前立腺癌の診療ガイドライン作成に関する研究

文献情報

文献番号
200401015A
報告書区分
総括
研究課題名
前立腺癌の診療ガイドライン作成に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
守殿 貞夫(神戸大学大学院(医学系研究科))
研究分担者(所属機関)
  • 大島 伸一(国立長寿医療センター  )
  • 平尾 佳彦(奈良県立医科大学)
  • 荒井 陽一(東北大学大学院医学系研究科)
  • 鈴木 和浩(群馬大学大学院医学系研究科)
  • 藤元 博行(国立がんセンター)
  • 赤座 英之(筑波大学医学専門学群)
  • 頴川 晋(東京慈恵会医科大学医学部)
  • 長谷川 友紀(東邦大学医学部)
  • 原  勲(神戸大学大学院医学系研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
12,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
国民および実地医家を対象にエビデンスに基づいた前立腺癌診断ガイドラインを作成し、その病態と診断ならびに治療に関する一般的な知識の向上に寄与することを目的とする。
研究方法
疫学、診断、外科療法、薬物療法、放射線療法、待機療法、緩和医療の分野で精力的に活動している泌尿器科医に研究の分担を依頼しそれぞれの小班を作成する。欧米で既に一定の評価を得ている三つのガイドライン(NCI-PDQ、NCCN、EAU)を詳細に検討し、たたき台となるものを作成する。最新の文献および日本での特化した内容を盛り込むためPub medを中心に前立腺癌の臨床試験・研究に関する論文の構造化抄録を作成し系統的な文献評価を行い、先に作成したたたき台となるガイドラインの改訂作業を行なう。近隣領域の学会ガイドラインとの整合性を調整することでより完成度を高め、我が国の現状に即した専門医家向けの診療ガイドラインを作り上げる。
結果と考察
疫学、診断、外科療法、薬物療法、放射線療法、待機療法、緩和医療の分野で小班を作成し、欧米で既に一定の評価を得ている三つのガイドライン(NCI-PDQ、NCCN、EAU)を詳細に検討し原案を作成した。最新の文献および日本での特化した内容を盛り込むためPub medを中心に文献検索を行なった。検索された総文献数は1万弱となったが各班にて重要と思われる論文を選定し1033文献に絞り込んだ。そして日本泌尿器科学会を中心に317名のボランティアに依頼し構造化抄録を作成した。同時にガイドラインの執筆形式に読者にわかりやすい内容のクリニカルクエスチョンを作成した。構造化抄録とクリニカルクエスチョンをもとに原案に加筆訂正を行っているところであり平成17年6月に初校を完成させる予定である。
今後は作成された初稿を各種外部団体に評価していただき改正を加えた上で出版、インターネット上に上梓する予定である。また完成したガイドラインをもとに要約した形として国民向けのガイドラインを作成する。
結論
近年、前立腺癌への国民の関心度は高い。日本泌尿器科学会が総力を挙げて基本案を一刻も早く作成・公表する必要がある。一般国民と実地医家の認識の向上に役立つ明快な診療ガイドラインとその解説を公表することで、前立腺癌の一般的な啓発に大きく寄与することが期待される。

公開日・更新日

公開日
2005-05-17
更新日
-

文献情報

文献番号
200401015B
報告書区分
総合
研究課題名
前立腺癌の診療ガイドライン作成に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
守殿 貞夫(神戸大学大学院(医学系研究科))
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
国民および実地医家を対象にエビデンスに基づいた前立腺癌診断ガイドラインを作成し、その病態と診断ならびに治療に関する一般的な知識の向上に寄与することを目的とする。
研究方法
疫学、診断、外科療法、薬物療法、放射線療法、待機療法、緩和医療の分野で精力的に活動している泌尿器科医に研究の分担を依頼しそれぞれの小班を作成する。欧米で既に一定の評価を得ている三つのガイドライン(NCI-PDQ、NCCN、EAU)を詳細に検討し、たたき台となるものを作成する。最新の文献および日本での特化した内容を盛り込むためPub medを中心に前立腺癌の臨床試験・研究に関する論文の構造化抄録を作成し系統的な文献評価を行い、先に作成したたたき台となるガイドラインの改訂作業を行なう。近隣領域の学会ガイドラインとの整合性を調整することでより完成度を高め、我が国の現状に即した専門医家向けの診療ガイドラインを作り上げる。
結果と考察
疫学、診断、外科療法、薬物療法、放射線療法、待機療法、緩和医療の分野で小班を作成し、欧米で既に一定の評価を得ている三つのガイドライン(NCI-PDQ、NCCN、EAU)を詳細に検討し原案を作成した。最新の文献および日本での特化した内容を盛り込むためPub medを中心に文献検索を行なった。検索された総文献数は1万弱となったが各班にて重要と思われる論文を選定し1033文献に絞り込んだ。そして日本泌尿器科学会を中心に317名のボランティアに依頼し構造化抄録を作成した。同時にガイドラインの執筆形式に読者にわかりやすい内容のクリニカルクエスチョンを作成した。構造化抄録とクリニカルクエスチョンをもとに原案に加筆訂正を行っているところであり平成17年6月に初校を完成させる予定である。
今後は作成された初稿を各種外部団体に評価していただき改正を加えた上で出版、インターネット上に上梓する予定である。また完成したガイドラインをもとに要約した形として国民向けのガイドラインを作成する。
結論
近年、前立腺癌への国民の関心度は高い。日本泌尿器科学会が総力を挙げて基本案を一刻も早く作成・公表する必要がある。一般国民と実地医家の認識の向上に役立つ明快な診療ガイドラインとその解説を公表することで、前立腺癌の一般的な啓発に大きく寄与することが期待される。

公開日・更新日

公開日
2005-05-17
更新日
-