公開鍵基盤技術を活用した診療情報共有における個人情報保護と情報セキュリティに関する研究

文献情報

文献番号
200501355A
報告書区分
総括
研究課題名
公開鍵基盤技術を活用した診療情報共有における個人情報保護と情報セキュリティに関する研究
課題番号
H17-医療-045
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
山本 隆一(東京大学 大学院情報学環)
研究分担者(所属機関)
  • 大江 和彦(東京大学 医学系研究科)
  • 喜多 紘一(東京工業大学 像情報研究施設 IT都市創造工学)
  • 矢野 一博(日本医師会総合政策研究機構)
  • 田中 勝弥(東京大学医学部附属病院企画情報運営部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
10,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
保健医療福祉分野認証局ポリシ(以降HPKI標準ポリシと呼ぶ)の技術的課題としての署名・検証ライブラリの開発・評価、医療機関における個人情報保護への取り組みの現状調査、「医療情報システムの安全管理のためのガイドライン」の分析と広く受け入れられるための方策を明らかにすること。
研究方法
署名や検証者が使用する証明アプリケーションおよび検証アプリケーションの基準を示すために、ライブラリを試作。個人情報保護および安全管理ガイドラインに関して全国の医療機関から2000件を無作為に抽出しアンケート調査を実施。安全管理ガイドラインの精査と普及のためのE-Learning Systemの構築
結果と考察
HPKI署名検証ライブラリを.netおよびJAVA環境で開発し今後の評価に備えた。アンケート調査ではこの1年間で医療機関での個人情報保護対策が大幅に進んだが、情報システムの安全管理対策は不十分であることが明らかになった。また情報システムの品質管理として米国HIMSSが作成したMDS2が有用である可能性が示唆された。
結論
HPKI電子署名基盤の発展のための標準ライブラリとして署名検証ライブラリを開発した。また個人情報保護対策は進んだものの、情報システムの安全管理は不十分でガイドライン自体のrefineとともにE-Learning等によるインタラクティブな情報提供が必要と考えられた。

公開日・更新日

公開日
2007-10-12
更新日
-