新型コロナウイルス感染症による医学・医療・健康に与えた中長期的影響の調査研究-今後の保健・医療体制整備の観点から-

文献情報

文献番号
202318035A
報告書区分
総括
研究課題名
新型コロナウイルス感染症による医学・医療・健康に与えた中長期的影響の調査研究-今後の保健・医療体制整備の観点から-
研究課題名(英字)
-
課題番号
23HA2011
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
高橋 雅英(一般社団法人 日本医学会連合)
研究分担者(所属機関)
  • 門脇 孝(国家公務員共済組合連合会虎の門病院)
  • 南学 正臣(国立大学法人東京大学 医学部附属病院 腎臓・内分泌内科)
  • 山口 聡子(東京大学 大学院医学系研究科 糖尿病・生活習慣病予防講座)
  • 森 正樹(東海大学 医学部)
  • 磯 博康(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター)
  • 今中 雄一(京都大学 医学研究科)
  • 田宮 菜奈子(国立大学法人筑波大学 医学医療系 / ヘルスサービス開発研究センター)
  • 村木 功(大阪大学大学院 医学系研究科)
  • 北川 雄光(慶應義塾大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
265,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
新型コロナウイルス感染症の流行により、受診・検診控えや疾病構造が変化し、治療の遅れにより新型コロナウイルス感染症以外の他疾患の重症度や死亡率が高くなるなど中長期的な影響が生じている。そのため総死亡数の変化なども踏まえ総合的に検討を進める必要性があり、新型コロナウイルス感染症による他疾患および医学全般への影響について、令和2年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)「新型コロナウイルス感染症に対応した新しい生活様式による生活習慣の変化およびその健康影響の解明に向けた研究-生活習慣病の発症および重症化予防の観点から―(20CA2046)」の分担研究および令和3年度厚生労働行政推進調査事業「新型コロナウイルス感染症による他疾患を含めた医療・医学に与えた影響の解明に向けた研究 ―今後の新興感染症発生時の対策の観点から―」として研究・調査を行ってきた。新型コロナウイルス感染症の流行は他疾患を含めた医学・医療・健康へ強く影響し、その影響は短期のみならず中長期におよぶことが予想される。本研究では、これらの影響の実態を調査するとともに、その要因を明らかにし、医療制度上の課題などを総合的に抽出するほか、今後発生しうる未知の感染症や医療緊急事態への即応体制強化と強靱な医療システムなどの政策立案・形成の礎とすることを目的とする。
研究方法
臨床内科、臨床外科、社会医学、基礎医学、病院経営の各分野で研究グループを組織し、新型コロナウイルス感染症が医学、医療、健康に与えた中長期的影響について検討した。
結果と考察
【臨床内科グループ】新型コロナウイルス感染症が内科系診療に与えた影響について、全国規模の調査や大規模データベースを用いた解析を実施するとともに、日本医学会連合に属する内科系学会のうち13学会において新型コロナウイルス感染症流行による内科系診療への影響について検討した。
【臨床外科グループ】今後のパンデミック下において克服すべき課題を明らかにする目的で、日本医学会連合に属する外科系学会のうち15学会において新型コロナウイルス感染症流行による外科系診療への影響について検討した。
【社会医学グループ】新型コロナウイルスが医学・医療・健康に与えた影響についてNDB、介護DB、人口動態統計等のデータを利用することにより、全国規模の調査を実施するとともに、新型コロナウイルス感染入院患者および地域住民を対象としたコホート研究により、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状・合併症等の調査を実施した。
【基礎医学グループ】日本医真菌学会において、全国規模の疫学調査を実施し、COVID-19 関連深在性真菌症の発生動向に関する包括的研究を実施した。
【病院経営グループ】新型コロナウイルス感染症蔓延ががん患者の受療行動に与えた影響に関する研究、新型コロナウイルス感染症が病院経営に与えた影響の調査、5類感染症移行後の病院・診療所経営者の景況感に関する調査、新型コロナウイルス感染症が看護師労働環境に与えた影響に関する調査を実施した。
結論
委託契約を学会と締結し、各学会においてCOVID-19による影響の調査研究を実施し、調査のとりまとめを進めるとともに、NDBや介護DB、行政統計等の統計データ、その他のデータ・情報を用いた解析、研究を進め、COVID-19の医学・医療・健康に与えた中長期的影響の実態を明らかにし、論文発表等を行った

公開日・更新日

公開日
2025-04-11
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2025-04-11
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202318035C

収支報告書

文献番号
202318035Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
334,170,000円
(2)補助金確定額
333,887,000円
差引額 [(1)-(2)]
283,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 37,497,456円
人件費・謝金 62,123,903円
旅費 531,811円
その他 164,791,849円
間接経費 68,970,000円
合計 333,915,019円

備考

備考
差額:28019円(自己資金27,542円、寄付金その他の収入額477円)

公開日・更新日

公開日
2025-04-22
更新日
-