増殖型ベクターと幹細胞のオリジナル技術による革新的な癌遺伝子治療法の開発

文献情報

文献番号
200924028A
報告書区分
総括
研究課題名
増殖型ベクターと幹細胞のオリジナル技術による革新的な癌遺伝子治療法の開発
課題番号
H19-3次がん・一般-029
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
小戝 健一郎(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 遺伝子治療・再生医学)
研究分担者(所属機関)
  • 小宮 節郎(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 整形外科学)
  • 瀬戸口 啓夫(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 整形外科学)
  • 坂本 泰二(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 眼科学)
  • 隅田 泰生(鹿児島大学大学院理工学研究科 生体適合材料工学)
  • 國貞 隆弘(岐阜大学大学院医学系研究科 組織器官形成分野)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
24,750,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
独自開発のm-CRA技術を基盤に、革新的な癌治療法を開発し、その臨床応用実用化を実現することである。①「7因子搭載m-CRA」の新型Surv.m-CRAを開発し臨床化を目指す、②癌の新しい標的機構の新m-CRAの開発、③癌幹細胞を標的・治療する新コンセプトのm-CRAの開発を行うことを、研究目的とする。
研究方法
①Surv.m-CRAの臨床化としてGLP/GMP製造を開始し、さらに改変型Surv.m-CRAの性能検証とその生物学的意義付けの解明、②新型m-CRAの治療効果をin vivoで検証、③新たに分担研究者により同定された新規の肉集幹細胞マーカーのFGFR3を中心に、m-CRAによるがん幹細胞治療の研究を行った。
結果と考察
①新型Surv.m-CRA(7因子搭載m-CRAのSurv.m-CRA)の開発と臨床化
1.Surv.m-CRAを、m-CRA技術でさらに高性能化した。臨床化を目指しGLP/GMP製造を開始した。
2.新しいウイルス濃縮術を開発した。
②新m-CRAの開発
A, B分子のpromoter制御型新規m-CRAは、癌動物モデルの治療実験において治療効果を示した。
③癌幹細胞を標的・治療するm-CRAの開発   
FGFR3陽性細胞が発現しているとされている横紋筋肉腫細胞株において標的分子のSurvivinとhTERTの発現を調べ、m-CRA感染実験を行い、肉腫細胞への治療効果を検討し、興味深い結果を得た。
結論
Surv.m-CRAの臨床応用化、新型m-CRA、癌幹細胞治療技術のいずれも研究も進めることができた。

公開日・更新日

公開日
2010-05-31
更新日
-

文献情報

文献番号
200924028B
報告書区分
総合
研究課題名
増殖型ベクターと幹細胞のオリジナル技術による革新的な癌遺伝子治療法の開発
課題番号
H19-3次がん・一般-029
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
小戝 健一郎(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 遺伝子治療・再生医学)
研究分担者(所属機関)
  • 小宮 節郎(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 整形外科学)
  • 瀬戸口 啓夫(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 整形外科学)
  • 坂本 泰二(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 眼科学)
  • 隅田 泰生(鹿児島大学大学院理工学研究科 生体適合材料工学)
  • 國貞 隆弘(岐阜大学大学院医学系研究科 組織器官形成分野)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
独自開発のm-CRA技術を基盤に、革新的な癌治療法を開発し、その臨床応用実用化を実現することである。①「7因子搭載m-CRA」の新型Surv.m-CRAを開発し臨床化を目指す、②癌の新しい標的機構の新m-CRAの開発、③癌幹細胞を標的・治療する新コンセプトのm-CRAの開発を行うことを、研究目的とする。
研究方法
1-1. E1領域の4因子制御、治療遺伝子/プロモーター挿入、ファイバー改変での改変Surv.m-CRAを作製し、効果解析。
1-2. Surv.m-CRAの臨床化への準備
1-3. ベクターの糖鎖結合性の検索、ウイルス濃縮技術を開発
2-1. 全く新しいm-CRAの作製と治療効果の解析
3-1. CD133陽性細胞分画へのm-CRA治療の検証
3-2. 新たな癌幹細胞マーカー探索とその分画へのm-CRA治療の有用性検証
結果と考察
1. 7因子制御m-CRAの作製技術の成果からSurv.m-CRAを改変して性能向上した新型を開発した。臨床化への準備を進めた。ウイルス濃縮技術も開発。
2. Surv.m-CRAに続く新型m-CRAを開発した。
3. CD133陽性分画に対するm-CRA治療法の有用性で興味深い結果を得た。新しい肉腫幹細胞マーカーを見出し、その分画へのm-CRA治療法の有用性で新しい結果を得た。
結論
Surv.m-CRAの臨床化を進めながら、第二弾の新しいm-CRA開発を行い、そしてさらなる革新的な研究として癌幹細胞をm-CRAで標的治療する技術を開発するということで、いずれも着実に研究を進め成果を上げることができた。

公開日・更新日

公開日
2010-06-08
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200924028C