がん診療ガイドラインの適用と評価に関する研究

文献情報

文献番号
200501352A
報告書区分
総括
研究課題名
がん診療ガイドラインの適用と評価に関する研究
課題番号
H17-医療-042
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
平田 公一(日本癌治療学会)
研究分担者(所属機関)
  • 佐々木 常雄(日本癌治療学会)
  • 北島 政樹(日本癌治療学会)
  • 久保田 哲朗(日本癌治療学会)
  • 福井 次矢(日本癌治療学会がん診療ガイドライン評価委員)
  • 高塚 雄一(日本癌治療学会)
  • 加賀美 芳和(日本癌治療学会)
  • 杉原 健一(日本癌治療学会)
  • 桑野 博行(日本癌治療学会)
  • 宮崎 勝(日本癌治療学会)
  • 中尾 昭公(日本癌治療学会)
  • 蔵本 博行(日本癌治療学会)
  • 藤岡 知昭(日本癌治療学会)
  • 斎田 俊明(日本癌治療学会)
  • 古畑 智久(日本癌治療学会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
26,300,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
「より良い医療を患者に提供する」ことの担保として,治療にあたる医師には治療内容を適切に患者に提示することが求められる。がん治療ガイドラインは,当該医師が治療内容を患者に提示する際に治療方針に関する情報を提供することを可能とする他,患者と医師の双方が最終の臨床判断に際し,何らかの有益な材料としうるものとして作成されるものである。
研究方法
上記目的の達成のための具体的方策のひとつとして,がん治療ガイドラインを,一般臨床医向けに邦文による,治療アルゴリズム,治療ガイドライン及び重要論文の構造化抄録という形で構成し,また,国民への貢献の糸口となることを考慮し,インターネット上で公開することとした。現在,いくつかのガイドラインが公開されるつつあるなかで,医療情報倫理と公平性の立場から,公開内容は客観性と高質性の点からより確実で保証されたものであると認識されることが重要である。このため,日本癌治療学会では,「がん」に関わる各専門系学術団体と密接な連携をとり,専門的視点から構築した組織体制のもと,充分な吟味のもとで評価されたガイドラインの作成を目指すものである。本研究班の対象となるがん種は,食道がん,腎がん,膵がん,大腸がん,胆道がん,皮膚悪性腫瘍,卵巣がんの7領域である。
結果と考察
・治療ガイドライン
各がん種の特殊性を考慮すると,同一フォーマットでの作成は困難と考えられるので,がん種ごとに異なる形式となるが,診療ガイドラインの作成の手順 ver.4.3に則った手法で作成することとする。現在のところ4領域で完成もしくはほぼ完成の段階まで達しており,残る領域については作成進行中である。
・治療アルゴリズム
治療アルゴリズムについては,各がん種の診療ガイドラインを基に,可能な限り同一フォーマットでの作成を目指す。現在,作成中であり本年度中の完成を目指している。
・構造化抄録
診療ガイドライン,治療アルゴリズムを作成するにあたり主要論文を限定し,最終的な数としては,50-60報を目安とする。現在,作成中であり本年度中の完成を目指している。
結論
将来的には一般公開を目指しているが,本研究班での事業目標としては医師および医療に関わる専門家を対象に平成19年3月までに全7領域の暫定公開を行っていく。公開は7領域同時に行うことはせず,診療ガイドラインが完成した領域から順次暫定公開していくものとする。

公開日・更新日

公開日
2006-04-19
更新日
-