文献情報
文献番号
202305002A
報告書区分
総括
研究課題名
Universal Health Coverage(UHC)の推進のための世界の保健医療情報システム革新の効果検証に資する研究
課題番号
22BA1001
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
黒田 知宏(国立大学法人 京都大学 医学研究科)
研究分担者(所属機関)
- 小林 慎治(岐阜大学 医学部附属病院)
- 児玉 知子(国立保健医療科学院 公衆衛生政策研究部)
- 種田 憲一郎(国立保健医療科学院 医療・福祉サービス研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 地球規模保健課題解決推進のための行政施策に関する研究
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
3,400,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的はUniversal Health Coverage (UHC)の達成のための基盤であるInformation and Communication Technology (ICT)について調査し、有効な支援策を提言することである。
研究方法
本研究は総合的に諸外国でのUHC達成度とICT政策の関連性について調査した。本研究では各種指標の文献調査と分析に加え、東南アジア、及び、北欧諸国の状況について調査した。
結果と考察
まず、デジタルヘルスの成熟度を表す指標としては、Global Digital Health Indexが総合指標として有用であることがわかった。次に、GDHIの7指標のうち、Legislation, Service and application, Infrastructureについては、UHC Service Coverage Index (SCI)との間に正の相関が見られたが、UHC達成度の低い国、デジタルヘルス成熟度の低い国に特徴の有るパターンは見いだせなかった。
結論
デジタルヘルスの成熟度をしめすGDHIとUHCとの間には一定の相関が見られ、WHOなどもGDHIをはじめとした評価ツールを用いて投資戦略を検討していることから、日本からのデジタルヘルス支援策を検討する際もGDHIを一つの指標として用いることが有用であると考えられた。
公開日・更新日
公開日
2024-08-01
更新日
-