文献情報
文献番号
200722011A
報告書区分
総括
研究課題名
職域における健康診査の効率的なプロトコールに関する研究
課題番号
H17-循環器等(生習)-一般-015
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
松田 晋哉(産業医科大学医学部公衆衛生学教室)
研究分担者(所属機関)
- 伊藤 正人(松下電器産業株式会社南門真健康管理室)
- 浜口 伝博(日本リージャ株式会社)
- 鎗田 圭一郎(鎗田労働衛生コンサルト事務所)
- 中川 徹(日立健康管理センタ)
- 吉田 勝美(聖マリアンナ医科大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
24,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では平成20年度から導入される特定健診・特定保健指導事業の妥当性を検証する目的で、国の委員会等での審議を踏まえて開発された健診プロトコール、および保健指導プログラムについてフィールドでの実証研究とそのための基盤システムの作成を行った。
研究方法
国の定めたフォーマットに対応した特定保健指導支援システムの開発を行った。開発したシステムを複数の企業外労働衛生機関で試験的に導入し、システムの妥当性を検証するとともに、職域で特定健診・特定保健指導を行っていく場合に予想される課題とその解決策について検証した。
上記システムを地域で展開するためのモデルとして、北九州市医師会・北九州市の協力を得て、健診・保健指導を医師会会員の医療機関で実施することを試みた。
関東の一職域において特定健診・特定保健指導のモデル事業を行い、その有効性を検証した。
上記システムを地域で展開するためのモデルとして、北九州市医師会・北九州市の協力を得て、健診・保健指導を医師会会員の医療機関で実施することを試みた。
関東の一職域において特定健診・特定保健指導のモデル事業を行い、その有効性を検証した。
結果と考察
今回開発した保健指導支援ツールを用いることで、国の示した基準に準拠した保健指導の管理がWebベースで効率的に実行することが可能であることが確認された。また、現行の保健指導の基準では、初回面談の時間的制限とグループ指導における人数制限が事業を行っていく上での律速段階であることが明らかとなった。
地区医師会会員の医療機関における特定健診・特定保健指導事業には16の医療機関が参加し、55名が健診を受け、そのうち14名が積極的保健指導、11名が動機づけ支援を受けた。60%以上で改善が観察され、このモデルの有用性が確認された。
事業所では労働安全衛生法に基づく現行の健康管理の枠組みを活用することで、少なくとも被保険者については特定健診・特定保健指導事業に対応することが可能であることが示された。
地区医師会会員の医療機関における特定健診・特定保健指導事業には16の医療機関が参加し、55名が健診を受け、そのうち14名が積極的保健指導、11名が動機づけ支援を受けた。60%以上で改善が観察され、このモデルの有用性が確認された。
事業所では労働安全衛生法に基づく現行の健康管理の枠組みを活用することで、少なくとも被保険者については特定健診・特定保健指導事業に対応することが可能であることが示された。
結論
今回我々が開発した保健指導支援システムは地域・職域双方で適用可能であることが実証された。特に、事業を展開していく上で最も大きな課題になると予想される国民健康保険および政管健保の被保険者及び被扶養者への対応が、本システムを活用することで可能になることが検証できた点が重要である。
このシステムをひな形として、今後特定健診・特定保健指導事業を円滑に進めていくための種々のシステム開発が行われることが期待される。
このシステムをひな形として、今後特定健診・特定保健指導事業を円滑に進めていくための種々のシステム開発が行われることが期待される。
公開日・更新日
公開日
2008-04-09
更新日
-