文献情報
文献番号
200926055A
報告書区分
総括
研究課題名
健診の精度管理の在り方に関する研究
課題番号
H21-循環器等(生習)・一般-011
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
渡辺 清明(国際医療福祉大学 三田病院検査部)
研究分担者(所属機関)
- 宮澤 幸久(帝京大学 医学部)
- 大江 和彦(東大病院 企画情報運営部)
- 山門 實(社会福祉法人三井記念病院 )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
9,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
1. 基幹検体検査項目について、適切な精度管理を行うために標準的な手順を策定する。
2. 外部委託されている検体検査について、適正な法令を定めるための基礎資料を作成する。
3. 特定健診以外の項目について標準的な検査結果の入力方法、電子様式の設定を行う。
4. 適正な健診を行うための健診機関の評価基準の策定をする。
2. 外部委託されている検体検査について、適正な法令を定めるための基礎資料を作成する。
3. 特定健診以外の項目について標準的な検査結果の入力方法、電子様式の設定を行う。
4. 適正な健診を行うための健診機関の評価基準の策定をする。
研究方法
1.生化学検査項目、内分泌検査項目および血液凝固検査項目につき、食事、採血から遠心分離までの温度と時間、分離から分析までの時間と温度などの影響を検討した。
2.登録衛生検査所の委託基準に関する施行規則や法令について、検体検査の実情に適するか否かの検討を行った。
3.健診で使用される項目名称や単位、結果分類コードのデータ収集を行って、検査項目と結果データを分類整理し、検索支援ソフトウエアの試作を行った。
4.健診施設機能評価チェック表を、エキスパートパネル法を用い、学識経験者を中心に人間ドック健診施設機能評価基準を基盤にして作成した。
2.登録衛生検査所の委託基準に関する施行規則や法令について、検体検査の実情に適するか否かの検討を行った。
3.健診で使用される項目名称や単位、結果分類コードのデータ収集を行って、検査項目と結果データを分類整理し、検索支援ソフトウエアの試作を行った。
4.健診施設機能評価チェック表を、エキスパートパネル法を用い、学識経験者を中心に人間ドック健診施設機能評価基準を基盤にして作成した。
結果と考察
1. Na、K、Cl、Ca、P、LDH、ALP、アミラーゼ、総ビリルビン、 TSH、free T4、APTT、PT、フィブリノゲンの検査における採血時間や検体の取り扱いにつき適切な検査前手順を確立した。これは臨床検査の検査前の精度管理の向上に資すると考える。
2.臨床検査実施に必要不可欠な検査分野および詳細区分を決めて、最低限の要件としての機器・設備および精度管理要件を設定した。これらは、緊急の課題である臨床検査の外部委託に関する法規の改善に資する。
3.健診等で使用できる検査項目の標準コードを合計490策定した。これにより健診で必要な大部分の検査項目コードが策定できた。検査項目検索支援ソフトウエアを試作した。
4. 健診機関の組織体制、受診者・利用者の満足と安心、事業の質の確保と運営の領域で、明確な評価基準を作成した。これにより健診施設の質の向上が期待される。
2.臨床検査実施に必要不可欠な検査分野および詳細区分を決めて、最低限の要件としての機器・設備および精度管理要件を設定した。これらは、緊急の課題である臨床検査の外部委託に関する法規の改善に資する。
3.健診等で使用できる検査項目の標準コードを合計490策定した。これにより健診で必要な大部分の検査項目コードが策定できた。検査項目検索支援ソフトウエアを試作した。
4. 健診機関の組織体制、受診者・利用者の満足と安心、事業の質の確保と運営の領域で、明確な評価基準を作成した。これにより健診施設の質の向上が期待される。
結論
本研究では、健診や健診以外での臨床検査の精度管理方法の策定、検査の外部委託基準の改善策の作成、電子化に際しての重要な検査コードの作成とその検索を支援するソフトウエアの具体的開発、健診機関の評価基準の普及のためのチェック表の策定を行った。
本研究でこれらの課題について具体的な改善方法や問題解決のためのベースが提案された事は、今後行政が予防医学を国民に適正に展開するにあたって非常に有用と考える。
本研究でこれらの課題について具体的な改善方法や問題解決のためのベースが提案された事は、今後行政が予防医学を国民に適正に展開するにあたって非常に有用と考える。
公開日・更新日
公開日
2011-01-28
更新日
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