患者/家族のための良質な保健医療情報の評価・統合・提供方法に関する調査研究

文献情報

文献番号
200634024A
報告書区分
総括
研究課題名
患者/家族のための良質な保健医療情報の評価・統合・提供方法に関する調査研究
課題番号
H16-医療-一般-027
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
緒方 裕光(国立保健医療科学院 研究情報センター)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
4,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

文献情報

文献番号
200634024B
報告書区分
総合
研究課題名
患者/家族のための良質な保健医療情報の評価・統合・提供方法に関する調査研究
課題番号
H16-医療-一般-027
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
緒方 裕光(国立保健医療科学院 研究情報センター)
研究分担者(所属機関)
  • 阿部 信一(東京慈恵会医科大学医学情報センター)
  • 磯野 威(国立保健医療科学院研究情報センター)
  • 酒井 由紀子(慶應義塾大学医学メディアセンター)
  • 杉江 典子(慶應義塾大学)
  • 諏訪部 直子(杏林大学医学図書館)
  • 坪内 政義(愛知医科大学医学情報センター)
  • 名郷 直樹(社団法人地域医療振興協会 地域医療研修センター)
  • 野添 篤毅(愛知淑徳大学文学部)
  • 松島 雅人(東京慈恵会医科大学)
  • 山口 直比古(東邦大学医学メディアセンター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
現在大量の保健医療情報が多様な媒体を通じて発信されているが、その情報の有効性や信頼性については、利用者の判断に依存している。本研究では患者や家族が必要とする保健医療情報に関して、情報流通の現状と問題点の把握、情報評価手法の検討、一定の信頼性のもとに利用できる情報源の構築のための研究を行う。
研究方法
1)情報提供の側面、2)情報評価の側面、3)情報統合化の側面、のそれぞれの観点から、文献調査、アンケート調査、訪問調査、などの方法により、主に以下の点について検討した。1)一般向け保健医療情報サービス(公共図書館等を含む)の現状、2)諸外国における保健医療情報システムに関する実態調査、3)病院等における患者図書館による患者/家族への情報サービスに関する現状とあり方、4)インターネット上の情報の評価の方法、5)臨床医と患者・家族の情報ニーズ、など。
結果と考察
本研究の結果、主に以下の点が明らかになった。1)一般の医療消費者向けに保健医療情報を提供する際は良質な医療情報を選択するための基準が必要であること、2)公共図書館が保健医療情報の提供者としてその役割を果たすためには、地域における他機関との連携が必要であること、3)病院等における患者図書室が良質な保健医療情報を提供するためには運営上のガイドラインがあることが望ましいこと、4)インターネットを通じて普及される保健医療情報には何らかの評価基準が必要であること、5)一般の医療消費者向けの保健医療情報は理解しやすいことが重要であること、6)一般の医療消費者向けに良質な保健医療情報を提供するためには専門家向けの保健医療情報が充実している必要があること、7)信頼性の高い保健医療情報を提供され、それらが効率的に利用されるためにはインターネットを利用したシステムを含めて情報の統合化が必要であること、8)米国における一般向け健康情報サービスやヘルスIT構想は、患者のための情報サービスの一例として参考にすべき点が多いこと、などである。
結論
一般医療消費における保健医療情報の利用に関する現状調査を通じて、信頼性の高い保健医療情報源の構築のために必要な課題抽出を行った。本研究の結果は、保健医療情報の提供、利用、評価に関して、重要な課題を提示しているだけでなく、今後さらに信頼性の高い保健医療情報システムを構築するにあたって1つの指針を示すことができた。

公開日・更新日

公開日
2007-08-08
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200634024C