軽度認知機能障害の簡易スクリーニング手法および予防介入効果の評価法の開発に関する研究

文献情報

文献番号
200821014A
報告書区分
総括
研究課題名
軽度認知機能障害の簡易スクリーニング手法および予防介入効果の評価法の開発に関する研究
課題番号
H18-長寿・一般-021
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
浦上 克哉(鳥取大学医学部 生体制御学)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
4,080,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

文献情報

文献番号
200821014B
報告書区分
総合
研究課題名
軽度認知機能障害の簡易スクリーニング手法および予防介入効果の評価法の開発に関する研究
課題番号
H18-長寿・一般-021
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
浦上 克哉(鳥取大学医学部 生体制御学)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

行政効果報告

文献番号
200821014C

成果

専門的・学術的観点からの成果
認知症の早期発見、予防介入の必要性が指摘されながら簡便で精度が高く個人情報も保持できる方法が確立されていなかった為、タッチパネル式コンピューターを用いる認知症スクリーニング方法を開発。簡単で人力も少なくて済み、感度96%、特異度97%と高精度で個別に実施でき個人情報も保持できる方法であることを確認。抽出した軽度認知機能障害に対し予防教室を実施、その評価にも開発機器を用いたTDASを実施、適切に評価可能であると確認。3年間の研究で地域における認知症の早期発見、予防介入システムを確立できた。
臨床的観点からの成果
このスクリーニング法により診断した軽度認知機能障害に対し予防介入を3ヶ月間行ったところ、TDASの評価で平均約3点の低下を認め、有意な改善が得られることが分かった。これはアルツハイマー病治療薬である塩酸ドネペジル(アリセプト)と同等の改善値であった。また、3年後の長期観察においても有意な改善が継続していることが確認できた。これは、臨床的に軽度認知機能障害から認知症への予防が出来たと考えられる。
ガイドライン等の開発
今後、予防教室のプログラムについて検討し、そのガイドライン作成が必要と思われるが、まだ未検討である。
その他行政的観点からの成果
臨床的に軽度認知機能障害から認知症への予防が出来たことによる経済効果を検討したが、鳥取県琴浦町において計算したところ年間約7,876万円の介護保険費用の負担削減効果があることが示された。現在介護保険受給者の半数以上が認知症といわれており、認知症を予防できれば大きな介護保険費用負担削減効果有ると考えられる。
その他のインパクト
本研究の成果報告会を平成20年12月21日(日)13時~16時30分、米子コンベンションセンターで開催した。参加予定人員を約300名としていたが、当日420名の参加があり大盛況であった。人口の最も少ない鳥取県でこの参加人数は類を見ない多さである。また、この会の内容は新聞、テレビ等で報道され、特に日本海新聞においては1面をこの甲斐の紹介記事として取り上げられた。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
1件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
2件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計2件
その他成果(特許の取得)
0件
特願:2001-281442「物忘れ自己診断システム及びその方法、装置」  特願:2007-261329「痴呆症診断装置及び痴呆症診断プログラム」
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
140件
早期発見を目的に自治体と協力し公民館等で講演、検診を行った。

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
該当なし
該当なし
該当なし

公開日・更新日

公開日
2015-06-10
更新日
-