新しい時代に即応した乳幼児健診のあり方に関する研究

文献情報

文献番号
200620027A
報告書区分
総括
研究課題名
新しい時代に即応した乳幼児健診のあり方に関する研究
課題番号
H17-子ども-一般-007
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
高野 陽(社会福祉法人恩賜財団母子愛育会日本子ども家庭総合研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 鉾之原 昌(国立大学法人鹿児島大学)
  • 中村 敬(大正大学人間学部)
  • 福本 惠(京都府立医科大学医学部看護学科)
  • 吉田 弘道(専修大学文学部)
  • 堤ちはる(日本子ども家庭総合研究所)
  • 野口 晴子(東洋英和女学院大学国際社会学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 子ども家庭総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
3,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
今日の子育て支援の必要性に対応できる乳幼児健診のあり方を検討し、新しい時代に即応できる健診のガイドライン作成を目的とする。
研究方法
1. 全国の市町村の乳幼児健診の実施状況、2. 昨年合併した市町村における健診実施上の問題点、3.現地調査、4.分担研究者による個別研究、によって、今日の乳幼児健診の実態を調査検討する。
結果と考察
1.乳幼児健診システムに関する全国調査(1):平成17年に合併した市町村及び政令市等の大都市合わせて234市町村の乳幼児健診の実態を調査した。各地で多様な健診が実施されている。
2.乳幼児健診システムに関する全国調査(2):平成16・17年度の両年にわたった調査結果を統合したことによって、全国の乳幼児健診の実態把握が可能となる貴重な資料を得た。また、都道府県別にも集計されている。
3.合併に伴う乳幼児健診の変化に関する研究:平成17年度に合併した市町村を対象に調査し、全般的には母子保健サービスには大きな変化はないものの、合併に伴う広域化が受診の不便さ、実施側の対象把握等に問題を認める。
4.現地調査:早期からの虐待防止体制の確立している地域、療育体制の充実している地域(2箇所)、広域な地域、において健診の実態を聴き取りし、実態を把握した。
5.個別研究:各分担研究者の専門性を活かした研究を実施した。a医療機関における乳幼児健診のあり方、b子育て支援を目指した乳幼児健診、c乳幼児健診における心の健康問題への対応:,d乳幼児健診における食育・栄養教育のあり方,
e乳児期早期からの子育て家庭を把握する方策、f保健経済学的分析等の研究が行なわれた。
結論
全国調査結果は、現時点の全国の乳幼児健診の実情を示す貴重な資料となる。また、現地調査や個別研究に基づいて、今日の乳幼児健診の適切な実施状況と問題点を明確にできた。

公開日・更新日

公開日
2007-04-16
更新日
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