わが国の至適なチャイルド・デス・レビュー制度を確立するための研究

文献情報

文献番号
202107002A
報告書区分
総括
研究課題名
わが国の至適なチャイルド・デス・レビュー制度を確立するための研究
課題番号
19DA1002
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
沼口 敦(国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 医学部 附属病院 救急・内科系集中治療部)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 成育疾患克服等次世代育成基盤研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究費
14,962,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2023-04-27
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202107002B
報告書区分
総合
研究課題名
わが国の至適なチャイルド・デス・レビュー制度を確立するための研究
課題番号
19DA1002
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
沼口 敦(国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 医学部 附属病院 救急・内科系集中治療部)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 成育疾患克服等次世代育成基盤研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202107002C

成果

専門的・学術的観点からの成果
・各種学術団体(日本小児科学会,日本こども虐待防止学会,日本法医学会等)で計9回の学術集会シンポジウムに登壇し,他にCDRに関する計21回の教育講演,2題の一般演題発表を行った。わが国のCDRのありかたについて各専門領域の知見を加味するとともに,各専門領域においてCDRへの内的準備を開始する原動力となった。
・CDRに関して英文2報,和文8報の原著ほか計26報を論文発表した。わが国の子どもの死亡の疫学や関連事象についての学術報告はこれまで希少であったが,多くの研究者と意見交換する素地を確立した。
臨床的観点からの成果
子どもの死亡事象に際して,臨床医がどのようにふるまい,何を目指すべきかを明示した。この結果を教育啓発するための講習会を日本小児科学会とともに確立し,運用を開始した。また子どもの死亡疫学について学術的なバックボーンを提供し,臨床での診療に寄与した。
ガイドライン等の開発
1. 都道府県チャイルド・デス・レビュー体制整備モデル事業の手引(第1版)の草稿を提案した。
2. 多機関検証委員会マニュアルを含む各種書式を開発した。
3. 啓発資材(スライド3点,動画2点)を開発し,各種講演で有効性を検証した。
4. 検証運営チェックリストを開発した。各地のモデル事業の議事進行に利用された。
5. ガイダンス「わが国のChild Death Review運営のためのガイダンス2022」を開発した。
その他行政的観点からの成果
・死因究明等推進計画検討会でCDRの解説資料を提示した。多省庁に対して概念等を周知し,死因究明等推進計画(2021.6.1閣議決定)へのCDR明記に繋がった。
・モデル事業説明会(厚生労働省)を支援し,そのほか各地担当官等への講義(22回),会議支援(23回),個別電話相談対応(100件以上)を行った。この結果は厚生労働省FAQに繋がった。
・各地の検証会議に参加(21回)し,支援・監修にあたった。検証実務者間の意見交換(21回,のべ300人以上の参加)を実施した。
・各地域の提言策定を支援した。
その他のインパクト
一般を対象とする普及啓発のため,一般書への寄稿(3点),各種メディア(新聞やテレビ等各社)への記事掲載(累計で10回以上)に,積極的に対応した。

発表件数

原著論文(和文)
8件
原著論文(英文等)
2件
その他論文(和文)
16件
その他論文(英文等)
4件
学会発表(国内学会)
32件
シンポジウム9,教育講演等21,一般口述2
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
177件
死因究明等推進計画検討会6,書式提案と策定16,CDR体制整備9,検証会議(少なくとも)29,政策提言委員会4,提言113項目
その他成果(普及・啓発活動)
102件
一般向け17(ポスター6,取材対応11)。関係者向け85件(医師に対して講習5,シンポジウム7,講演12。医師以外に対して講義30,シンポジウム2,教育2。各方面有識者と意見交換27件)

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
A. Numaguchi, F. Mizoguchi, A. Okumura, et.al.
Epidemiology of child mortality and challenges in child death review in Japan
Pediatrics International , 64 (1) , e15068-  (2021)
10.1111/ped.15068
原著論文2
J. Natsume, A. Numaguchi, M. Noda, et al.
Death review of children receiving medical care at home
Pediatric Research , 91 (5) , 1286-1289  (2022)
10.1038/s41390-021-01606-3
原著論文3
沼口 敦
わが国のチャイルド・デス・レビューと乳幼児突然死症候群
日本SIDS・乳幼児突然死予防学会雑誌 , 21 (1) , 29-37  (2021)

公開日・更新日

公開日
2024-05-23
更新日
-

収支報告書

文献番号
202107002Z