パーキンソン病ブレインリゾースの構築

文献情報

文献番号
200500821A
報告書区分
総括
研究課題名
パーキンソン病ブレインリゾースの構築
研究課題名(英字)
-
課題番号
H17-こころ-028
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
村山 繁雄(財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団・東京都老人総合研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 石井 賢二(財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団・東京都老人総合研究所 )
  • 金丸 和富(東京都老人医療センター神経内科)
  • 齊藤 祐子(東京都老人医療センター剖検病理科)
  • 徳丸 阿耶(東京都老人医療センター放射線科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 こころの健康科学研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
10,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
英国パーキンソン病協会ブレインバンクに匹敵するリゾース構築を目指す。
研究方法
高齢者ブレインバンクを用いた、神経病理学的後向き研究として、DNA保存1995年1月からの症例について全例、1972年5月からの蓄積例についてはパーキンソン症状の記載のあるものを検討する。さらに、主任研究者が神経病理学的検索に責任を持つ施設のレヴィー小体病(LBD)を抽出する。さらに、LBDのクリニカルパスを作成、前方視的に追求する。
結果と考察
1995年1月からのDNA保存例で、Lewy小体病(LBD)(PDあるいはレヴィー小体型痴呆(DLB))85例が抽出、2005年4月からは6剖検例が新たに追加された。剖検で診断確定例の、生前MRI中脳被蓋面積測定で、高度の萎縮を示すPSPに比し、LBDでは萎縮がみられず、鑑別上最も簡便かつ有用と考えられた。また、剖検で確定したLBDのFDG-PET所見より、線条体の高代謝が特徴として抽出された。
1972年からの連続剖検例中、パーキンソン症状が記載された1981年度までの40例を本年度は検討、LBDは25例、うち進行性核上性麻痺(PSP)合併3例、純粋PSP2例、大脳皮質基底核変性症(CBD)1例、Park 1疑い例3例及びその他であった。
上記の過程より、病歴からの最低限必要な臨床・画像情報の抽出雛形、病理検査のための必須検索部位プロトコールを作成し、他施設LBD例に適用した。東京大学医学部附属病院より3例、横浜労災病院より17例、国立国際医療センターより5例のLBDを抽出できた。
前向き臨床研究として、UPDRS、MMSEと長谷川式簡易認知症スケール、リバーミィード行動記憶検査(RBMT)、Frontal assessment battery(FAB)、標準うつスケール(standard depression scale: SDS)、髄液バイオマーカー(5HIAA、HVA、タウ、リン酸化タウ、アミロイドβ蛋白)、脳血流SPECT(含統計画像)、MRI(含voxel based morphometry)、CV-RR variationとTilt test、MIBG心筋シンチを、LBD初診時入院のクリニカルパスとして、適用を開始した。
結論
後ろ向き・前向き病理研究と、前向き臨床研究を組み合わせることで、LBD研究のための、国際的に一流の資源の蓄積が、進行中である。

公開日・更新日

公開日
2006-04-11
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2006-10-30
更新日
-