老人施設・在宅における高齢者排泄リハビリテーションに関する施設評価基準の作成と地域モデルの開発

文献情報

文献番号
200500352A
報告書区分
総括
研究課題名
老人施設・在宅における高齢者排泄リハビリテーションに関する施設評価基準の作成と地域モデルの開発
研究課題名(英字)
-
課題番号
H17-長寿-006
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
後藤 百万(名古屋大学医学部付属病院)
研究分担者(所属機関)
  • 吉川 羊子(名古屋大学大学院医学系研究科)
  • 中井 滋(名古屋大学医学部附属病院)
  • 荒井 由美子(国立長寿医療センタ-研究所)
  • 岡村菊夫(国立長寿医療センタ-)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究 【長寿科学総合研究分野】
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
8,800,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
排泄管理は施設・在宅での高齢者の介護・看護を支える上でその意義がますます高まる一方、その対応は極めて不十分な状況にある。不適切な排泄管理は、離床の阻害、廃用症候群の進行、寝たきり状態への移行の要因となるが、適切かつ積極的な排泄管理は、高齢者の心身機能保持や改善、寝たきり防止などに有効な排泄リハビリテ-ションとして、介護予防の機能を担う。本研究では、排泄リハビリテ-ションの具体的内容を科学的見地から分析し、老人施設・在宅における排泄管理の状況を分析・評価するための施設評価基準を作成し、さらに排泄リハビリテ-ション地域モデルの開発を行う。
研究方法
1) 尿失禁が家族介護者の介護負担度および生活の質に及ぼす影響の調査(1203名対象)、2)愛知県の老人施設、病院、訪問看護センター、介護事業所1732施設を対象とした排泄管理に関する実態調査、解析と問題点の抽出、3)適切な排泄リハビリテーションに必要なソフト面の必要要件の構築、4)排泄環境に関するハード的要件の抽出、5)排泄リハビリテーションモデルの開発・運用に先立つ、碧南市の施設・在宅における排泄管理の実態調査、6)碧南市での排泄リハビリテーションネットワークシステムの枠組みの構築と老人施設、訪問看護ステーションにおける排泄管理スキルの確立、を行った。
結果と考察
尿失禁は家族介護者の介護負担度を増大させ、QOLを障害することが示され、適切な排尿管理は高齢者のQOL障害・ADL低下・寝たきりを防止するのみでなく、介護者の介護負担度を軽減し、介護の質の向上に寄与することが示唆された。病院、老人施設、在宅介護・看護関連施設いずれにおいても排泄管理の状況は不十分で、高齢者のQOL向上、介護予防を図るためには、適切な排泄リハビリテーションを行うために必要な要件を明らかとし、施設評価基準として示すことが必須であると考えられ、基準作成の基盤となるソフト的要件、および排泄環境に関するハード面に関する必要要件の抽出を行った。排泄管理地域モデル稼動前の、碧南市の老人施設、在宅での排泄管理が不十分であることが判明し、碧南市における排泄管理地域モデル開発のためのネットワーク試案を作成した。
結論
老人施設・在宅における排泄管理の状況を分析・評価するための施設評価基準の作成、さらに愛知県碧南市における排泄リハビリテ-ション地域モデル開発のための基盤研究を行うことができた。

公開日・更新日

公開日
2006-04-13
更新日
-