。
2)事例集の見直しのためのヒアリング調査の実施
調査を実施した事業場のうちヒアリング調査への協力が得られた事業場を選定し令和7年度は株式会社ナカニシ、富士通株式会社、YKK株式会社黒部事業所の3つの事業場に対しヒアリング調査を行いました。
3)「職域における口腔保健指導のためのリンク集【2025年度版】の作成
関連の研究で2022年度に策定したリンク集原案を参考に以下の作業を行い、
(1)リンク集のテーマ確定
(2)リンクの改訂作業
(3)リンク先からの掲載許可
(4)リンクの集約、リンク集の作成
「職域における口腔保健指導のためのリンク集【2025年度版】を作成しました。
4)リスクアセスメント対象物歯科健康診断ガイドブックの改定
労働衛生を専門とする有識者および労働衛生コンサルタントを含む研究分担者により小委員会を設置しガイドブックを改定しました。
結果と考察
1)ヒアリング対象となる事業場選定のための調査実施
本調査に回答された事業場のうち6事業場が協力するとの回答が得られたことを踏まえ今年度、3か所の事業場で歯科口腔保健の取り組みについてヒアリング調査を行いました。
なお、当初の調査により、先進的な事業場で歯科口腔保健事業が一定程度実施されていることが判明しその多くは健康保険組合主体でした。
2)事例集の見直しのためのヒアリング調査
(1)株式会社ナカニシの事例
株式会社ナカニシは健康経営の一環として歯科口腔保健を推進するモデルの1つとして位置づけられ、企業トップの関与、産業保健スタッフを中心とした体制整備、従業員の行動変容を促す啓発活動などが相互に機能することで職域における歯科口腔保健活動が継続的に推進されていました。
(2)富士通株式会社の事例
富士通株式会社は長期にわたり社長直轄の健康推進本部が中心となり、予防に特化した歯科口腔保健事業を個別アプローチとポピュレーションアプローチの両面から積極的に行い、各施策はこれから歯科口腔保健事業を開始する企業にとって非常に参考となる活動を実践していると考えられました。
(3)YKK株式会社黒部事業所の事例
YKK株式会社(黒部事業所)では「2年に1回の定期歯科健診」を全従業員に対して着実に実施し、その結果を他の医療情報と関連づけて長期にわたりデータ蓄積している点は本事業所の最大の強みであると考えられました。
3)「職域における口腔保健指導のためのリンク集【2025年度版】の作成
職域における歯科保健活動を円滑に行えるよう「職域における口腔保健指導のためのリンク集【2025年度版】を作成しました。産業保健現場で広く活用されると期待されます。
4)リスクアセスメント対象物歯科健康診断ガイドブックガイドブックの改定
リスクアセスメント対象物健康診断に関する制度の概要、対象物質、診査方法および関連用語の理解を整理し、化学物質管理の新たな枠組みに対応する歯科医師の実務支援を目的として事業所におけるリスクアセスメント対象物歯科健康診断ガイドブックの改定を行いました。今後、本ガイドブックが労働衛生に従事する歯科医師の一助となることが期待されます。
本調査に回答された事業場のうち6事業場が協力するとの回答が得られたことを踏まえ今年度、3か所の事業場で歯科口腔保健の取り組みについてヒアリング調査を行いました。
なお、当初の調査により、先進的な事業場で歯科口腔保健事業が一定程度実施されていることが判明しその多くは健康保険組合主体でした。
2)事例集の見直しのためのヒアリング調査
(1)株式会社ナカニシの事例
株式会社ナカニシは健康経営の一環として歯科口腔保健を推進するモデルの1つとして位置づけられ、企業トップの関与、産業保健スタッフを中心とした体制整備、従業員の行動変容を促す啓発活動などが相互に機能することで職域における歯科口腔保健活動が継続的に推進されていました。
(2)富士通株式会社の事例
富士通株式会社は長期にわたり社長直轄の健康推進本部が中心となり、予防に特化した歯科口腔保健事業を個別アプローチとポピュレーションアプローチの両面から積極的に行い、各施策はこれから歯科口腔保健事業を開始する企業にとって非常に参考となる活動を実践していると考えられました。
(3)YKK株式会社黒部事業所の事例
YKK株式会社(黒部事業所)では「2年に1回の定期歯科健診」を全従業員に対して着実に実施し、その結果を他の医療情報と関連づけて長期にわたりデータ蓄積している点は本事業所の最大の強みであると考えられました。
3)「職域における口腔保健指導のためのリンク集【2025年度版】の作成
職域における歯科保健活動を円滑に行えるよう「職域における口腔保健指導のためのリンク集【2025年度版】を作成しました。産業保健現場で広く活用されると期待されます。
4)リスクアセスメント対象物歯科健康診断ガイドブックガイドブックの改定
リスクアセスメント対象物健康診断に関する制度の概要、対象物質、診査方法および関連用語の理解を整理し、化学物質管理の新たな枠組みに対応する歯科医師の実務支援を目的として事業所におけるリスクアセスメント対象物歯科健康診断ガイドブックの改定を行いました。今後、本ガイドブックが労働衛生に従事する歯科医師の一助となることが期待されます。
結論
事業場の歯科口腔保健の普及啓発を図ることを目的として令和6年3月に策定した職場での歯と口の健康づくりを進めている事業場の事例集 および 歯と口の健康づくり事業を進めるための評価指標の改定を行うためヒアリング対象となる先駆的な事業場を選定するための調査を31か所の事業場に行い、6か所の事業場からヒアリング調査への協力が可能との回答を得て令和7年度に3か所の事業場で調査を実施しました。
今年度、ヒアリング調査を行った事業場はいずれも、歯科口腔保健に関するサービスの提供を長年にわたり行い、先駆的な事例と位置付けられる活動を行っていました。また、歯科口腔保健の普及啓発を円滑に行うため、職域における口腔保健指導のためのリンク集(2025年版)を作成し公開しました。
さらに令和6年に策定したリスクアセスメント対象物健康診断ガイドブックの改定を行いました。
今年度、ヒアリング調査を行った事業場はいずれも、歯科口腔保健に関するサービスの提供を長年にわたり行い、先駆的な事例と位置付けられる活動を行っていました。また、歯科口腔保健の普及啓発を円滑に行うため、職域における口腔保健指導のためのリンク集(2025年版)を作成し公開しました。
さらに令和6年に策定したリスクアセスメント対象物健康診断ガイドブックの改定を行いました。
公開日・更新日
公開日
2026-10-23
更新日
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