食品衛生検査施設等の検査の信頼性確保に関する研究

文献情報

文献番号
202323021A
報告書区分
総括
研究課題名
食品衛生検査施設等の検査の信頼性確保に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23KA1002
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
渡辺 卓穂(一般財団法人食品薬品安全センター 秦野研究所 公益事業部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
24,616,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
食品の安全性を確保するために外部精度管理調査プログラムの改善と開発を実施し、食品衛生検査施設等の分析値の信頼性の維持に寄与することを目的とした。
研究方法
外部精度管理調査プログラム用適正試料の改善と開発に関する研究では、スプレードライヤを用いた残留農薬検査用試料及び器具・容器包装用試料の開発を検討し、微生物検査については、一般細菌検査用白飯試料の実運用を行った。また、特定原材料検査(卵)においては、パイロットスタディを実施した。食品添加物試験法及び動物用医薬品試験法の開発に関する研究では、たくわん漬けを用いてサイクラミン酸のパイロットスタディを実施した。重金属類試験法の改良と妥当性評価に関する研究では、加工食品の認証標準物質を用いてマイクロウェーブ分解-ICP質量分析による試験法を検討し、その分析妥当性を確認した。下痢性貝毒検査の試験所間比較に関する研究では、試料の均質性と安定性を正確に評価するための分析法を検討した。残留農薬分析の外部精度管理に関する研究では、スプレードライヤで作製した残留農薬検査用玄米粉試料でパイロットスタディを実施した。
結果と考察
外部精度管理調査プログラム用適正試料の改善と開発に関する研究では、スプレードライヤを用いた残留農薬検査用試料及び器具・容器包装用試料の開発を検討し、微生物検査については、一般細菌検査用白飯試料の実運用を行った。また、特定原材料検査(卵)においては、パイロットスタディを実施した。食品添加物試験法及び動物用医薬品試験法の開発に関する研究では、たくわん漬けを用いてサイクラミン酸のパイロットスタディを実施した。重金属類試験法の改良と妥当性評価に関する研究では、加工食品の認証標準物質を用いてマイクロウェーブ分解-ICP質量分析による試験法を検討し、その分析妥当性を確認した。下痢性貝毒検査の試験所間比較に関する研究では、試料の均質性と安定性を正確に評価するための分析法を検討した。残留農薬分析の外部精度管理に関する研究では、スプレードライヤで作製した残留農薬検査用玄米粉試料でパイロットスタディを実施した。
結論
外部精度管理調査プログラムに使用する適正試料の開発において、スプレードライヤで作製したホウレンソウパウダーの残留農薬用試料の最適な作製条件が確認された。また、スプレードライヤで作製した玄米粉試料を外部精度管理で使用できることが分かった。微生物学検査においてコメを基材とした一般細菌数検査用白飯試料を外部精度管理調査で実運用できた。また、たくあん漬けを基材としたサイクラミン酸の試料作製条件が最適化され、パイロットスタディを実施した。重金属類試験法では、マイクロウェーブ分解法では処理時間が短い一方で、分解量が少ないため、ICP発光分析法で感度が不足する場合ICPMS測定することで分析法の妥当性を確認できた。また、下痢性貝毒検査では、高感度で高精度な分析法としてLC/MS/MSのマトリックス効果の影響が少ない条件を見出した。さらに、スプレードライヤで作製したホウレンソウ試料にIDMSによる高信頼性分析で分析値を付与し、最適条件を決定した。

公開日・更新日

公開日
2024-09-24
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2024-09-24
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202323021Z