消化器がん外科診療の質を評価する指標の開発とがん医療の均てん化の推進

文献情報

文献番号
201020031A
報告書区分
総括
研究課題名
消化器がん外科診療の質を評価する指標の開発とがん医療の均てん化の推進
課題番号
H21-がん臨床・一般-010
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
後藤 満一(福島県立医科大学 臓器再生外科(旧第一外科))
研究分担者(所属機関)
  • 杉原 健一(東京医科歯科大学 大学院総合研究科 腫瘍外科)
  • 北川 雄光(慶應義塾大学 医学部 外科学)
  • 馬場 秀夫(熊本大学 大学院医学薬学研究部 消化器外科学)
  • 中越 享(済生会長崎病院 外科)
  • 冨田 尚裕(兵庫医科大学 外科学講座 下部消化管外科)
  • 島田 光生(徳島大学 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部)
  • 木村 理(山形大学 医学部 第一外科)
  • 近藤 哲(北海道大学 大学院医学研究科 消化器外科)
  • 宮田 裕章(東京大学医学部附属病院 医療品質評価学)
  • 本村 昇(東京大学医学部附属病院 心臓外科)
  • 橋本 英樹(東京大学大学院医学系研究科 医療政策)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
19,904,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
消化器がんに対するわが国の手術成績は世界の中でもトップレベルであるが、これまで消化器がんに対する外科治療の全国規模のデータ集積は行われてこなかった。今後のがん医療の均てん化の推進のため、消化器がん治療のデータを全国規模で、継続的に集積・分析するシステムの開発を目的とする。
研究方法
①日本消化器外科学会の消化器外科データベース委員会で行った2008年の手術症例に関する全国調査の結果の解析を行う。②データベース構築に関係する学会、研究会との連携を構築し、共通認識のもとにデータベースを作成する。③2010年 ACS総会に出席し、ACS-NSQIPの最適患者管理部門との連携を具体化する。④ACS-NSQIPと共通のプラットフォームでのデータ解析をおこなうために同入力フォームの日本語版を作成し、実装する。⑤消化器外科がん登録、臨床研究が可能な入力システムを考案する。
結果と考察
本研究ではNCD(National Clinical Database)をプラットフォームとし、1症例ごとに、A:統計的調査、B:医療評価調査、C:臨床研究までの入力が可能となるように、消化器外科関連項目を登録するシステムを構築した。11月中に実装したのち、2011年1月より入力を開始した。一方、国際比較を可能にする米国外科学会(American College of Surgeon: ACS)との連携のために、第96回ACS総会に出席し、ACSで最適患者管理部門のCliford Ko委員長と、Karen Richards事務総長との間で意見交換をおこない、さらにその後、理事長のDavid B Hoyt先生と両国間で国際間比較が可能となる登録事業を展開していくことで合意した。
結論
消化器がん治療のデータを全国規模で、継続的に集積・分析するシステムの開発と実装をおこなった。さらに、国際比較が可能となる連携体制を構築した。

公開日・更新日

公開日
2015-05-15
更新日
-

収支報告書

文献番号
201020031Z