陸上貨物運送業を対象としたMinds参照型腰痛予防対策ガイドラインの策定と予防対策の普及実装の推進

文献情報

文献番号
202422016A
報告書区分
総括
研究課題名
陸上貨物運送業を対象としたMinds参照型腰痛予防対策ガイドラインの策定と予防対策の普及実装の推進
研究課題名(英字)
-
課題番号
24JA1005
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
榎原 毅(産業医科大学 産業生態科学研究所・人間工学研究室)
研究分担者(所属機関)
  • 石井 賢治(公益財団法人大原記念労働科学研究所 研究部)
  • 菅間 敦(成蹊大学 理工学部)
  • 谷 直道(産業医科大学 産業生態科学研究所 人間工学研究室)
  • 杜 唐慧子(トウ トウケイコ)(独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 人間工学研究グループ)
  • 平内 和樹(独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 新技術安全研究グループ)
  • 岩切 一幸(独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 人間工学研究グループ)
  • 瀬尾 明彦(東京都立大学 システムデザイン学部 機械システム工学科 長谷研究室)
  • 田中 孝之(北海道大学 大学院情報科学研究院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
令和6(2024)年度
研究終了予定年度
令和8(2026)年度
研究費
10,350,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、腰痛災害が増加している陸上貨物運送業において、効果的な腰痛予防対策を確立し、社会実装することを目的とした研究事業である。行政、民間企業、学術団体などが連携する産官学コンソーシアムを組織し、事業場調査、文献レビュー、デジタルヘルスツールの開発、骨盤固有角を考慮したテーラーメイド型介入プログラム等の検討を行った。
研究方法
文献レビュー班はスコーピングレビューをPRISMA-ScRに沿って実施した。スコーピングレビューは運送業に関する腰痛予防の関連文献をPubMedおよび医中誌から検索し、ヘルスケアクエスチョン案を検討した。さらに、ヘルスケアクエスチョンはステークホルダーによる相対的重要度評価を行い、システマティックレビュー調査の優先度を設定した。システマティックレビューはプロトコルをPROSPEROへ登録し、4つの学術データベース(PubMed、Web of science、Scopus、医中誌)を用いて実施した。事業場調査は、現場のヒアリングおよびWEBアンケート調査を実施し、腰痛の有無、リスク要因、会社の対策や労働者個人の工夫などの実態を把握した。加えて、腰痛リスクの定量評価に向けたデジタルヘルスツールの開発にも取り組んだ。ディープラーニングを用いた姿勢推定AI「BlazePose」を活用し、NLE(NIOSH Lifting Equation)に基づいた簡易評価が可能なWebアプリケーションを開発した。また、骨盤固有角の違いが荷物持ち上げ姿勢戦略に影響するという仮説のもと、骨盤固有角の異なる被験者に対し9軸モーションセンサを用いた動作分析を実施した。この持ち上げ戦略の違いから個別性の高いテーラーメイドな介入プログラムを検討した。パッシブ型アシストスーツに関する研究では、現場導入に向けて適切なアシストスーツの選定や応用的な運動プログラム(On the Job Exercise)の検討を進めた。
結果と考察
文献レビュー班では、従来型の腰痛予防対策の分類を行い、産官学連携コンソーシアムを通じて重要度の高いヘルスケアクエスチョンについて合意形成を行った。現場調査班では、ヒアリングとWebアンケートを実施し、トラックドライバーや倉庫作業者における腰痛要因や主観的なストレスの違いなどについて調査を行った。デジタルヘルスツール介入プログラム開発班では、姿勢推定AI(BlazePose)を活用したWebアプリ開発により、荷物の持ち上げ、運搬、押し引きの作業リスクを評価可能にした。また、骨盤固有角を考慮したテーラーメイド型介入研究班では、個人の骨格特性が持上げ作業姿勢に影響することが明らかとなり、個別最適化された介入が必要であることが示唆された。アシストスーツ介入班についても、適切なアシストスーツ導入の判断基準の検討や運動プログラムの検討を行った。
結論
次年度は、システマティックレビューによって重要度の高いヘルスケアクエスチョンに対するエビデンスを体系的に整理するとともに、研究成果を基にした介入プログラムを実施し、陸上貨物運送業における新機軸となる腰痛予防対策の検討を進め、Minds参照型ガイドラインの策定を行いたい。

公開日・更新日

公開日
2026-02-19
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2026-02-19
更新日
-

収支報告書

文献番号
202422016Z