文献情報
文献番号
200942038A
報告書区分
総括
研究課題名
健康安全・危機管理対策に関連する研究開発の動向と将来予測に関する研究
課題番号
H21-健危・指定-001
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
武村 真治(国立保健医療科学院 公衆衛生政策部 地域保健システム室)
研究分担者(所属機関)
- 浅見 真理(国立保健医療科学院 水道工学部 水質管理室)
- 江藤 亜紀子(国立保健医療科学院 口腔保健部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
1,800,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
わが国及び諸外国における健康安全・危機管理対策に関連する研究開発・研究成果の動向を把握するとともに、当該分野における効果的な研究評価・研究支援の手法を開発することによって、今後推進すべき研究領域と実施すべき研究課題を同定し、国民や行政のニーズに適合した健康安全・危機管理対策総合研究事業の効果的かつ効率的な推進方策を検討する。
研究方法
健康安全・危機管理対策に関連する国内外の文献・報告書の動向調査、アメリカの近年の環境対策の中で健康に関連する施策の動向と研究開発の関連性の分析、平成18年度から21年度の「健康安全・危機管理対策総合研究事業」の研究課題の評価(事前、中間、事後)の傾向と影響要因の分析及びそれに基づく研究支援の具体的な方策の検討を行った。
結果と考察
環境衛生や分子疫学に関する文献数が増加傾向にあること、厚生労働科学研究においては健康危機管理に関する研究課題が継続的に行われ、社会ニーズへの対応がなされていた。
アメリカでは、健康への脅威としての温室効果ガスの重要性への認識、気候変動や水資源の枯渇などに対する関心が高まり、温暖化対策、クリーンエネルギー改革への取り組みが始まった。このような流れは、グリーンニューディール政策を求める動きと効果的な福祉政策への転換を求める動きとも関連して、環境対策における規制影響分析の雇用創出や経済効果を明らかにすることが求められている。
研究評価の動向として、事前評価と比較して中間・事後評価が低いこと、専門点は事前評価と事後評価の間で正の相関がみられたこと、行政点は、事前評価と中間評価、中間評価と事後評価といった、直近の評価の間で正の相関がみられたこと、研究班会議の開催通知がなかった研究課題の評価が低かったことが示された。
アメリカでは、健康への脅威としての温室効果ガスの重要性への認識、気候変動や水資源の枯渇などに対する関心が高まり、温暖化対策、クリーンエネルギー改革への取り組みが始まった。このような流れは、グリーンニューディール政策を求める動きと効果的な福祉政策への転換を求める動きとも関連して、環境対策における規制影響分析の雇用創出や経済効果を明らかにすることが求められている。
研究評価の動向として、事前評価と比較して中間・事後評価が低いこと、専門点は事前評価と事後評価の間で正の相関がみられたこと、行政点は、事前評価と中間評価、中間評価と事後評価といった、直近の評価の間で正の相関がみられたこと、研究班会議の開催通知がなかった研究課題の評価が低かったことが示された。
結論
全ての研究課題に対して、事前評価の段階で期待されていた学術的・行政的な成果や目標を十分に認識した上で研究を遂行できるように支援すること、事前評価の低い研究課題に対して、特に学術的側面から、研究期間全体を通じて優れた成果を得られるように支援すること、行政点の低い研究課題に対して、研究期間の途中段階であっても、行政ニーズに応じた適時の成果を比較的短期間に得られるように支援すること、「地域健康危機管理の基盤形成に関する研究分野」の研究課題、研究開始2年目の研究課題に対して積極的に働きかけること、研究班会議の開催通知のなかった研究課題に対する支援を強化する必要があるが、研究班会議への出席だけでなく、電話、訪問等によって個別に面接するなど、それぞれの研究課題のニーズに応じた支援を実施すること、が必要であること示唆された。
公開日・更新日
公開日
2010-06-18
更新日
-