ベッドサイド自動安全監視システムに関する研究

文献情報

文献番号
200401045A
報告書区分
総括
研究課題名
ベッドサイド自動安全監視システムに関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
大江 和彦(東京大学医学部附属病院企画情報運営部)
研究分担者(所属機関)
  • 小山 博史(東京大学大学院医学系研究科クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット)
  • 佐久 間一郎(東京大学大学院新領域創成科学研究科 環境学専攻 人間環境学講座)
  • 美代 賢吾(東大病院医療機器材料管理部)
  • 田中 勝弥(東大病院企画情報運営部)
  • 松谷 司郎(東京大学大学院医学系研究科クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、バーコードやICタグチップによりマーキングされた医療者・患者・医療機器・医療材料・医薬品などを、医療者の介入行為なしにベッドサイドでその物品等がどの患者のどのオーダのために準備されたものであるかを自動識別することにより、本来持ち込まれるべきでない物品等がベッドサイド近傍に持ち込まれたり、輸液ポンプに接続されようとしたりしていることを自動認識して、患者の取り違えや誤投薬などを未然にリアルタイムに警告するまったく新しいタイプの医療事故防止手法を開発する。
研究方法
1年目は患者周辺における医療機材・医薬品、医療者の自動識別手法の基礎実験を行った。具体的には、ベッドサイドの画面内に入り込む医師および看護師のID識別マークの読み取り、および持ち込まれた点滴ボトルの画像認識が可能になるカメラ位置と解像度等について研究室における予備実験および資料調査を行った。また、点滴ボトルにRFIDシールを貼付し、可動型点滴スタンドにとりつけたRFID読み取り装置により、どの程度の確率で準備された医薬品の識別情報を自動読み取り可能であるかについて調査を実施した。
結果と考察
通常のNTSCのカメラ解像度では接近者のネームカードやバーコードを処理することは困難であった。顔の自動認識実験は継続して実験中である。一方、微弱電波を出す電池搭載型アクティブICタグを医療スタッフのネームカード裏に装着してベッドサイドへの接近者を自動認識することは、ベッドサイドに1ベッド1台のリーダを設置することにより容易であった。持ち込まれる物品については、今年度は点滴スタンドに下げられる輸液ボトルの認識方法の検討を行った。輸液ボトルにアクティブチップを装着し、上記のベッドサイドリーダで自動識別することは可能であった。パッシブタグの装着では、点滴スタンド下部から上部にむけて指向性の強い電波を発射すれば識別は可能であるが、TVカメラによるボトルマーキング認識は良い結果が得られないと考えられた。
結論
TVカメラ画像によるベッドサイド接近者の自動認識は今年度では解決できなかった。アクティブICタグによる接近医療者の自動認識は実現性が高いと考えられた。輸液ボトルの自動認識はアクティブICタグでは可能であるが、コスト面を考慮するとパッシブタグとリーダの位置関係をさらに研究することが必要である。

公開日・更新日

公開日
2005-06-02
更新日
-