文献情報
文献番号
200400670A
報告書区分
総括
研究課題名
B型及びC型肝炎ウイルスの感染者に対する治療の標準化に関する臨床的研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
熊田 博光(虎の門病院(消化器科))
研究分担者(所属機関)
- 沖田 極(山口大学医学部消化器病態内科)
- 清澤 研道(信州大学第二内科)
- 山田 剛太郎(川崎医科大学付属川崎病院内科)
- 岡上 武(京都府立医科大学第三内科)
- 恩地 森一(愛媛大学第三内科)
- 熊田 卓(大垣市民病院消化器科)
- 泉 並木(武蔵野赤十字病院消化器科)
- 茶山 一彰(広島大学院分子病態制御内科学)
- 竹原 徹郎(大阪大学大学院医学系研究科分子制御治療学)
- 豊田 成司(札幌厚生病院)
- 鈴木 一幸(岩手医科大学第一内科)
- 各務 伸一(愛知医科大学第一内科)
- 林 紀夫(大阪大学医学系研究科分子制御治療学)
- 坪内 博仁(宮崎医科大学第二内科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服緊急対策研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
56,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
B型C型肝炎の治療を専門大学,病院において、過去5年間に実践されているB型慢性肝炎例の治療実態,治療成績を調査しB型慢性肝炎治療の標準化に関するガイドラインを作成する。C型慢性肝炎の治療のガイドライン(2004年度版)も班員にアンケート調査を施行し、2005年度版のC型慢性肝炎の治療のガイドラインを作成する。
研究方法
実態調査は1998年から2003年までに治療を開始したB型慢性肝炎で治療例と無治療例を対象に1)治療法の現状、2)インターフェロン(IFN)療法およびLamivudine療法の治療成績について施行した。またC型慢性肝炎症例に対するIFN療法に関してアンケート調査を施行した。
結果と考察
B型慢性肝炎治療 <35歳 DNA≧ 8 LGE/mL:e抗原+①IFN長期間歇②CS WT +Lami短期③CS WT+IFN④Lami短期+IFN < 8 LGE/mL:e抗原陽性①CS WT +Lami短期②CS WT+IFN③IFN長期間歇 e抗原-:≧ 8 LGE/mL及び< 8 LGE/mL:経過観察進行例はLami≧35歳 DNA ≧ 8 LGE/mL:e抗原+①Lami②IFN長期間歇< 8 LGE/mL:e抗原+①Lami e抗原-:≧ 8 LGE/mL及び< 8 LGE/mL: Lami C型慢性肝炎治療 初回投与 ≧ 100KIU /mL Gr 1: Peg-IFNα-2b:2b+ Riba48W IFN長期2Y Peg-IFNα2a:2a48W Gr 2: Intron A +Riba24W Peg-2a 48W*IFN24-48W <100KIU /mL Gr 1: IFN24W Peg-2a24-48W Gr 2: IFN8?24W Peg-2a24-48W 再投与 ≧ 100KIU /mL Gr 1: Peg-2b+Riba48W Peg-2a48W IFN2Y Gr 2: Intron A +Riba24W Peg-2a48W IFN48W <100KIU /mL Gr 1,2 : Intron A +Riba24W Peg-2a48W IFN48W
結論
B型及びC型慢性肝炎治療の2005年度版ガイドラインを作成した。今後、本ガイドラインを中心に全国的規模で治療が進められ、医療格差の是正、医療経済への効率的還元更に効果的な治療法の開発確立へつながるものと期待できる。
公開日・更新日
公開日
2005-04-08
更新日
-